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アナザー サイド オブ ジ アザーズ(統合失調症)  作者: 穏世青藍


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やまない監視編

 ここからは、病院との契約がある為、入院中の医療行為や病院内で知り得た情報の事は、書けません。

 私の心理状態の描写のみとなります。


 私は、病院のロビーをうろうろしだした。

 耳の中には、シガーの声が轟いていた。

 身体中が、疲れ切った電気のようなものが帯電している感じがしていた。

 私は、感電してしまうと、思った。

 電気を身体から抜かないと、放電しないと…と、思った。

 そうすると、餅は餅屋だという考え方が浮かんだ。 

 即に、病院内にあった緑色の固定電話から、電力会社に電話をした。

 身体に帯電している電気をどうやって抜け出せばいいのかの様な、おかしな質問をした。

 電話窓口の方は、とても親身に対応してくれた。

 でも、期待した答えは得られなかった。

 当たり前だと思います。


 あの時は、有難うございました。

 そして、本当に申し訳ございませんでした。


 話は元に戻ります。

 何でもいいから、早く、シガーから、離れたかった。

 とても、焦っていた。

 ここから、どうやって、入院になったのかは、覚えておりません。

 私は、記憶力がいい方なのですが、抜け落ちております。

 記憶が抜け落ちていない所から、書いていきます。

 目が覚めた。

 シガーは、少し声がしていた。

 何故か、私は、少し、眠れた様だった。

 少し驚いたのと嬉しかった感情と、身体から電気がまだ残っている感覚があった。

 シガーの声が大きくなりだした。

 シガーは、私の行動を徹底的に見ていた。

 私は、覚悟した。

 私は、考え方に迷うと、私なりに考えた法則を使っていた。

 それは、私の中では、全てを当てはめる事の出来る考え方だった。

 私はそれを、三分の一の法則と呼んでいた。

 そうである。(三分の一)

 そうであったり、そうでなかったり。(三分の一)

 そうでない。(三分の一)

 例えば、今日の天気は一日中晴れなのかどうかは、本当は誰にも分からない。

 その時に、三分の一の法則を使ってみると、こうなります。

 今日の天気は一日中晴れ。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れだったり、晴れでなかったり。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れではない。(三分の一)

 すると、全ての答えが網羅できます。

 3通りです。

 私にとって、誰にも考え方を頼る事が出来ない時には、この考え方が、とても心が落ち着きます。

 そして、更に、この考え方を細分化していきます。

 今日の天気は一日中晴れで日差しが強い。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れで日差しが強かったり、日差しが強くなかったり。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れで日差しが強くない。(三分の一)

 3通りです。

 そして。

 今日の天気は一日中晴れだったり、晴れではなかったりで日差しが強い。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れだったり、晴れではなかったりで日差しは強かったり、強くなかったり。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れだったり、晴れではなかったりで日差しは強くない。(三分の一)

 3通りです。

 そして。

 今日の天気は一日中晴れではなくて日差しは強い。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れではなくて、日差しは強かったり、強くなかったり。(三分の一)

 今日の天気は一日中晴れではなくて日差しは強くない。(三分の一)

