前へ目次 次へ PR 10/118 「嗜好」 春は出会いと別れの季節であり、何故か私の仕事が増える季節でもある。 上司の好物から恋人の嗜好まで、よくやるものだ。が、ふと嗜好つまり好みと言われ。彼女の好みはどういう人なのか気になってきた。 やっぱり親友似の人なのかと内心思いつつ聞いてみると。 「妾の目に映っておるのが、妾の好みの体現よな」 と言って去っていった。春は神様も忙しいらしい。 でもどうしたことか、わからない。彼女の目の前にいたのは私だけなのに。