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前世勇者の俺が転生した結果!?  作者: Re:Ei


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第六十一話 生徒会たるもの

今回の話は、司希が死亡した後の世界を描いた番外編となっています

ちなみに司希編はあと2、3話ほど続く予定ですので、本編の更新はもう少しお待ちいただけると嬉しいです

この番外編は勇者作品とは直接繋がっていないため、読まなくても本編のストーリー自体は理解できます

それでも見ていってくれるよという方は、より楽しんでいただくために、先に前作『生徒会たるもの』を読んでからこちらを読むことをおすすめします

この物語は前作『生徒会たるもの』と繋がる裏話・伏線回収編であり、勇者作品に登場する司希のその後を描いた物語でもあります

司希が最後に何を願ったのか

そして、彼が残したものとは何だったのか

ぜひ最後まで見届けてくれたら嬉しいです

???「シキ、何ボーっとしてんだ」

???「お前の番だぞ?」

ぼんやりと遠くからそんな声が聞こえてきた

うるせーな....

死んだんだからもう寝かせてくれよ...

???「シキ!シキ!」

司希「.....ん」

俺はそのしつこさに意識が覚醒し、目を開けた

するとそこは...

司希「.....は?」

学校の教室のような所で、何人かの生徒がいた

司希「ここは...どこだ?」

???「はぁ?」

???「お前寝ぼけてるのか?」

金髪ロングで髪に様々な装飾品をつけている少女がそんな事を言ってきた

???「ここは、蒼葉高校の生徒会室」

司希「蒼葉...高校...?」

司希「うちの学校はそんな名前の学校じゃなかったはず...」

???「お前自分が通ってる高校の名前も忘れたのか?」

司希「まず、第一お前達は誰だ?」

司希「プレデターか?」

その少女は俺を心配そうに見つめ...

???「シキ?本当に大丈夫か?」

???「夢と現実がごっちゃになっているんじゃないのか?」

司希「夢....」

俺は一度考えたが...

俺が生きたあの世界を夢だなんて思う事はできなかった

じゃあ...

この状況は一体なんだ?

俺はそんな事を考えながら、部屋中を確認すると....

司希「.....!!」

俺はとある一人の知っている人物を見つけた

俺は椅子から立ち上がりそいつに駆け寄り

司希「零!!」

そう叫んだ

零は俺の顔を凝視する

やがて....

零「えっと...」

零「シキさん...でしたっけ?」

零「なんで僕を知っているんですか?」

零「初対面ですよね...?」

司希「何言って....」

俺は言い終える前に...

司希「....そういう事か」

俺はとある事に気づいた

俺は死ぬ時

零と幸せに生きられる世界線を夢見た

そうつまり....

願ったのだ

俺のその最後の嘆きに、俺の強欲の力が反応した...

つまりここは...

俺はもう一度零の顔を見る

こいつと俺が...実力なんてものがない世界で一緒に生きられる

ここはそんな世界....

俺はそれに気づいた瞬間

司希「あぁ...悪い」

司希「さっきまで寝てたから夢と現実がごっちゃになったみたいだ」

俺はそう言って先程座っていた席に戻る

司希「今は何をしているんだっけ?」

???「はぁ?そんな事も覚えてないのか?」

???「ここは蒼葉高校の生徒会室」

???「先週あった生徒会選挙で今年度の生徒会役員が決まったから、今日は生徒会の顔合わせも兼ねた自己紹介」

???「お前が自分から書記長に立候補したんだろ?」

こいつの口ぶりから、どうやら俺は書記長で生徒会に加わっているらしい

司希「あぁ、そうだったな」

司希「今思い出した」

???「まったく....」

???「じゃあ、申し訳ないがシキが聞いてなかったみたいだから」

???「もう一度最初から自己紹介をお願いできるか?」

そいつが声をかけると

この部屋にいる俺とその少女を除いた全員が首肯した

???「じゃあまず私からいこう」

そう言ってその少女はその場で立ち上がり

???「今年度の生徒会長になった、2年の一条ルルだ」

ルル「一年間、よろしく頼む」

生徒会室に拍手が巻き起こる

ルル「では、次ネル」

ルルと名乗った少女がそう言った瞬間

隣の席の背中ぐらいまであるピンク髪が特徴な女の子が席を立った

???「副会長、一年の一条ネルです!」

ネル「苗字から分かると思いますが、生徒会長の妹です」

ネル「一年間よろしくお願いします!」

拍手が巻き起こる

ネルと名乗った少女が座る

ルル「では次、ひより」

そう言った瞬間

茶髪のポニーテールをした少女が勢いよく立ち上がった

???「会計長の2年、朝比奈ひよりです!!」

ひより「分からない事があったらお姉さんに頼りたまえ!!」

.....

ひより「...あれ?」

ルル「もういいぞ、ひより座れ」

ひより「なんか私の扱い雑じゃない!?」

ルル「いいから座れ」

ひより「......」

ひよりと名乗った少女は渋々座った

ルル「えっと...会計次長はいないから...」

ルル「次、シキ」

ルルに呼ばれ、俺は立ち上がる

....長ってつくぐらいだし流石に2年だろ

司希「2年書記長の、かみ....」

その時、俺の言葉は止まった

....さっきの零の反応を見る限り、この世界線は俺と零は兄弟じゃない

なら俺の苗字は本当に神谷なのか...?

これで俺の苗字が神谷じゃなかった時、面倒な事になるのは明らかだった

だが、適当に名乗って違ったらそれはそれでまた面倒な事になる

やがて俺が取った行動は...

司希「司希だ、一年間よろしく頼む」

それだけ言って席に座った

ルル「....はぁ、適当だな」

ルル「まぁ、シキらしいか」

どうやら元から俺の性格は適当らしく、名前を言うだけでも納得された

ルル「じゃあ次、ユノ」

ルルがそう言うと黒髪ストレートショートにメガネをかけている所謂真面目系男子が席を立った

ユノ「書記次長の一年、桐生ユノです」

ユノ「みなさんと活動できるのが楽しみです!」

ユノ「一年間よろしくお願いします!」

そんな自己紹介をして席に座る

ルル「じゃあ...次でラストだな」

ルル「次、神谷」

ルルがそう言うと...

零が静かに立ち上がった

零「広報を担当する一年の神谷零です!」

零「迷惑とかもかけるかもしれませんが、がんばります!」

零「一年間よろしくお願いします!」

零は静かに座る

俺はこの時悟った

零は...

変わらない

俺を兄だと慕っていなくても

俺を好きだと言ってくれる弟はいなくても...

俺が俺なように

零は零なんだ

なら俺がこの世界でする事は...

司希「こいつが幸せに生きられる未来を作る事、だな」

俺は誰にも聞こえない声量でそう言葉を溢すのだった


第六十一話 終了


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