前へ目次 次へ PR 86/118 「冴返る」 「ひゃー、今日は寒いですね。もう春なのに」 暖かいスーパーから出てきて、冬を振り返してしまったような寒さに空を仰ぐ。うっすら青空が見えるが、太陽光が届かないせいで寒いのだ。 「……端女、貴様妾にかぁとを片させておいて何をしてるか」 ついついスーパーの入り口で売っていた温かい一口カステラを買っていた私に。彼女が呆れたようにため息をついた。 そんな可愛い口に苺みるくクリームのカステラを入れると、次を促された。