第九話 王の選定
僕は寮待機を長い間寮待機をしていた
この期間に学園長の招集はなく、僕はただ寮で待機していた
そして1ヶ月が経過し....
学園長から一本の電話があった
プレデターの任務かと思い電話に出たが...
学園長の口から出た言葉は
お前の謹慎期間が終わった、明日から学校に来いとの話だった
僕はその日は次の日の準備をして眠りにつき
そうして、1ヶ月ぶりに学校に登校するのだった
学校に着くや否や生徒達からは変な視線で見られた
さて...この学園の生徒はどれだけ知っているのか
僕がそんな視線を無視し席につくと
悠が話しかけてきた
悠「.....大丈夫だったか?」
悠は心配そうな申し訳なさそうな様々な感情が入り混じっているような表情でこちらを見てきた
僕はあくまでもいつも通りを心がけ
零「あぁ、逆に学校休めて快適だったぞ??」
悠は何度か目をパチパチさせ
悠「アハハ!お前らしいな」
そう言って笑い出した
零「何笑ってんだ、大変な事もあったんだぞ??」
悠「謹慎なった事ないから分かんないわーごめんね」
零「舐め腐りやがって」
僕達がそんな会話をしていると
悠はふと悲しそうな顔をし
悠「ねぇ、零一ついい?」
零「.....どうした?」
あぁ、分かってしまう
この後悠が何を聞くか
こちらの事情はおかまいなしとでも言うかのように、悠は口を開いた
悠「お前のあの力...」
悠「そして剣....」
悠「あれは何....?」
零「.......」
僕がどう返したもんかと悩んでいると
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が学校に鳴り響いた
放送「あーあーあー全校生徒につぐ」
放送「明日の入れ替わり試験のルール説明を行う」
放送「至急体育館に集合してください」
キンコンカンコーン
零「.....」
零「一時休止、みたいだな」
悠「あぁ」
そうして僕らは担任の指示に従い体育館に向かうのだった
体育館に着くと、学園長はすでにステージに登壇しており
全クラス揃った事を確認すると、話し始めるのだった
学園長「やーみんな、久しぶりだね」
学園長「もう知っているとは思うが、明日は入れ替わり試験だ」
学園長「そしてこれより試験のルール説明を行う」
学園長「だが、ルールは簡単だ」
学園長「まずクラス事にKINGを決める」
学園長「自クラスKINGが戦闘不能になったら負け、相手クラスのKINGを戦闘不能にしたら勝ち」
学園長「制限時間は各対決1時間ずつ」
学園長「制限時間内に決着がつかなかった場合は特別ルール」
学園長「KING対KINGのタイマンだ」
学園長「な?簡単な話だろ」
学園長「作戦はクラスに任せる」
学園長「圧倒的KINGを用意し、攻撃に全振りするも良し」
学園長「防御に徹して時間切れを狙うも良し」
学園長「戦う順番は次の通りに行う」
学園長「sクラスVSaクラス」
学園長「aクラスVSbクラス」
学園長「bクラスVScクラス」
学園長「cクラスVSdクラス」
学園長「dクラスVSeクラス」
学園長「eクラスVSfクラス」
学園長「このクラス順で行う」
学園長「プレデターは前回と同じように入れ替わり試験には参加せず特別任務で成績をつける」
学園長「じゃあ、一通り説明は終えたな」
学園長「後はみんな教室に戻ってクラスでKING、作戦を決めたらいい」
学園長「あ、後....」
学園長「自分達が一番理解していると思うが」
学園長「Fクラスはこの試験に退学がかかっている」
学園長「明日負ければこの学園から去ってもらう」
学園長「覚悟しておけ」
学園長のそんな言葉を受け
僕達は教室へ戻った
教室に入った瞬間
そこには重々しい空気が流れていた
誰一人として話し合いをしようとなんてしなかった
しかし当然とも言える
次負ければ
退学
その2文字が僕達を絶望の底へと叩き落とした
沈黙が続く中
一人の男子生徒がつぶやいた
男子生徒「.....勝てるわけねーよ....」
その言葉を皮切りにクラスのムードは最悪になった
もうダメだや退学、そんな言葉があちらこちらから聞こえてきた
そんな中.....
ただ一人立ち上がり、声を上げた生徒がいた
悠「まだ希望を捨てるには早すぎるんじゃないかなーって思うけどね」
男子生徒「何言ってんだよ...俺らはFクラス」
男子生徒「Eランクなんかに勝てるわけがない....」
悠「勝ってる生徒がそこにいるだろ」
そう言って悠は僕を指差し
クラスの視線も僕に集まった
悠「君達も噂程度で知ってると思うけど」
悠「零がここ1ヶ月学校来てなかったのは謹慎をくらってたから」
悠「そしてその理由が....」
悠「Eランク生徒四人をボコボコにしたから」
クラスは驚きの声が上がっていた
悠「だからさ....」
悠「みんな....零をKINGにしないか?」
その言葉を聞いて
否定するやつもいた
そりゃそうだろう、僕は無能力者
そんなやつに自分の退学を預けられるわけないのだから
しかし....
それは誰をKINGにしても言える事
全員もう後がない事が分かったのか
みんな微かな希望を信じ
クラスは肯定派で溢れかえった
悠「零...」
悠「KING、やってくれる?」
僕は言葉に詰まった
正直に言えば絶対にやりたくない
目立ってしまえば面倒事が増える事は目に見えていた
しかし....
僕とて退学を望んでいるわけじゃない
それ故に...
僕は少し顔をあげ
零「あぁ...」
零「やるよ、KING」
そう宣言し
このFクラスの<KING>が決定するのだった
第九話 終了




