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━━14━━

翌朝、俺はいつもと同じように目覚ましで起きる。


簡単にトーストを作って食べているとテーブルに置いてあったスマホに誰かからのRINEの通知がきた。


RINEを開いて見てみるとメッセージの送り主は涼雅だった。


「なあなあ、どうせ午前中暇だろ?体を動かさないと鈍っちゃうから、ちょっと運動しようぜ」


うーん、いつもどうり宿題をしようと思ってたけど涼雅の言うとうりだし運動するか。


「うん、いいね。じゃあどこで待ち合わせする?」


と、俺が返信するとすぐに既読がついて返ってきた。


「俺はもう準備してあるから、暁が準備したら俺んち来てくれ」


「りょーかい」


これで午前中の予定は決まったのでトーストをちゃっちゃと食べてクローゼットから通気性の良さそうなナイロン生地の衣服を選ぶ。


それにしても涼雅のやつ準備よすぎだろ、どんだけ行きたかったんだよ。


出かける時にいつも使っているボディバッグに必要なものを詰めていく。


スマホにタオルも持ったし財布もある、あと特に必要なもんはないな


俺は忘れものがないかを確認してから家の鍵をかけて涼雅の家に向かう。

涼雅の家は俺の家から歩いて5分くらいの所にあってかなり近い。


外に出るとまだ9時くらいなのに街路樹では蝉が夏の到来を知らせるように忙しなく鳴き、太陽は俺を溶かさんばかりと照りつけていた。


涼雅の家に着いた俺は涼雅を呼び出すためにショルダーバッグからスマホを取り出してRINEで伝えようとした時、ちょうど家のドアが開いて涼雅が出てきた。


「お、ちょうど呼び出そうと思ってたんだけどもしかして窓から見えてたか?」


「うん、部屋からちょうど来るのが見えとった。とりあえず緑地行ってジョギングでもしながらなにするか考えようぜ」


「んじゃ、そうするか」


━━━━━━━━━


「はぁはぁはぁ、涼雅速すぎだろ。まったく着いていくのも一苦労だわ」


「そうか?なんならもう一周走ってもいいぞ?」


「いや、今の俺の状態を見てもまだ走るのかよ。ったくどこのバケモンだよ」


「ははっ、冗談、冗談。さすがにもう一周はキツい」


緑地に着いた俺らはどちらが速くこの公園を一周できるかという勝負をしていた。ちなみにこの公園はジョギングで1時間くらいかかるほどの広さを持っている、それに夏の暑さとのタブルパンチで俺の体は悲鳴をあげていた。

結果はさっきの会話から分かるとうり涼雅の方が速かった。

今はスタートした所の近くにある休憩所みたいなところで休んでいる。

ベンチで息を整えていると涼雅が自販機で買ってきた炭酸飲料を渡してきた。


「はいよ、付き合ってくれてサンキューな」


「お、サンキュ。いいよ別に、俺も体動かしたかったし」


「そういえば昨日は会わなかったけど何しとったの?」


「うーん、昨日はギルドに行ってポーション作ってから西の方の森?で採集してたかな?そういう涼雅は何してたの?」


そう俺が言うと涼雅は驚いたような顔をした。


「俺は迷宮に挑戦するためにレベルを上げてたんけど。それより暁、お前今ポーション作ったって言ったよな?」


「え、うん。昨日ギルドで作ってたよ?」


「あのな暁、ポーションってな今までは全部NPCからしか買えなかったって知ってるか?」


「え?そうなの?昨日露店でもちょくちょく見かけたよ?」


「ああ、それはたぶんNPCのポーションを転売してるやつらだ」


「て、転売ってそんなことできるの?」


「ああ、できる。しかも今はポーションが品不足でポーションの価格がどんどん上がってんだよ」


「あ、だから昨日、露店で高く買い取って貰えたんかな」


「あちゃーもうポーション売っちゃっていたかー」


「あ、もしかして売っちゃダメだった?」


「いや、ダメってわけじゃないけど、暁がポーション作れるってバレると他の人にポーション作れとか言われるかもよ?」


「え、マジで?そしたら街から出られなくなっちゃうじゃん」


「ああ、今日ログインする時には注意した方がいいかもしれんぞ」


「うん、分かった。ログインしたらポーション買ってもらった人に会ってこようかな」


「ああ、それがいいかもな。じゃ、気を付けろよ」


俺は涼雅に別れを告げてエアオンにログインするために家に帰った。





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