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前世勇者の俺が転生した結果!?  作者: Re:Ei


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第五十九話 兄が隠した真実

司希「........」

俺の体は重力に従って下に落ちていく

やがて、地面が近づいてきたというところで...

司希「もしも、地面が柔らかかったら」

俺は能力を発動した

やがて俺の体は地面に叩きつけられたが...

ボフッ!

そんな音を立てて着地した

俺はゆっくりと立ち上がり、その崩壊したビルを見る

司希「任務終了...だな」

そう呟くのだった


零「.....!!」

俺はそいつの首を切った後

零「くっそ....!!」

俺は最上階の位置でバランスが取れなくなり、空中に投げ出された

零「....七つの大罪の能力者ならワンチャンこの高さから落ちても助かるか?」

零「いや....」

零「そんなんに人生かけるほどまだ覚悟決まってないんだよ!!」

その瞬間俺は

自分は最強だという自己催眠をかけた

零「俺は最強だ、この高さから落ちて死ぬなんて絶対にありえない」

俺は一人でそんな事をずっと呟いていた

やがて地面が近づき...

バアアアアアン!!

俺の体は地面に叩きつけられた

俺の体は激痛に襲われ、身体中痛かった

しかし...

数秒後にはその痛みも消えており

体を見てみると傷一つなかった

零「....能力に感謝だな」

俺はそう言ってゆっくりと立ち上がる

ビルが崩壊し、辺り一帯が更地だったためすぐに人を見つける事ができた

人が七人固まっている場所を見つけ

俺はすぐさまそちらに向かうのだった


俺がそちらに向かうと

兄さんが文句を言われていた

凛「急に足元崩れてめっちゃ怖かったんだけど!?」

凛「ビルまで壊す必要あった!?」

司希「....あったからビルが壊れてるんだろうが」

司希「疲れてんだからその甲高い声で喋るな」

凛「はぁー!?」

凛「こっちだって着地するの大変だったんですけどー?」

司希「お前は何もしなくてもどうせ能力に助けられるだろうが」

凛「そうだけど....そうだけど!」

美月「凛そろそろうるさい」

美月「あの司希がこんなにボロボロになって帰ってきた事今までないじゃん」

美月「今回はそれだけ相手強かったって事でしょ」

凛「.......」

凛は黙り込んだ

....まじでこいつ誰にでもすぐ噛み付くんだな

学園長「....もう喧嘩は終わりでいいか?」

学園長「神谷君もちょうどきたからね」

場に静寂が訪れ、学園長は話し始めた

学園長「じゃあ....お前達」

学園長はこちらに向き直る

学園長「まずは任務ご苦労だった」

学園長「今回の能力者はこの現場を見る限り相当強かったんだろうね」

学園長「とりあえず、よく勝った」

学園長「そして、お疲れ様」

学園長「学園島に帰還する前に君達から小型のGPSを回収する」

学園長「私に渡してくれ」

全員がバッジを胸から取り外し、学園長に返す中

零「....すいません、学園長」

零「探索してる途中でGPSを落としてそれを誤って踏んでしまったためGPSは回収不可です」

学園長「....どうりで神谷だけ途中から位置情報が映らなかったわけだ」

学園長「まぁ、いい」

学園長「このGPSを元に順位付けする」

学園長「とりあえず島に帰るぞ」

学園長はもはや流れ作業のように手榴弾を取り出し

こちらに投げる

俺も流れに身を任せ、眠りにつくのだった


零「......」

次に目を覚ました時、そこは医務室だった

辺りを見渡してみると、どうやら隣にも人がいるようで

その人物は...

司希「起きたか」

兄さんだった

兄さんは身体中に包帯が巻かれており、確実に僕なんかよりも重傷だった

零「.....兄さん」

確かに兄さんの怪我も心配だった

任務の話だってしたい

でも....

俺には聞かなければいけない事があった

零「なぁ...兄さん」

司希「......」

兄さんは黙って俺の方を見てくれた

零「兄さんは———」

俺が言葉を発そうとした時....