 3通りです。

 計、9通りになります。

 更に、細分化していきます。

 …、次は27通り、その次は81通り、その次は243通り…、となっていきます。

 そして、一つの考え方を使って、当てはまったら、その考え方の細分化されそたの枝分かれした先を見ます。

 その枝分かれした考え方の中から、まだ一つの考え方を選んでいきます。

 そうすると、私が予想もしていない考え方が、浮かんで決ます。

 そうやって、この考え方で、心の底を落ち着かせていました。

 ですので、シガー戦は、この考え方をフルスロットルに使いました。

 朝から晩まで、昼夜問わずでした。

 話は元に戻ります。

 シガーは、メ、があると言った。

 メ、から、頭の中に侵入して、私の目を通して、色々な情報を入手すると説明しだした。

 だから、私の見えるものや位置や行動や感情が分かると。

 そして、脳内に侵入して、情報を抜き出すと。

 仕事で読み書きした事を、抜き出すと。

 その抜き出した情報は、ブラックマーケットに売ると。

 そして、抜き出した情報を私に聞かせていたので、私は、それを片っ端から、否定しだした。

 でも、私は脳内を読み取られていたから、即に、シガーに気付かれては、倍以上になって返ってきた。

 シガーは、大量の情報を読み込まなくてはいけないと言った。

 だから、シガーが男の人の担当の時になると、私は、女の人は男の人より脳梁が太いから情報伝達がスムーズに出来ると。

 その男の人の考え方はまだ情報をきちんと読み込めていないから、私の考え方をきちんと理解できていないと。

 その男の人はその時の私より遅れていると、言った。

 だから、男の人が私の脳内の情報を抜け出しても、それは、遅れた情報だと。

 その情報は、もう別の形になっていると。

 貴方は、間違えていると、言った。

 男の人は、困っていた。

 かと言って、女の人ばかり出てきたわけではなかった。

 すると、シガーは医師を連れてきた。

 その人は、顔が柔和だったので、柔和先生と名付けた。

 私に右側を下にして一日中横になって過ごすようにと言った。

 柔和先生が脈拍を測っていると言った。

 医療行為は受けてはいけないと言った。

 それが、私の為だと言った。

 柔和先生は、私の身体をとても心配してくれていた。

 とても、優しい声に、優しい事を言った。

 私は、安心した。

 でも、右側を下にして一日中過ごすのは、身体に血栓が出来てしまうから、危ないのではないかと、思った。

 でも、言われるままに、やる事にした。

 そして、右側を下にして過ごしていると、身体がきつくなってきたので、左側を向こうとすると、大きな声で、駄目だと、怒った。

 私は、即に、元に戻した。

 私は、せめて、酢の物を食べて、血栓が出来るのを阻止しようとした。

 だから、食事に酢の物がでたので、食べようと、安心した。

 すると、食べてはいけない、と言った。

 なので、食べる事が出来なかった。

 私は、おかしいと迷いだした。

 私は、確か…、と思って、呼吸法をやりだした。

 仰向けになっても怒られなかった。

 10秒息を吐く。

 10秒息を止める。

 10秒息を吸う。

 10秒息を止める。

 これを、シガーとの戦いの合間の暇を見つけては、積極的にやりだした。

 確か、血栓が出来にくくなるとか、心臓にいいとか、聞いた事があった気がしたので、必死にやりだした。

 血栓が出来にくくなるとか、心臓にいいとかは、事実なのか、全く分かりません。

 多分、何かで聞いて、そう思いたかった私がいたから、そう思ってしまったのだろうと思います。

 なので、これは、信じないで下さい。

 でも、これは、私にとって、とっても気休めになりました。 


 何方が教えてくださったのかは忘れてしまいましたが、有難うございました。


 暫くすると、冷静な女の人と女の子が出てきては、何をしているのと、これは呼吸法といって身体にいいのよとか、淡々と話していた。

 3日目になると、もう、左側を向きたくてたまらなくなった。

 身体が、苦しくなっていた。

 相変わらず、柔和先生は、左側を向こうとすると、怒鳴った。

 でも、私は、限界だった。

 そして、左側を向いた。

 すると、柔和先生は、血栓が出来て人が死ぬ所を見たかったと、ぽつりと言った。

 柔和先生は、やっぱり、シガーだった。

 それからは、私は、柔和先生にブロックされていた為に拒絶をしていた医療行為を受けるようになっていった。

 シガーは、負ける事が、とても嫌いな様だった。

