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【完結】ギャルに優しいオタク君【コミカライズ&書籍化】  作者: 138ネコ
オマケ編

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閑話「アロハティーチャー大王」

本日はガンガンオンラインにて、ギャルに優しいオタク君更新日であります!

 それはいつもと変わらない、めちゃ美のクラスの授業風景。

 終業の5分前の事であった。


「それでは今日の授業はここまで、ですが時間が余ってしまいましたね」


 時計を見て、アロハティーチャーは自分の額を叩き「HAHAHA」と笑いだす。

 このまま授業を進めるには時間が足りず、かと言って何もしないには微妙に長い時間。

 生徒たちに自由にして良いよと言いたいが、自由にし過ぎて生徒が騒いでしまっては流石に苦情が来る。


「そうですね。何か質問がある人は居ますか? 授業の事でも、それ以外でも大丈夫ですよ」


 アロハティーチャーの言葉に、教室の生徒たちが静まり返る。

 誰一人挙手しないまま時が流れ、このままチャイムが鳴ってしまっては、気まずい空気のまま授業が終わってしまうだろう。

 相手はまだ入学して3ヶ月も経っていない新入生たち。


 出来るだけ生徒と良好な関係を結びたいアロハティーチャーとしては、ここで気まずい空気を作ってしまっては今後に関わりかねない。

 頭を捻らせる事数瞬。仕方がない、自分の持ちネタを何か披露しようとした時だった。


「授業の事じゃないですけど、良いですか?」


「ノンプログレム、どうぞ」


 一人の男子生徒が手を上げる。

 笑顔で頷き、質問を促すアロハティーチャー。


「先生はどうして先生になったんですか?」


「アロハシャツとか好きだから!」


 笑顔で答えると「ベリーグッド!」と付け足す。


「あー、なるほど」


 アロハティーチャーの答えを聞いて、納得がいった生徒たちが「あー」と口にしながら首を縦に振る。

 誰もが疑問に感じていたのだ。この英語教師は何故いつもアロハシャツを着ているのかと。

 英語教師だからアロハシャツを着ているのかと思っていたが、実際は逆。

 アロハシャツが好きだから英語教師になったのだと。


 チェイムの音が鳴ると、号令の後に去っていくアロハティーチャ。

 教室では、生徒たちがアロハティーチャーがアロハを着ている理由で盛り上がっている。

 そんな中、一人眉間に眉を寄せる少女がいた。


 そして迎えた放課後。


「別にアロハシャツと英語教師って関係ないじゃないっすか!」


 第2文芸部のドアを勢い良く開けると同時に、めちゃ美が叫ぶ。

 めちゃ美の唐突の叫びに、思わずビクッとなる第2文芸部一同。


「めちゃ美ちゃん、いきなりテンション高いけどどうしたの?」


「優愛先輩、聞いてくださいよ。アロハシャツを着た英語教師の話なんすけど」


「それってアロハティーチャーじゃん。去年私のクラスの担任だったんだけど」


「めちゃ美、アロハティーチャーがどうかしたのか?」


「どうしたもこうしたもないっすよ。聞いてくださいっす!」


 アロハティーチャーが何故教師になったのかを話すめちゃ美。

 その話を聞いて、オタク君も優愛も、リコ委員長チョバムエンジンの面々も「あー」と言いながら首を縦に振る。

 キャラクター性を出すためにアロハシャツを着ていたと思っていたが、まさかアロハシャツが着たいから英語教師になっていた。

 おかしな話ではあるが、あの変わり者教師ならおかしくないなと。


「だから、そもそも、アロハシャツと英語教師って関係ないじゃないっすか!」


 めちゃ美の力説を聞き、全員が一瞬頭に「?」を浮かべる。コイツは何を言っているんだと。

 アロハシャツと言えば英語教師。英語教師と言えばアロハシャツ。そんなのは常識である。


「いや、そういえばそうじゃん!」


 叫ぶオタク君。それに釣られ次々と洗脳が溶けていく。

 英語教師だからアロハシャツというのは常識ではない。

 なぜ自分たちはアロハシャツ=英語教師と認識してしまっていたのだろうかと。

 

 その謎は、翌日に解ける事になる。

 オタク君のクラスで英語の授業が始まった時だった。

 英語教師がアロハシャツを着ている事に気づいたオタク君。もちろん優愛やリコ、委員長もその疑問に気付く。


「あの、先生良いですか?」


 恐る恐る手を上げるオタク君。

 どうしたのかと聞く英語教師。


「先生って、アロハシャツ着ている時多いですよね?」


 オタク君の疑問に、優愛リコ委員長以外が首を傾げる。

 彼らにとって英語教師とはアロハシャツを着るものと認識しているので。


「あーこれね。小田倉君の担任の先生覚えてる? あの人が似合うからって時折くれるんだよ」


「へぇ、そうなんですか」


 その後、オタク君の発言で、生徒たちも次々と我に返る。

 英語教師がアロハシャツという常識を刷り込まれていた事に。


 よくよく気を付けて見てみれば、学園の英語教師はアロハシャツを着ている。

 その全てが、アロハティーチャーが贈ったものである。  


 私立秋華高校。

 そこは、アロハティーチャーによって、英語教師はアロハシャツを着る物だと洗脳を受けていた。

 まぁ、アロハティーチャーは単純にアロハシャツ仲間が欲しいから配っているだけなのだが。

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― 新着の感想 ―
いつの間にかそれが当たり前と思わされる。 それはもう洗脳か、あるいは常識改変物かw
刷り込みって恐い。 まあ、ある程度服装が自由に出来て、アロハシャツでも違和感のない職業、となれば大分絞られるのかな。
300更新おめでとうございます(^^)
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