Select4:シェナ
【選択肢】
▶︎シェナ
※共通ルートシナリオも少しだけ入ってます。
次回エピソードで選択肢の分岐があります。
会話の内容が変化するため、目次から好きな選択肢のシナリオに飛んでください。
なお、選択肢が分岐する場合、後書きの方に選択肢を記入します。
「俺が行く。荷物持ちなら任せろ」
立候補してくれたのはシェナだった。
「お、頼もしいな! じゃ〜シェナとリルちゃんが買い出し、残りのオレらは設営ってことで!」
※
「設営場所はどうなさいますか?」
「ん〜あんま人の往来が気になんないとこがいいよな?」
「僕らがシーラに着いた時、最初に見た海岸辺りはどうかな?」
「お、いいんじゃねぇか? あとで合流すること考えたら分かりやすい方がいいし」
「それじゃあ早速準備に取りかかろうか!」
───────────────────
設営班と別れた私たちは、バーベキューの食材を買いに市場へと向かった。
「わ……人が多いわね」
市場は昨日よりも賑わっており、人の波を見たシェナは眉間に皺を寄せた。
「人間臭い……人酔いしそうだな」
「え、大丈夫? ……そうよね、シェナは鼻が利くからより人の多さを感じるわよね」
(……え、待って? ということは……私も人間だから、人間臭キツかったりするのかしら!?)
直接彼に聞くのも嫌なので、そっと彼と距離をとる。
「……あ? なんでそんな露骨に離れた?」
「えっ……と、私も人間臭かったら嫌だなって……」
シェナは一瞬ポカンとした表情を見せたあと、ふはっ! と吹き出した。
「ククッ、そんなこと気にしたのかよ」
「そんなことって……結構重要なことじゃない? 匂いってどうしても好き嫌いあるし」
「安心しろ、あんたから嫌な匂いはしねぇよ」
「え、本当?」
「あぁ、だから────」
シェナは私の手をグイッと引き寄せる。
「あんま離れんな。はぐれるぞ」
「……っ!」
「ま、はぐれてもすぐ見つけてやるけどな。あんたの匂いはすぐ分かる」
「どんな匂いなの……」
知りたいような、知りたくないような……。
シェナは少し考えてから、私の顔を覗き込むように顔を寄せた。
首筋に彼の吐息がかかり、反射的に彼に握られている手が強ばった。
「あんたの匂いは……石鹸と優しい風の匂いだな。俺にとって心地良い匂いだ」
「そ、そう」
(よかった……けれど、そうはっきり言われると照れるというか……。あ────)
「それなら私も、シェナはお日様の匂いがして好きよ」
「っ!? そ、そうかよ」
(あ、そっぽを向かれてしまったわ。嫌だった……わけではなさそうね、尻尾が大きく揺れているし)
「……ふふ」
「……なんだよ」
「なんでもないわ。さ、買い出しを済ませちゃいましょう」
「あぁ、そうだな」
私たちはレドが書いてくれたメモに従って手早く買い物を済ませた。
買い揃えた品は、当たり前のようにシェナがすべて持ってくれている。
「シェナ、荷物重くない? やっぱり私も少し持つわ?」
「平気だ。それより最後の食材はあの店だったか?」
「え、ええ。それにしてもこのお店、すごく賑わっているわね……。〝タイムセール〟? あぁ、なるほど……少し安く買えるみたい」
(だからこの賑わいなのね。無事買って戻れるか不安になるくらい繁盛してるわね……)
「俺が行くから、あんたはここで待ってな」
「えっ、でも……」
「あんたが行ったら潰れるだろ。その代わり荷物見ててくれるか?」
彼の提案に、私は─────
【選択肢】
待っている
一緒に行く