 あり得ないと思っていた様だった。

 私は、こういう人は、苦手か笑ってしまう方だったので、シガーに、困ったちゃんの影を重ねていた。

 脳内から抜き出した情報の買い手は、ほとんどが、心理学者だと言った。

 中には、競合会社同士で…、という事もあるらしい。

 シガーの中には、心理学をかじった人がいるらしい。

 私は、その人に、メイファーと、名付けた。

 大した心理戦はなかったと思います。

 ただ、あっちこっちに出てきては、シガーからちやほやされる女の人でした。

 私が、設楽と、名付けた男の人とメイファーはお付き合いをしていました。

 よく、設楽と私の会話に、メイファーが入ってきました。

 そして、最後は、メイファーは、設楽からどれほど愛されているのかを永遠に気が済むまで話し出しました。

 女の勘は、鋭いです。

 いつの間にかに、私は、設楽との駆け引きを煩わしくも思いながら、楽しんでいました。

 恋をしてしまっていました。

 設楽は、話のテンポが良く、理不尽な事をさらりとやってのける人でした。

 確か、新聞記者でした。

 メイファーと設楽は、ただの恋愛話なので、必要な場面以外は、ここで終わりにします。

 ただ、朝から晩まで昼夜問わずに設楽が、異常にふざけた事を沢山ふっかけては攻撃してきて、メイファーが出て来る事の繰り返しを永遠としました。

 恋愛話の一方で、シガーは、鍵を探すと言った。

 鍵を探す事に躍起になっていた。

 脳内には鍵があって、それは、どうやら、その人が心の中に隠している秘密らしい。

 それは、前頭葉、側頭葉、後頭葉、大脳新皮質、脳梁、海馬…といった、所に関係しているらしい。

 柔和先生が、つらつらと説明しだした。

 その時の私は、メディアやそれまで受けた学校教育からの情報のお陰で、シガーの各部分の機能の話に何となくついていけた…、と思っている。

 今は、さっぱり、分かりません。

 そして、全てをチェックしていると言い出した。

 私は、シガーに、シガーを怖がっている事を知られて、まだ人として弱い不安定な考え方を攻撃される事が、とても怖かった。

 もし、気付かれてしまったら、総攻撃されると、怯えていました。 

 脳内の、何処にあるのか分からないけれども、私の脳内を無断で覗いては、あっちだこっちだと、騒いでいた。

 私は、シガーと話すことを脳内コミュニケーションと呼んだ。

 そして、脳内から情報が無断で抜き出されるので、脳内情報搾取と呼んだ。

 脳内コミュニケーションと脳内情報搾取は、数ヶ月にも及んだ。

 余りに脳内に居座り続けるから、パラサイトと呼んだ。

 私が以前知り得た誰かの秘密や、お世話になった会社の内部情報や、私が世の中がこういう風になればいいのに…と考えていた政策(書いていて、恥ずかしい…)があった。

 シガーは、その情報を暴露すると、言った。

 私は、やめてやめてと、頼み込んだ。

 でも、案の定、やめてはくれなかった。

 シガーが、暴露しだした。 

 大音量で、近所中に聞こえさせている…、と思った。

 私は、その暴露された方達がとても気の毒になり、何とか、遮ろうと思った。

 だから、私も、負けじと…、これしか思いつかなかったのです…、恥ずかしいです…、脳内の大声で歌い出した。

 シガーの声を、私の脳内では、遮る事が、とんとん出来ました。

 でも、流石に、ずっとは、歌っていられません。

 だから、私は、これ以上、誰かの秘密を知ってはいけないと思い、誰とも接触しない人生を送るのだと思って、悲観した。

 就職も出来ないと、諦めた。

 脳内情報搾取したシガーは、強かった。

 具体的に、その人名を事細かにあげては、最近会ったと。

 そして、それからもその人達と接触したと。

 何かを企もうとしていた。

 更に、より詳細な内部情報を収集する為に、実は、女の人を、潜入させていると言った。

 そして、その人の、メ、から、全ての情報を入手しているそうだった。

 でも、建物の中でも、内部情報は、見られると言った。

 よく、放射線や素粒子と言った。

 私は、全く分からなかった。

 私を6年前から、調査しだしたと。

 そして、3年前に、夜に強い青白い光を、家の外から、浴びせたと。

 そして、私の姿を見ていたと。

 遮光カーテンでもブロックは出来ないと、言った。

 それは、不気味に感じた。

 何を企んでいるのかは分からなかったけれども、シガーの事だから悪いことだと思って、情報を抜き取られた人達に災いが来ない様に、その情報を、伝えなければいけないと思った。

