第2話
先に進めれば進めるほど直したいところがでてきますね。
プロローグと第1話をいくつか修正しています。
先程まで感じていたピリピリした空気は跡形もなく消え失せ、今は幸せそうな空気が周りに溢れています。
会話を聞いているとどうやら生まれたばかりのこの家の主の子供がなかなか泣かなくて皆さん緊張していたようです。
いや〜、よかったよかった。
・・・これはあれでしょうか。今、巷で流行っているあれ。転生!ってやつですか。あるんですねぇ、そんなこと。
他人事みたいに言ってるけど、これ、自分の身におきているんだよねぇ〜。
・・・はぁ〜。
あぁ〜どうしよう。私、何で死んだんだろう?あの壁かな?あれのせいだよね。あれなんなの?っていうか加那は?加那も死んだのかなぁ?生きてるといいなぁ。
いろんな疑問が頭の中に思い浮かびますが答えが出そうにありません。
なので情報収集に勤しむことにしました。
どうもここは寝室みたいですがとても広いです。教室くらいかな?その部屋の真ん中に大きなダブルベッド!、しかも天蓋付き!があります。本当にあるんですね、こんなベッド。
入り口では先ほどから若いメイドさんが出入りをしています。本物のメイドさんです。すごいです。日本のメイドさんとは違い地味ですね。部屋には6人もいるのに気がつくと見失ってしまいます。本物のメイドさんはミスディレクションが必須なんでしょうか?
ここの家の主はすごいお金持ちですね。セレブってやつですね。前世の私には関わりがない人種です。
さっそく帰りたくなりました。
そんな私は現在少女に抱き抱えられています。真っ黒な髪に黒い瞳、とても馴染みのある顔です。
そのすぐ傍で金色の髪が肩まで伸びた金色の瞳の青年が私をじっと見ています。
どうやらこの二人が私の今世の両親みたいですね。
周りのリアルメイドさんや執事さんに奥様、旦那様と呼ばれているので、どうやらこの二人がこの屋敷の主のようです。
二人とも若いです。特に奥様は前世の私と同い年くらいに見えます。若奥様です。
「・・・むぅ。」
じっと見つめていた父親らしき人が急にうなりました。
どうしたんだろう?何かやっちゃったかな。聞きたいけどしゃべれないから聞けないや。まぁ前世のくららだったとしても英語しゃべれないから聞けなかったと思うけど。
・・・今世の私、大丈夫だよね?舌まわるよね?
「どうしたんですか、ジル様?」
私が将来に不安を覚えていると、私の母親・・・う〜ん、まだ違和感があるな〜。まぁいつか馴れるよね。とりあえずおいておこう。
母親が先ほど感じた疑問を尋ねてくれました。
「いや、笑ってくれないなと思って。」
「はぁ。」
「エリオットはこうずっと見てたら何が楽しいか知らんが阿呆みたいに笑ったじゃないか。この子はライラにそっくりだから笑えばきっと可愛いのに」
・・・え〜と、どうしよう。どうしたらいいかな?私、笑うの苦手というかあんまり表情に出ないんだよね。無表情キャラで笑えばいいと思うよと言われてきれいに笑えるのは綾波レイぐらいでしょ。あとは私を含めて、ひどい顔になるとしか思えない。急に作り笑いをする赤ちゃんなんていやだよね。
「そうですねぇ。きっとはじめて見る世界に戸惑っているんですよ。だからそっとしましょ。」
ねっと父親に笑いかける母親はとても大人びていて綺麗で私とは違うと感じさせました。私を抱く腕から優しさを感じて違和感が消えていくのを感じます。
そんな母を父が私ごと抱きしめます。
・・・まだ少し戸惑いもあります。前世のくららだった私に戻りたい気持ちもあります。
でも、それと同じくらいこの人たちと一緒にいたい、そう思えるようになってきている自分を感じます。
加那、元気?悲しんでるかな?私は元気だよ。私、新しい両親ができたけど二人とも優しそうだよ。だから元気をだして。そっちで幸せに過ごしてね。
私は両親に包まれながら目を閉じました。
親友の無事と幸福を祈りながら。




