表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
火竜な鍛治師で冒険者  作者: 竜の爪
12/14

9 地獄の特訓と発見

読んでいただきありがとうございます

遅いですが楽しんでいただけたらと思います。

m(__)m

_______________________



 「す…です…こん…」

 「…って…なお…」


 程良いヒンヤリ感に体が包まれている。

 熱っぽい体に心地好ここちよい…

 しかし…徐々に覚醒してきたようで耳に争う声が聞こえてきた。


 「騒がしい…」

 俺の呟きが聞こえたらしく言い争う声がピタッとんだ。


 「カズキ!大丈夫ですか!?」

 目をゆっくり開けると涙目なみだめなステラが覗き込んでいた。


 「あぁ…力尽きてぶっ倒れた所までは覚えてるかな?」

 「レイグルさんが!こんなに無茶な事をさせたせいです」

 言い終わるとステラが顔を上げて別の方向に視線が向く、その方向を俺も見た。


 「わっ…悪かったって!俺もちょっと無茶な事させ…」

 「ちょっとじゃありません!大体冒険者に成り立てで…こんな」


 レイグルが本気で狼狽うろたえてるのが面白かったので、しばらく見ていた。


 このヒンヤリ感はステラが魔法でやっていてくれているらしい。倒れた後に発熱していたようで悪化する前に冷やしてくれたらしい。

 こっちの世界でもアイシングはあるんだなと他人事のように思った…ら


 「カズキもカズキです!アレだけの数を相手にするんですか逃げてしまって良いんです!」

 「へっ?…あっ~…ごめんなさい」

 何で怒られてるんだろう?と思ったが冒険者たる者、命を第1に考えるべき…だったなと思い出す。


 「まぁ…そんくらいで許してやれって全部俺が悪いんだし、それはそうとレベル上がったんじゃねぇか?」


 …アレやって上がってなかったら泣く

 『ステータス』


__________________

 《ステータス》

 Lv.5 カズキ

 性別:男

 種族:火竜(ドラゴニュート)/迷い人

 ジョブ:鍛治師/冒険者

__________________

 《能力値》

 HP:45

 MP:29

 攻撃:25

 防御:30

 俊敏:20

 魔攻:15

 魔防:15

 知力:20

 幸運:25

__________________


 上がってる!良かった~…と思ったら初めて聞く音が鳴った。

 ハープ?を弾いた音が…


 剣術1/10を習得しました。

 『「おめでとう!体に気を付けてね!」』


 …アウラ様からボイスメッセージ付き

 多分かなり凄い事なんだろうけど母さんに心配されてる息子みたいで微妙な気持ちになった。


 気を取り直して…

 「レイグル、上がってた。あと剣術を身に付けたらしい」


 「おぉ~!スゲェなそりゃ!多分さっきの踊りみたいのが切っ掛けなんだろうな。あと自分だけの技を極めると何とか流剣術になるらしいぞ」

 よく聞いてみると本来なら弟子になったりすると貰えるスキルらしい。


 ○○流剣術とか持ってる人に教えをうと『鍛治師見習い』みたいに見習いが付くらしい。


 剣術スキルは、その基礎となる物らしく如何様いかようにも育て鍛える事が出来る『シードスキル』なんだそうだ。


 「で…レイグルの地獄の特訓のお陰でレベルは5になったけど…これからどうする?」

 「えっ!カズキ、もうレベル5なんですか!?」

 ステラが目に見えてしょんぼりしてるけどタンク()?役の俺がレベル高い方がレイグル的にも都合が良いだろう。


 「よし!伝説通り『迷い人』はレベル上がりやすいみたいで助かった、ダンジョンに行けるぞ~!」

 恐らく伝説はチート云々の話だろう…レベル上がりやすい…あぁ『無駄知らず知らず』の効果かな…

 「待ってください!私の実力は見ないんですか!?それにレベルが上がったと言っても私達は、まだまだ弱いですよ!」

 ステラが慌てているけど、レイグルには確信していることがあるらしい。


 「大丈夫さ、カズキがいればな!迷い人は様々な特訓法を知ってるって言うし」

 全部俺に丸投げかよ!と思ったが恐らく筋トレとか無いだろうな…命を繋ぐだけで精一杯のこの世界じゃ…


 あとステラで試してみたい修行もあった。


 「まぁ…知らなくはないけど、効果あるか分からないけどやってみる?」

 もちろんアレだ。転生モノでよくある


 『限界まで魔力を使い切って基礎魔力量を増やそう!』


 思った通りステラは嫌そうな顔をしていた。魔力枯渇…とは言うが筋肉痛の精神バージョンとも言える物らしい。

 通常は気絶する。でもステラは類い稀なスキルを持っているため気絶しなかったので、あと一回…と魔法を使ってぶっ倒れたそうだ。


 そして普通に許容範囲超えた分の反動が酷い。

 ぶっちゃけ…修行無しでも頭痛とダルさと吐き気で30分位気持ちが悪くなる苦行…


 「もう許してください~…」

 「カズキ…お前は俺より鬼だ…ウッ…」


 レイグルが3度目の気絶、慣れてないから回復に1時間かかっていたし…

 うん、我ながらこれはキツイ。頭おかしい…


 「まさか自分でもキツイとは…」

 神様の加護がある俺には楽勝だぜ!とか余裕ブッこいてた俺も四つん這いになっている。

 俺とステラは2人で這いつくばって、レイグルは大の字でピクピクしている。


 まずは魔法を使い切る為に各々がフルパワーで使いまくった。

 俺は火の属性と相性が良いらしく、直ぐに火系魔法を覚える事が出来た。


 初級魔法のファイアボール(火の玉)ファイアランス(火の槍)、ファイアウォール《火の壁》は簡単だった。


 簡単に覚えられたから調子に乗りますよね。

 そして圧縮なんて高等技術にチャレンジして、あっという間に魔力の枯渇…からの『火竜の息(極小)』…なんだ、出来るじゃん


 大丈夫だろうと思っていた時が私にもありました。所詮現実と想像は違うんだよ!