 シガーは、存在すると、もう、心の底から、認識した。

 間違いなく、人がしている事だと、認識した。

 そして、世の中が大変な事になっていると、認識した。

 私は、お世話になった会社へと、お手紙を書きました。

 内部情報が漏洩していると。

 気を付けて欲しいと。

 シガーは、機械を使って、人を増やしたり減らしているらしかった。

 余り、意味は分からないけれども。 

 シガーは、パソコンだとか言っていた。

 初めの頃は、30人はいたけれども、18人になったりと色々人数が変動した。

 色々な幻聴や幻視があった。

 私は、子供の頃は、幻聴や幻視があったり、オーラが見えたりした。

 ちなみに、今は、もう、全く見えておりません。

 何故だが分かりませんが、その為に振り回されることがなくなりました。

 私にとっては、良かった事だと思っております。

 いつもの幻聴ではなかったので、始め、本当に、私の周りで現実の人達が私を攻撃していると思っていた。

 シガーの幻聴は、真空管の中で大音量の電子音だった。

 だから、私は、普通の幻聴と分ける為に、人工幻聴と呼んだ。

 シガーの周りやテレビなどから、音源が入手ができる人達から、声を入手して、それを機械で組み合わせて色々な人達の声を出していると言った。

 そして、それは、私が脳内コミュニケーションで出した声も対象だった。

 音源を採取する人もいた。

 シガーは、頭の中の記憶にアクセスして、記憶を塗り変えようとしていた。

 私はそれを、脳内洗脳と呼んだ。

 私に同じ質問を何度もして、何度も答えさせた。

 その内に、その記憶をしている所を見つけて、脳の細胞に放電線や素粒子みたいなもので光るマークを付けるようだった。

 そして、シナプスの電気信号を遮って、連絡が伝わらなくしようと、しつこくしだした。

 私は、その場で考えている事の記憶が飛ぶようになっていった。

 私は、とても焦った。

 このままだと、若年認知症になってしまうと思った。

 機械を使うと、文章と映像の情報がシガーに上がってくるらしかった。

 そして、そこの記憶にアクセスして、記憶を新たに塗り変えていった。

 それは、シガーが攻撃するのに都合のいい、酷い事をした様に記憶を塗り変えられていった。

 脳内にある、過去・現在・未来の記憶を、抜き出したり、書き換えたり、消したりした。

 これから言おうとしている心の底の部分を書き換えたり、消したりした。

 更に、何かする時には、脳内の細胞から、情報が筒抜けになっていたので、必ず何か仕掛けてきた。

 だから、どんなに計画を立てても、即に、知られていた為に、足掻きようもなかった。 

 …、苦しくて、何回も足掻いたけれども…。

 電波ではなくて、音波だと言った。

 私は、段々と、答える内容が違うものになっていった。

 それは、とても、恐ろしい事だった。

 私の記憶が、違うものになっていく、私が私でなくなる…。

 何も無い記憶が、突然意味を持ち出した。

 白が黒くなりたした。

 悪くない事が、悪い事に変わっていった。

 とうとう、私が私でなくなる…と、叫びまくった。

 私は、とても、焦った。

 そして、抗えない押さえつけられている状況に、絶望した。

 シガーは、楽しそうだった。

 そして、その何度もなかった事を、違う答えを言った私の声を記憶している音源を私に聞かせ、私がそう答えたと、だから謝れと、執拗に私を攻撃して追い詰めていった。

 シガーは、攻撃の手を弱めなかった。

 私はこれを脳内誘導と呼んだ。

 これまで無かった作り上げられていった捏造された事実みたいなものを、私に謝罪しろと責め立てた。

 私は、もう、訳がわからなくなって、何度も何度も、謝罪した。

 頭の中で謝罪するだけではなくて、実際に何度も何度と土下座までした。

 シガーは、あちらこちらから話しかけてきたので、その方角に向かって、何度も何度も頭を下げた。

 そして、今度は、先祖にも謝罪しろと騒ぎ出した。

 そして、色々な人達に謝罪し続けた。

 シガーが、その度に、変な事を言い出した。

 

 勝負!!!


