娯楽がないとエロに走りがち
さて、まさかの道具が召喚されるという想定外の事が起きたが意外と平和である。
彼らとは口裏を合わせ、精霊の召喚は失敗したという形にしておいた。
だってそれ以上にヤバそうな物を召喚出来ましたとなったら、本当に特殊な道具を召喚するために召喚を繰り返せと言われかねない。
もちろんそんなのお断りなので絶対断る。絶対人の手に余るものを手に入れたとしたら自滅する未来しか見えない。
それにしても……夏休み2ヶ月は思っていた以上に長いな。
ヨーロッパ式とでも言えばいいのか、夏休みの宿題はないし、仕事が終われば好きなだけだらけていい。
前世の頃は宿題ヤダ~、夏休み少しでも長ければいいのに~、なんて言っていたのにいざその状態になると思っていた以上にやる事がない。
おそらく前世の頃は遊ぶ物が多くあったからもっと遊びたいと時間を求めたのだろう。
ゲームにマンガ、旅行先で虫取り、爺ちゃん婆ちゃんに会いに行くなど、色々イベントもあったしな。
でもこの世界では娯楽なんてほとんどないし、旅行も現在帝国に攻められるかもしれないという状況で旅行に行けば不謹慎と言われる可能性があるので自粛、実家に行こうにも向こうから会いに来てくれたし戦争帰りなのだから実家に帰らずゆっくりしろと言われてしまった。
だからやる事が仕事くらいしかない。
リリアは殿下も夏休みに入っているせいかよくリリアを呼び出してお茶会開いてるみたいだし、リリアもそれに参加しなければいけないので屋敷を空ける事が多くなった。
これにより俺の暇がさらに加速した。
それに他の貴族達も夏休みなのか最低限の仕事だけして後は休みという形になっているようだ。
なのでうちも同じように使用人達に夏休みいる?っと聞いたら暇だから働くと返って来た。
これは精霊組だけではなく騎士もメイドも執事も全員同じ答え。
もしかして休んだら給料出ないとかブラックな理由なのかと思ったら、元から楽な現場だから問題ないとの事。
何が楽なのかは分からないが本当に長期休暇は要らないのかと聞くと、有給取る時はあっさりと取らせてくれるから休みたい時はしっかり休んでいるから問題ないとの事。
「…………俺含めて全員ワーカーホリックなのか?」
ベッドの上で天井を見ているとそんな言葉がこぼれてしまった。
「なぁに?ワーカーホリックって」
ノアが俺の隣に転がりながら甘えてくる。
抱きしめながら頭を撫でられるのを喜ぶノアを見ると普段の綺麗から可愛いに変わっているのを見るのはちょっと優越感。
「簡単に言えば働きすぎてる人の事」
「ああ、あなたの事ね」
「俺今そんなに働いてないけど?」
「でも戦争帰りにすぐ働くと言った時はそうだと思ったけど」
「あの時は家を長く開けてたから何か変化してないか確認したかっただけ。大きな変化が無くてよかったけど」
「ちゃんとあなたがいない間は私達で守ってたわよ。信用なかった?」
「守ってくれているとは思うさ。でも変化は起きるだろ。その変化に追いつけないようにはなりたくなかった」
「そういう物かしら?それで今は何をしているの?」
「特に何も。思いつかないから昼寝でもするかと考えてた」
「そう。それなら愛し合わない」
俺の事を扇情的な笑みを浮かべながら服を脱ぐノア。
それに関しては俺も大歓迎なのだが、懸念点がある。
「いつリリアが帰ってくるのか分からないのにそれはちょっと……あれじゃない?」
「いざとなったら見せつければいいわ」
「嫌だよ妹の前でそういう事し続けるの。後がかなり気まずいだろ」
「大丈夫よ。あの子だってそういう知識は身についているし、興味もあるみたいよ」
「マジか……それじゃ殿下と?」
「する訳ないじゃない。ただそういう人に出会える事が出来たらって思っているだけよ」
何て言いながらノアは下着姿になり、今度は俺の服を脱がし始める。
俺だって期待しているから抵抗らしい抵抗はしない。
「一応その相手が殿下何だけどな……現状」
「ええ、現状は」
そう言いながらノアはキスをしてくれる。
互いに唇をむさぼりながら体中をまさぐり合う。
お互いに下着を脱がし合って準備が出来たら思いっきり愛し合う。
まるで激しさがどれくらい愛しているのかという基準のように互いに求めあい、互いにむさぼり合う。
結局いつリリアが帰ってくるかなんてすっかり忘れて愛し合った。
その後落ち着いた俺達は体を重ねながらちょっとクールダウン。
抱きしめながらイチャつく。
「また自堕落な生活に戻ってる気がする」
「いや?」
「嫌ではない。でも不安」
「何が不安なのよ?こうしてお互い気持ちよくなっているのに」
「このまま自堕落な生活を続けてたらノアに依存しすぎてダメな奴になりそうなのが不安」
「……ふふ。私だけを愛してくれるのは嬉しいけど、その時はお尻を叩いてあげる。それも妻の役目だから」
それお互い愛欲やら何やらに溺れている状態で機能するのだろうか?
俺もそんな事を考えながらノアの体をまさぐってもっとできないか確認しているし。
「あ、雄の顔。もっとしたい?」
「……正直」
「……あなたって側室を迎え入れる予定とかある?」
「ある訳ねぇだろ。浮気心配されるような事した?」
身近にいる女性を家族以外でっと聞かれるとエムリアール嬢くらいしか思いつかないが、もしかしてシルフィードとかレムルシャールの事疑ってる?
「そうじゃなくて、あなた意外とその、欲が多いから1人じゃ対応しきれないと思って……」
「え!どこか痛くしたか!?」
「痛いじゃなくて気持ち良すぎたというか、耐久力と言うか体力があり過ぎるというか……だからもう1人くらいいて2人で相手をすればちょうどいいかな~って」
「それで浮気しろって何?普通にそんな理由で浮気する訳ねぇだろ」
元々恋愛感情に関して疎い俺がそんなチャラ男や陽キャの様なナンパをする気にはなれない。
そもそも見た目だけで結婚する気にはなれん。
「私が認めた相手なら浮気じゃないんだけどな~。そんなに私の事好き?」
「当たり前だろ。愛してる」
そう言うとノアは少し動揺した後何故か俺の胸に顔をうずめる。
「そういう所があなたのズルい所」
「ズル?こういうことはちゃんと相手に伝えないと関係は長続きしないだろ。言葉と行動は重要だ」
そう言いながらノアの事を仰向けにして再びむさぼる。
ちょっと休憩したら回復して来た。
子供欲しいとよく言っていたし、もうできてもいいよな?財政的にも問題ないと周りは言っているし。
「え?まだするの?というか出来るの??」
「出来るぞ。回復したから」
「ちょ、ちょっと待って。私まだ回復しきって――」
そう言いながらもノアの秘所も興奮してくれているようで少し触れるとノアは体を震わせる。
まだ回復して切っていないと言うわりには期待してくれている。
ここからはお互いの気持ちを確かめ合うだけではなく、子供を残すための行動でもある。
そうすれば浮気しろなんて変な事も言わなくなるだろ。
「ここからは未来につながるための行為だ。俺はお前との間に子供が欲しい」
そうはっきりと伝えるとノアは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながらも拒絶する事はない。
だから俺はノアを襲う。
快楽だけではなく子孫を残すための重要な行為。
少しでも愛していると伝わるように、少しでも幸せを感じられるように、少しでも気持ちよくなるように。愛し続ける。
その後ノアに「頑張りすぎ!!」っと怒られた。




