前へ目次 次へ PR 55/118 「たんぽぽ」 「あなたはたんぽぽに似てますねぇ」 「ほう、この妾が雑草に似ておるとな? 良い、その喧嘩買」 「雑草なんて草はありません!」 「ひぶ!」 ぺちと顔を叩けば、ショックを受けたように乙女座わりした彼女。そこで我に返った私が謝ると、いつもの調子でどこが似ているのか問うてきた。 「英語でダンデライオン、可愛いのに勇ましいあなたにそっくりです」 それを不意打ちされたような顔で聞いた彼女は、唇を結び抱きついてきたのだった。