ザァッーー

ノイズ音が響き渡った

放送「あー七つの大罪に告ぐ」

放送「順位付けが終わった、至急学園長室に来てくれ」

放送「以上だ」

そうして放送は途絶えた

司希「急ぐぞ」

そう言って兄さんは上着を羽織り、医務室から出ていくのだった

零「......」


学園長「やぁ、よく全員集まってくれた」

学園長「GPSに記録されている様々なデータを元に順位付けした」

学園長「もったいぶるのはあまり好きではないからな」

学園長「結果から伝えよう」

学園長「第一位...」

学園長「神谷司希」

当たり前すぎて賞賛の声や驚きの声なんて1ミリも起きなかった

学園長「様々な観点からデータを取っていたが、群を抜いて全項目トップだ」

学園長「文句なしの一位だ、おめでとう」

学園長「次に第二位だ」

学園長「第二位は....」

学園長「神谷零」

学園長のその言葉に

零「.....は?」

本人である俺が一番驚いていた

零「GPSのデータを元に順位付けをしているんじゃないんですか」

零「GPSをつけていない俺は問答無用で第七位のはず....」

学園長「私もそう考えていたんだがな」

学園長「考えが変わった」

学園長「GPSはない」

学園長「だが....」

学園長「お前が相手にとどめを刺す瞬間を私はこの目にしっかりと焼きついている」

零「.......」

学園長「最後を飾ったやつを第七位にするのは気が引けてな」

学園長「それに、ネタバレになるが」

学園長「三位から七位の結果があまりにも僅差で順位付けに困った」

学園長「三位から七位はその階にいた雑魚の数やどれだけ早く制圧できたかで順位付けしている」

学園長「ならいっそお前を二位にあげようって判断だ」

学園長「分かってくれたか?」

零「分かり...ました...」

俺は不本意ながらクラス七つの大罪内順位で二位を獲得するのだった

学園長「さっきも言った通り三位から七位はもうほぼ同率だ」

学園長「お前達も早く寮に戻りたいだろうから手短に終わらす」

学園長「第三位桜庭紫苑」

学園長「第四位雨宮湊」

学園長「第五位水瀬美月」

学園長「第六位一ノ瀬凛」

学園長「第七位月城悠」

学園長「以上だ」

学園長「司希、一位を取ったわけだが...」

学園長「何か願い事はあるか?」

司希「....特にはありません」

学園長「.....そろそろ報酬の内容を本気で考え直さないとだな」

学園長「じゃあ、改めて任務お疲れ様」

学園長「今日は寮に戻ってゆっくり休みなさい」

学園長にそう言われ

俺達は各自自分の部屋に戻っていくのだった

........

俺と兄さんを除いて


司希「わざわざ屋上にまで呼び出して聞きたい事ってなんだ?」

司希「正直俺帰って寝たいんだが」

兄さんは気だるそうにフェンスに寄りかかっていた

零「.......」

零「兄さん、俺がなんでここに呼び出したか分かる?」

司希「分かんねーから聞いてんだろうが」

零「....そっか」

零「俺が聞きたいのはただ一つだよ」

零「兄さん、8年前のあの日」

零「本当に兄さんが父さんと母さんを殺したの?」

司希「....またその話かよ」

司希「ずっと言ってるだろ」

司希「俺はこの学園で最強になるために家を捨てた」

司希「そのために邪魔だったあいつらを消した」

俺は兄さんのそんな回答に

零「嘘つかないでよっ!!」

気づけば声を荒げていた

司希「れ...い...?」

零「....あのビルの地下にこんな資料があった」

俺はあの地下からくすねてきたその資料を兄さんに見せつけた

司希「え.....」

その資料には....


小さな町で能力者が暴走した事案が発生

私とプレデターが向かい沈静化に成功

しかし

そこで私は力を暴走させた能力者の兄を発見

その兄は強欲の能力者である可能性が高い

この兄を学園の管理下に置く

管理対象「神谷司希」


と、そう書かれているのだった


第五十九話 終了

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