 始め、何を言っているのか分からなかったから、謝罪し続けながら、頭の中に留めておいた。

 何度も、勝負と、言っては、騒いでいた。

 他にも、色々、あったけれども、すっかり忘れてしまいました。

 その内に、心の底から、シガーが騒ぎまくっている訳の分からない塗り変えられた記憶に向き合って、とりあえずではなくて、腹をくくって謝罪しようとすると、勝負という言葉が聞こえてくる事に気付いた。

 だから、誠実に向き合って、謝罪しだした。

 すると、歓声があがりだした。

 その内に、女の人が、つぶやいた。

 この人は、確か、私が自殺した時に、子供の女の子と一緒に何故死ねなかったのか、冷静に話していた人だった。

 名前を付けていたけれども、もう、すっかり忘れてしまっています。

 ごめんなさい。

 沢山の言葉が飛び交っていた。

 彼女の声が、抜け出て聞こえた。


 この子、勝負してる。


 やっぱり…、と思った。

 そしてまた、何度も何度も、繰り返した。

 何時しか、シガーの中では、納得したらしい。

 シガーは、酷い事をしておきながら、私には、私の中での最上級以上の誠実さを求めていたらしい。

 とてつもなく、憎たらしい困ったちゃんだ。

 私は、正攻法で、誠意を持って、シガーと対峙する事に決めた。

 暫くすると、大太鼓が、どんどん、鳴りだした。

 重低音で歌い出す男の人の声が聞こえてきた。

 そして、その男の人は、卑猥な事を歌い始めた。

 お風呂にもお手洗いにも、一緒にいたと。

 そして、全て見たと。

 写真も撮ったと。

 そして、それは、家族の分もだと。

 当然、パニックになった。

 やめて欲しいと、せめて、家族の分だけは、やめて欲しいと、お願いし倒した。

 無関心に、その男の人は、淡々と歌っていた。

 そして、入院患者さん達の声で野次が飛ぶようになってきた。

 入院患者さん達の声で、私を監視し始めた。

 勿論、入院患者さん達ではなかった。

 でも、始めは、よく、分からなかった。

 シガーは、私の心の声が、入院患者さん達に聞こえていると言い出した。

 だから、それまで、シガーと戦ってきて、出してきた答えの全てが、入院患者さん達に聞こえているのだと。

 そして、それは、白が黒になった所とかの様だった。

 シガーが捏造した事実を悟られているのだと、言われた。

 そして、情報の暴露は、私以外の入院患者さん達のも始まった。

 酷い内容だった。

 勿論、その内容は事実では無い筈です。

 私は、身体中が、固まった。

 細胞の全てが、固まってしまって、思う様に動けなくなっていった。

 全身が硬直していた。

 その状態が3日間続いた。

 でも、悟られていないと気付いた。

 それは、医療行為なので、書けません。

 私は、少し、落ち着いた。

 そして、それは、シガーが録音して組み合わせた音源が、私の頭の中に響いていたのだと、理解した。

 私は、その事をシガーに突いた。

 そうだと、シガーは、平気に言い放った。

 そこで、入院患者さん達が、少しだけ、怖くなくなった。

