前へ目次 次へ PR 87/118 「春の雲」 今日は縁側に干した布団の上でお昼寝をしていた。午前中から寝入っていて、ふんわり柔らかそうな雲を最後に記憶がない。 きっとそれが寝入りだったんだろうと思いながら、身体をごろりと動かすと。 「ん……」 彼女が隣で寝てた。 思いがけないことに一瞬固まった私だったが。 「ふふっ」 寝ている時でも不愉快そうに寄せられた眉根が愛おしくて。 ちゅっ、と音を立ててそこにちゅーすると。甘やかな気持ちでまた眠りにつくことができた。