【レド5ー9 HAPPYEND√】血の契約
レドルート 【HAPPYEND】
条件:レドの好感度が50以上であること。
【HE√】
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───私の血を、彼に飲ませれば……!
私は机に置いてあった果物ナイフで、腕に深めの切り傷を作る。
「……っ」
その痛みなど、今はどうだっていい。
私は自分の血を自らの口で吸い上げると、そのまま彼の口まで持っていく。
口移しで、彼に自分の血を飲ませた。それを、何度も繰り返す。
「……っ……はぁ……はぁ…………もう一度…………」
もう一度、口に含んだ血をレドへ移そうとすると────。
「……んっ…………んんっ……!」
急に意識を取り戻したレドに押し倒され、深く口付けられる。
口の中にあった血がなくなっても、彼は私の舌を絡めとり続けた。
しばらくすると、レドの熱を帯びた瞳と視線が交わる。
「ベリル……さん…………」
唇を解放された私だが、身体の力が抜けてしまい動くことができなかった。
「もっと……いただけますか───?」
私は肩で息をしながらも、コクリと頷く。
レドは私を抱き上げると、そのままベッドに下ろし、再び深く口付ける。
その間に、彼は私の首筋にナイフで少し切り傷をつけた。
レドにキスされていたため、ナイフで切られた痛みはまるで感じなかった。
彼は私の首に頬を寄せると、チュッとリップ音を立てた。
彼に傷口を舐められ、思わず声が出てしまう。
必死で耐えていると、その様子にクスッと笑った彼は触れるだけのキスを落とした。
「貴女の血は……とても甘い」
私には、その血の甘さは分からないはずなのに……彼が私にキスをするたび、その甘さを感じることができた気がした────。
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─────チュンチュン、と鳥のさえずる声が聞こえる。
重い瞼を開けると、窓から射し込む朝日に目が霞んだ。
「レ……ド…………」
ベッドから起きるが、身体が鉛のように重い。
力も上手く入らないため、立つことができなかった。
レドの姿がないことに不安を感じ、涙が出そうになる。
堪えた涙が溢れ出そうになった時───部屋の入口が開いた。
「……ベリルさん! 目が覚めたのですね」
近付いてくるレドに抱きつきたいのに、本当に……足に力が入らない。
心做しか身体の至るところが痛い気もする。
「あぁ、まだ動かないでください。治癒魔法はかけましたが、恐らくまだ体内の血液が足りていないので……」
「あ……そっか。私、気絶してしまって───」
夜のことを思い出し、頬が熱くなる。
「昨夜は無茶をさせてしまい申し訳ありません。ありがとうございます、貴女の血に救われました」
「いいえ……貴方こそ、身体は大丈夫なの?」
「ええ、もう大丈夫です。吸血鬼の再生速度は人間よりも早いので、この通り」
昨夜、一体何があったのか。その詳細をレドから聞き、驚いた。
まさか、追っ手を一人で片付けてしまうなんて───。
「けれどよかった……これで、一緒に帰れるわね」
「…………」
「レド……?」
「私は……貴方が好きだ」
「……っ!」
レドの想いを聞いて、胸が高鳴った。
彼も、私と同じ気持ちでいてくれているなんて、と。
「レド……私も────」
「けれど───」
レドは、私の言葉を遮った。
「私が貴女のそばにいては……また貴女を危険な目に合わせてしまう。昨夜襲撃してきた敵は全員始末しましたが、私がまだ生きていることを知れば、あちらはまた追っ手を出すでしょう。昨日のように、貴女までターゲットにされ狙われる可能性が高い。だから……」
私は、自分の唇でレドの口を塞いだ。
「……っ!」
ゆっくりと唇を離してから、彼の赤い瞳と視線を合わせた。
「なら……貴方がずっと、そばで私を守って。私は───貴方と共に、生きていきたい」
「……っ……私の手は、汚れすぎている。貴女の純白を、汚したくないのです……。私は……貴女と共に生きる幸せを得る資格が、ありません……」
泣きそうな表情で苦しそうに顔を歪めるレド。そんな彼の表情に私も胸が締め付けられた。
私は彼の両手を自身の両手で包み込み、その温もりを感じながら優しく微笑んだ。
「……その手がどんなに汚れてしまっていたとしても、私のことを愛してほしい。貴方が犯してきた罪は消えないかもしれないけれど、それでも───どんな罪も、私が一緒に背負うわ」
「……っ」
レドの頬を、涙がつたう。
俯く彼に、私は優しい声音で問いかける。
「───貴方は、どうしたいの?」
レドは涙を流しながら、それでも、私の目をしっかりと見て答えた。
「私……は────貴女と共に生きていきたい。私は……暗殺者としてではなく───貴女たちの知る〝レド〟として、日向の道を生きていくことを選びたい……」
彼の本心を聞いて、笑みがこぼれた。
「貴女を愛することを……許していただけますか……? 貴女と歩む世界を、望んでもいいですか────」
「───もちろん。愛しているわ、レド!」
「……っ」
レドにきつく抱きしめられ、身を委ねる。
彼は再び涙を流しながら、私への愛を囁き続けた。
「ベリルさん……愛しています」
「……ふふ、ありがとう」
しばらく抱き合っていた身体をレドがゆっくりと離し、私の名を呼んだ。
「ベリルさん────」
「……ふふ、なあに?」
「私と、〝血の契約〟をしていただけませんか────」