 でも、他者に異常に耳を傾ける癖が、抜けきれなかった。

 緊張は、ずっとしていた。

 今度は、その病院内と私の住む地域の人達の頭の中の情報を抜き出したと言い出した。

 動いていると、抜き出しにくいとか言っていた。

 確か、3時間位で、全て抜け出せるそうだ。

 そして、それも、ブラックマーケットに売るとか売らないとか言い出した。

 シガーは、仲間割れする事が、多々あった。

 すると、たぬきや設楽やゾウがその言う事を聞かない仲間の頭の中を覗いては、苦しめていた。

 そして、よく分裂していった。

 ちなみに、ゾウは、たぬきよりも偉いけれども、会長なので、実権は、たぬきが握っていた。

 設楽は、中間管理職の様で、大変だと言っていた。

 たぬきも設楽もゾウも、よく、色々な仲間の声を使って、攻撃してきた。

 例えば、設楽がメイファー役をやる事も多々あった。

 メイファーも設楽役をやる事も多々あった。

 たぬきも設楽の役をやった。

 声だけ変えて、中身は当人だった。

 だから、本当は、最初に名付けた、たぬき以外に、何人いるのかが分からない。

 それは、心の底を少しずつ、周囲の人達に話せるようになって、そこを指摘されて、分かった事です。

 最近になって理解した事です。

 シガーは、何時も、センセーショナルだった。

 シガーは、突拍子も無いことを言い出しては、それらは当たり前にある事にした。

 そして、シガーは、脳内コミュニケーションや脳内情報搾取や脳内洗脳や脳内誘導の出来る機械の設計図を持っていると言い出した。

 その製作に使用する部品は、秋葉原で購入すると。

 作ると、3万円〜5万円位はすると。

 オプションを付けると、何十万円にもなると。

 妨害電波にも対応していると。

 それは、300キロメートル以内は安全だと。

 本当は、政治家さん達の頭の中の情報を抜き出したいと。 

 でも、周囲には何時も、メディアがいるから、近づけなくて、出来ないと。

 300メートルまで近づかないといけないと。

 そして、その機械を、海外に持ち出すと、逃亡すると、騒ぎ出した。

 そんな危険な機械が、海外に持ち出されたら、世界中が、いつか、戦争になってしまうと思った。

 人々の脳内の情報を好き勝手に搾取して、塗り替えて洗脳して、その情報で誘導して人々を混乱におとしめるシガーの機械を使用するその先々を、想像した。

 日常が壊れる。

 企業の内部情報が漏洩する。

 政治が機能しなくなる。

 国防がみだれる。

 戦争になる。

 超頭脳戦が始まる。

 だから、自首を勧めた。

 シガーは、ずっと乗り気ではなかった。

 説得し続けた。

 すると、公安が司法取引してくれるのならばいいと言い出した。

 だから、私は、公安委員会さんにお手紙を書いた。

 これまでの事を、必要最小限に書いた。

 そして、シガーを死刑にはしないで下さいと書いた…、筈…、下書きはそう残っているのですが、書きながら、シガーという存在を書いていておかしいと思った所は、削っていたので、よく分かりません。

