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アポカリプス〜君と迎える終末〜  作者: イタバサミ
第2章 『エデン』の目的
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極秘プロジェクト

 静まり返ったアーカイブ施設内部。重厚な扉が背後で閉ざされると、室内を蒼いホログラムの光が埋め尽くした。


 そこに浮かび上がっていたのは、人間の歴史の裏でエデン社が推し進めてきた極秘プロジェクト——『次元昇格プロトコル』の全容だった。


「高次元への…進化……?」


 シオンは目の前に展開される複雑な数式と幾何学図形を食い入るように見つめた。


 そこには、目を疑うような真実が刻まれていた。


* * *


 人間は、肉体を持っているがゆえに「5次元(縦、横、奥行き、重さ、時間)」という檻に囚われている。


 『肉体』と、人間という意識、つまり『魂』が繋がっている限り、人間の進化には限界がある。


 だが、人間が『肉体』を完全に削ぎ落とし、純粋な『魂』だけの存在となった時、時間や空間を超越した「高次元の存在」へと進化できるのだ。


* * *


「うーん…『肉体』とか『魂』とか、よく分からないよ…シオンは理解できたの?」


 イヴは、困惑した表情でシオンに尋ねた。


 「あぁ、何となく。例えば、2次元は、a地点からb地点まで、一直線でしか移動できないので時間がかかるが、3次元なら、紙を折りたたむようにa地点とb地点を繋いでしまえば、一瞬で移動できる。」


「下の次元で時間がかかることが、上の次元は簡単にできるってことだよね!」


 イヴは、満面の笑顔で答えた。


「そういうことだ。もし、同じように人間が『魂』という高次元の存在になれば、低次元である『時間』や『空間』を自由に操れる存在になるってことだろう」


「それって、凄いことだよね!」


 イヴは、シオンの説明を聞いて、何となく理解できたようだ。


「つまり、エデン社の本当の目的は、エデンに来た人間をその『高次元の存在』へ導くことだったのか……?」


 シオンの呟きに、イヴが疑問を投げかける。


「でも……それならどうして、全員をその高次元っていう存在にしてあげないの? どうして私たちの記憶を消したり、夜を作ったりして『選別』なんて酷いことをするの……?」


「おそらく、その答えが……この下のログだ」


 シオンが震える手で画面をスクロールすると、エデンの根幹を揺るがす恐ろしい裏構造が表示された……

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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