 「ヴオェエェェエッ…」

 吐いた、そして現在に至る…


 「君達は何をしているんだ?」

 いつの間にか鎧を着た魔法使いが興味が湧いたのか近寄ってきた。

 「まぁ…秘密の特訓を…」

 言葉を濁しておく。この修行?を言ったらステラが嫌がったと言う事は一般的じゃないのと効果があるのかも不明と言うところ…


 「見た所…魔力が枯渇しかけて気の流れが乱れているようだが…常に余力を…」

 鎧男が何か言っているが一言が気になり耳に入ってこなかった。

 【魔力が『枯渇しかけて』?『気の流れ』?が乱れている…】

 まだ枯渇してない…?


 そんな事を考えているとステラから小瓶を渡された。

 「それはマジックポーションです。飲むと魔力が回復して症状が軽減しますよ」


 小瓶を見つめ冒険者には一般的なアイテムなんだろう…と思ったら

 「キミ!?マジックポーションをあげてしまって良いのかい!?」

 この発言で恐らく高価な物と理解した。

 「私は薬師くすしのジョブがあって自前で作ったので大丈夫です」

 すっげ~魔法使いで薬師とかヒーラーも出来るじゃん。…と脱線した…


 「あの気が乱れてるってえるんですか?」

 全身ミスリル鎧男にアドバイスを貰っちゃおうと言う魂胆だ。

 「あっ…あぁ枯渇…まではいっていないが乱れて魔法は使えないだろ?」

 その言葉を試すと眩暈めまいがした。


 「試すヤツがあるか!そのポーションを飲めば落ち着くだろう」

 グイッっと一気に飲むと体のダルさが消えた。コレが『気の乱れが治った』ってヤツか…。


 「気の流れが見える貴方にお願いがあります。」

 「なんだい?」

 「俺の気の流れを絵で描いていただけませんか?」


 …固まられた。次の瞬間

 「?どういう事?」

 イメージが付かなかったらしい…ペラッと紙を鞄から出した。

 「自分は見えないので…こんな感じで…」

 人型を描いて気の流れを渦のように流れてる向きに矢印を付けたイメージを見せた。


 興味深げに3人は見ていたが鎧男は理解したらしく

 「あぁ~!こう言うことか!…コレってどういう意味があるんだい?」

 「あぁ…具体的に言っちゃうとまだ分かりません、思い付きなので」

 鎧男は頭の先から爪先までスッポリ鎧なので分からないがキョトンとした雰囲気を感じた後、笑い出した。


 「アッハッハッハ、思い付きか!良いよ、描いてあげるよ」

 人型を描いた紙を1枚渡すとジッと見ながらサッと描いてくれた。


 描かれた流れを見て理解した。

 「やっぱりか…」

 「ん?何か分かったのかい?」

 その前に…

 「あの…気の流れってどうやって見てるんですか?」

 「あぁ…レベルが低いとイメージしにくいかもだけど、魔力を使って見るんだ。」

 鑑定の魔法版って所かな…

 さっきの気の流れをイメージして目に気を集め『る』!


 『アナライズ』スキルを獲得しました。


 よし!そして鎧男を見る…あれ?見えねぇ!と思ったら魔力をめっちゃ抑えてる。

 ジーっと見ていると…鎧男は気付いた。


 「えっ?まさか今ので覚えたのかい?」

 「はい、意外と簡単でした。で貴方の得意な魔法は『風』ですね?」

 鎧男は一瞬身構えようとしたが自制して止まったようだ。


 「…どうしてそう思うのかな?君達の前では使ったことがないと思うけど?」

 思いっきり警戒させてしまったので俺を見て描いて貰った紙を摘まんで見せた。


 「コレのお陰ですね。これで自分の得意な属性が解ってステラとレイグルの属性も分かりました。」


 そう俺の紙に描かれていたのは

 火…というより『炎』の様な流れが描かれていた。

 俺が火属性が得意なのは鍛治を選んだ時点で大体分かってたんだけど、ステラやレイグルは2個~3個持ってた。ズルい…

 「本当か?!教えてくれよ!」

 「私もお願いします!」

 後で教えるから…ちょっと待ってと言ってなだめた。その方が喜ぶだろうし…


 「で、見方を教えてもらって当たれば予想は当たってるかなと思って聞いてみました。警戒させてしまってスミマセン」

 誠心誠意の謝罪で頭を深く下げた。


 「…そうか…で私の気はどんな流れなのかな?」

 「荒れ狂う風…嵐ですね」

 即答されて鎧男はポカーンとしたが笑い出した。

 「そうか!私の気は『荒れ狂う嵐』か…私はね、最近まで『土』の魔法を使っていてね…」


 土魔法の天才と言われていたそうだ。

 実は言っていないが土?っぽい流れもある…地面に広がるような流れだ。

 だが、この人の本質は『風』である。


 土魔法の才能があって使い続けたが限界が来た。そこで色々試して『風』にたどり着いた。


 本来はコレがこの世界の『ことわり』なんだろう。でも俺は違う。

 魔法が無い科学の世界を生きていた。


 「貴方は『風』と『土』両方の才能があるみたいですね。ただ『風』の方が強く、ソコにたどり着いた…と言うことです。」


 もっと君と早くに出会いたかったよ…

 くぐもった声で男に言われても嬉しくなかった。



_____________________

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