 でも、シガーは、いつ取引するのかは、言ってはくれなかった。

 その内に、モウファイと名付けた人が、台湾へ部下を連れて逃亡すると言い出した。

 モウファイは、機械の設計士だった。

 そして、いつの間にかに、設計図は、シガーの皆で、分ける事になっていた。

 もう、取引しないと言い出した。

 公安委員会さんにお手紙を書きました。

 下書きには、捕まえても、自首させてあげてください…と、あるのですか、書いたのかどうか、さっぱり覚えていません。

 シガーは、高飛びだ高飛びだと騒ぎ出した。

 たぬきは、私に、一緒にアメリカへ行こうと、言い出した。

 すると、シガーの大体の人達が、私を連れて行く事を反対しだした。

 たぬきは、続けた。

 この機械は、アメリカでは、合法なのだと。

 シガーは、守られていると。

 一緒に働こうと。

 私の席は用意すると。

 横須賀の港から、米軍船で、アメリカへ連れて行くと…、色々、言い出した。

 そして、それは、明日の夜、車で迎えに来ると。

 すると、他の人が、口を挟んできた。

 最初の車には乗ってはいけないと。

 3番目の車が迎えの車だと。

 始めの2台は、この計画を阻止しようとする人達の乗った車だと。

 間違えてはいけないと、言った。

 訳が分からないまま、話はどんどんと進んでいった。

 暫くすると、私にスパイ容疑がかけられた。

 本当に、面倒臭かった。

 何語が話せるのかとか聞き出した。

 一体、何処の国の人だとか、何人だとか、聞かれた。

 だから、生まれも育ちも日本ですと、答えた。

 でも、信じてはくれなかった。

 両親も祖先も生まれも育ちも日本だし、日本人ですと答えた。

 やっぱり、信じてはくれなかった。

 私は、本当に、私の両親の子供なのかと騒ぎ出した。

 そして、証明してみろと言い出した。

 なので、髪の毛を提出するから、それをDNA鑑定して、その配列から、親子関係を調べてみればいいと、言った。

 すると、私の両親の髪の毛が入手出来ないとわんわん騒いだ。

 なので、戸籍謄本に両親の指紋が付いている筈だから、そこから皮脂を採取して、調べて欲しいと言った。

 その時には、もう、シガーは、公安を名乗っていたので、容易にその調査は出来ると思った。

 今になって、思うのですが、戸籍謄本には、普通は、両親の指紋は付いてはいないのではないかと。

 役所に提出した書類には指紋は付いているけれども、役所が作成した書類には指紋は付いてはいないだろうと。

 間違えていたのに、シガーは、何故、そこを突いてこなかったのかが、よく、分かりません。

 暫くすると、また、たぬきが、出てきた。

 そして、一緒に行こうと、言い出した。

 私は、もう、シガーのせいで、就職出来ないと諦めていたので、その気になってしまった。

 でも、条件があった。

 その機械は、悪事には使わないで欲しいと。

 社会福祉(医療)に使って欲しいと。

 認知症の予防や治療に使って欲しいと。

 記憶を操作出来るのならば、困っている患者さん達の為に、よい方向にそれを使えばいいと。

 そして、それを、私がお手伝いするとか…言った様な気がします。

 シガーは、その考え方を受け入れる事を、とても渋った。

 反対勢力が、たぬきに突っかかりだした。

 モウファイは、悩みだした。

 私は、公安委員会さんに、お手紙を書きました…、書いた筈なのですが、下書きには書いてあるのですが、削除や訂正しているのかもしれないので、よく分かりません。

 シガーの機械を、脳内情報搾取や洗脳や誘導に使うのではなくて、社会福祉に使ってはどうかと。 

 認知症の予防や治療に使ってはどうかと。

 このままでは、戦争になってしまうと。

 国際法で、禁止するべきだと。

 戦後、平和を保ってきた日本が、戦争の、引き金になるようになってはいけないと。

 日本が、世界に先立って、国際法をつくるべきだと…、書いてしまった筈です。

 そのお手紙を、下書きはしたものの、送ったのかどうかは覚えていません。

 日本もシガーも助けたかった。

 随分、大きく出た。

 でも、それが出来るのは公安委員会さんだけだと信じて疑わなかったから、必死にすがった。

 シガーに誠実に正攻法で対応している内に、何時しか、シガーを大切にしだしていた。 

 いつの間にかに、愛を注いでいた。

 私は、恥じなかった。

 この愛を、恥じなかった。

 たとえ、どんな人達であっても、受け入れる覚悟が出来ていた。

 私は、おかしいのかな。

 よく、分かりません。

 段々と、シガーが、脳内に現れてこなくなりだした。

 音も、小さくなりだした。

 しつこさはあったけれども、人の入れ替わりが少なくなりだした。

 たぬきと多く話すようになった。

 高飛びをする為に、忙しいと言った。

 ちなみに、次の日の夜に車は来なかった。

 そして、何ヶ月も経った。

 ずっと、緊張したままだった。

 あるお昼を過ぎた頃。

 いつもの様に、シガーと話していた。

 女の人が、死んじゃえ、と言った。

 私は、とても、悲しかった。

 そして、何か、他の人達の声が聞こえた。

 小さな声で、何か騒いでいた。

 そして…、そして、静かになった。

 私は、耳をそばだてた。


 何も…、何も、聞こえない…。

 

