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14場 それぞれの想い 悠輝 15場 それぞれの想い シオン
悠輝の部屋。ベッドに腰掛けて考え込んでいる。
北条…。
俺の復讐
俺はそのためだけに生きてきた。
だけど…
瑠奈を思い出す。
不安と孤独の中で笑顔をみせる瑠奈。
歌を口ずさむ姿。
「俺は本当に…」
拳を握る。
「そんな相手に復讐したいのか…」
15場 それぞれの想い シオン
窓の外を見ながら、シオンは小さく歌った。
時折パラパラ雨が落ちてくる。
♪この広い空の下…
幼い頃の記憶がよみがえる。
夏休み。
田舎の川辺。
泣いていた女の子。
毎日一緒に遊んで、歌って、笑った。
ずっと続くとなぜだか思ってた。
次の日も会う約束をしていたのに。
突然帰る事になって。
帰る直前、必死に探した。
それでも、会えなかった。
「…まさか」
シオンは低く笑った。
「そんな偶然、あるわけないか。」
だが――
瑠奈の声が耳に残る。
「…一人じゃない。」
静かな声が漏れた。
「僕がいるよ。」
かすかに携帯の着信音が聞こえた。




