前へ目次 次へ PR 24/118 「記憶」 記憶の逆流というものがある。私が彼女と交際するようになってから、彼女の記憶を観るのだ。 『死ぬなっ! エルゥ!』 人と神の境界線を理解していなかった頃の彼女が、死に際の親友にすがる記憶。傲慢不遜な彼女が、たった1人の人間の死を悼んだ夢。 「朝食は何だ端女……っ!? なぜ貴様泣いておる!?」 私の顔を見た途端慌てだした彼女に。 あぁ、記憶でも彼女の泣き顔なんて見たくなかったんだと悟った日、外では雲雀がないていた。