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RoughJewel ──ラフジュエル──  作者: norn
第四章 〜過去〜 【キャラ別セリフ変動あり】

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75/147

引き留めてくれたのは 【レド√】

 


 ふいに、レドに肩を引き寄せられた。

 彼の腕が背中に回り、そこでようやく、自分が抱きしめられていることに気が付いた。

 彼の胸に当たった頬から、体温と鼓動を感じる。


「レ、ド……?」


 溢れ出る涙が彼の服を濡らしてしまう。

 離れなくてはいけないのに、突き放すことなんて到底できはしなかった。


「貴女が望む限り、私たちはいつまでもそばにいます。……いいえ、例え貴女が望まずとも、貴女を独りにすることはありません」


「……っでも、」


 〝それは本当の私を知らないから〟だと反論する隙もなく、レドは諭すように続けた。


「貴女が、例え自分を受け入れられなくても、私が貴女を受け入れます。私たちと共にあることが貴女にとっての平凡になるよう、いつまでも、貴女に寄り添います。貴女はもう、充分に傷付いた。───偽り続けた。だから、もう貴女自身を許してあげませんか?」


(私自身を……許す…………?)


「……ふふ、レドに言いたいことを全部持っていかれてしまったね」


「ホントだよなー、おいしいところ全部持ってかれたんですけどー。つーかオレもリルちゃん抱きしめたいんですけどー」


「……ふふ、早い者勝ちです。ですが、あまり独り占めするのも良くないですね」


 彼の腕の中からふわりと解放された。


「レドも感情で動くことあんだな」


「確かに驚いた……が、そのおかげでこいつの涙は止まったがな」


 言われて気づいた。

 さっきまで溢れていた涙が止まっている。


「レドに全部言われてしまったけれど、僕たちも同じように君を想っているよ。だから───君が抱えているものを、僕たちにも分けてくれないかな?」



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