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13場 それぞれの想い 瑠奈
夜
瑠奈は携帯を見つめていた。
現場付近で発見されたと警察が持ってきたものだ。
アルバムを開くと父親らしき初老の男性と笑顔で写る自分がいた。
「この人が私の家族…」記憶は戻らないけど
どこか懐かしい気持ちがした。
いつの間にかあの歌をハミングしてる。
「ふふっ…我ながらおかしいわ。大事な家族の事は忘れてるのに、小さいころのあの男の子の笑顔とこの歌の事は覚えてるなんて。そういえば
シオンさんはなぜこの歌を知っているのかしら、
もしかして…」
その時不意に携帯が鳴る。
叔父の二郎からだった。
「…はい。えぇ、本社ビルの屋上。明朝7時ですね。はい。一人で参ります。」
叔父からの呼び出し。
怖い…本当は行きたくない
でも
行かなければ
記憶を
家族を
私を
取り戻す為に。