 私は、辺りを見回した。

 お昼を過ぎた頃なのに、外は、静かだった。

 近くを通り過ぎる車の音が微かに聞こえた。

 

 終わったのか…。

 

 それでも、まだ、緊張していた。

 急いで、窓の白いレースのカーテンを開けた。

 外を覗いた。

 誰もいなかった。

 車もなかった。

 私は、シガーに監視される前から、近所中に聞こえる様に叫びまくっていた60代位の男の人が怖くて、窓を、カーテンを、開けられなかった。

 だから、退院後は、外の景色を見ていなかった。

 久々に見る、外の景色は、薄水色の空に白い雲が薄くたなびいていた。

 静かだった。

 心の底が、少し、静かになった。

 でも、寂寥感が、私を纏った。

 あれほど離れたかったシガーがいなくなって、寂しくなってしまっている私がいた。

 でも、喜んでいる私もいた。

 自由になれたのだ。

 やっと、自由になれたのだ。

 私は、仰向けになって、大の字になった。

 ベッドから、足がはみでた。

 そんな事、構わなかった。

 久々に、私をゆったりさせてあげられた。

 でも、暫くは、油断しなかった。

 毎日、毎日、耳をそばだてた。

 何時しか、それも、しなくなっていた。

 そして、数ヶ月が経った。

 私は、社会復帰をしようと、担当医に話した。

 担当医は、B型就労支援で、仕事をする様にと、勧めた。

 私は、手続きを行った。

 そして、次の手続きを待った。

 すると…、シガーが再び現れた。

 セカンドシーズンの幕開けだった。

 今度は、パワーアップして、最初から、フルスロットルで、攻撃してきた。

 そして…、ファーストシーズンと同じ様な事を、繰り返した。

 ですので、セカンドシーズンは、書きません。

 少しだけ…。

 妖精が背中に付いてるとか腐った魚が沢山背中に付いてるとかで、だから、脳内で大声を出して思いっきり鼻息を出してお祓いをしなさいだとか。

 殺人を昔犯した事のある女性から猛烈にアタックされて受け入れたらこっぴどく振られたりだとか。

 2体の骸骨の機械に猛烈にアタックされて受け入れたらこっぴどく振られたりだとか。

 スポーツ新聞会社に何故か記者としてスカウトされて丁寧にお願いしたら連絡が出来なかったりだとか。

 顔のニキビが気持ち悪いからといってアブラゼミと言われて嫌われたりだとか。

 担当医の家族を攻撃するとか。

 有名な巫女さんをお守りしろだとか。

 某アニメの妖精がシガーの一人になったりだとか。

 設楽から英語の翻訳をさせられて出来ないから何回もやり直しをさせられたりだとか。

 シガーが余りにもうるさすぎる時に脳内で大声で歌ってブロックしたらその音源を録音されたりだとか。

 罪を犯した人の人生の再起を手助けする案を作成しろだとか。

 その案を世の中に広めるだとか。

 その案じゃ駄目だとか。

 もっとこういう制度があれば、罪を犯した人は再起出来るから、考えろだとか。

 おならやげっぷをしてしまった時には、各方角にいる人々に最上級以上の丁寧語で謝らされて土下座させられたりだとか。

 お風呂に入っている時には、鏡に映った私の身体を見てしまうと、それを、メ、を使って、情報を入手して騒ぐとかされたので、目を閉じてお風呂に入ったりだとか。

 大声で、毎日…、色々とありました。

 シガーらしい事や、らしくない事を色々とされました…。

 という事でした。

          つづく

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