所属
「さて、それじゃそろそろ今日の本題だ!新兵の振り分けをしていくがその前に紹介しておく者がいる」
ジゲンがそういうとこちらに目を向ける。
目線の先に皆が注目すると軽い足取りでデイダラがジゲンの横まで歩いていく。
「こいつが今日から俺直轄の遊撃部隊隊長を任せるデイダラだ。まぁ聞いたことがあるやつが大半だろうがな」
「どうも!短い期間かもしれんけどよろしくね〜」
デイダラはいつもの軽い調子で言うと、普通に歓迎する者、嫌悪感を露わにする者、困惑する者と反応はさまざまだった。
デイダラの挨拶(?)が終わるとまたジゲンが前に出る。
「あー、まぁ一応挨拶は終わりだ。他の新兵は各大隊で紹介しろ!本日は以上だ!」
ジゲンがそう言うとガイルが前に出る。
「では!各自大隊に分かれて新兵の振り分けにあたれ!解散!」
ガイルがジゲンの補足をして解散を伝えると兵士勢員が敬礼して各自自分の大隊に向かう。
いつもの流れなのだろう誰も迷わず足を向ける。
ジンと同じ新兵も皆各々動き出す。
ジンも朝言われた通り自分の所属する大隊に向かう。
(第三大隊だったか)
ジンが第三大隊であろう集団に近づくと騎士がジンと他の新兵に近づいてくる。
「貴様等が第三大隊所属と説明された新兵か?」
騎士の答えに先頭にいた青年が「はい」と答える。
「よし、ならこちらだ」
そう言われたジン達は騎士の後ろをついていく。
ジンは特に何も考えず列に着いていく。
「では!一列に並べ!」
大きくはっきりとした声にジンはハッとなって前の人を習って一列になるよう並ぶ。
「ではまず大隊長殿のお言葉をいただきその後、貴様等が各自聞いてるであろう所属を言ってもらう。いいか?」
「「「はっ!」」」
新兵が皆綺麗に返事する、ジンも例に習って返事をする。
「では、大隊長殿!」
そう言われて出てきたのはミニマム少女だった。
(あれ、あのサイズ感まじか上司さんでしたか)
それは先程がっつりと目が合ってしまった氷結の令嬢こと、セシル大隊長であった。
「うむ」
セシルが口を開くとジンは少し驚いてしまう。
(綺麗な声だ)
セシルの声は透き通るような綺麗な声でジンはもっとシルエットにあった可愛らしい声を想像していたため少し驚いたのだ。
「新兵の諸君歓迎しよう。第三大隊へようこそ、この大隊を任されている、セシル・レティシアだ」
青龍騎士団は平民出身が多いがセシルも元は平民でジゲンと同じ先の奪還戦にて騎士爵が与えられた人の一人という噂だった。
この騎士団では元々貴族よりも成り上がりの貴族の方が好ましく思われており、全体的に平民の数が多いからであろうとジンは適当に考えていた。
「以上だ。今後とも精進せよ」
ジンが適当な思考をしているとセシルの話が終わってしまう。
「では、次に貴様等の入る中隊と小隊と名前を名乗り、意気込みでも聞こうか」
先程の騎士はセシルの後に大隊長補佐と名乗ってそう続けた。
ジンは新兵に対して時間を割き過ぎではないかとまたしても適当な思考に流れるのだった。




