表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世勇者の俺が転生した結果!?  作者: Re:Ei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
46/56

第四十四話 明けない夜はない

その瞬間

僕は奇妙なものを見た

目の前にいる神谷零はたしかに自分の首を切った

しかし....

零「言ったでしょ?」

零「俺はこんな剣なんかで死なないんですよ」

神谷零は以前と変わらずそこに立っており

なんなら

俺が何百回と拳を当てできた傷が最初からなかったかのように消え失せていた

そんなのまるで...

迅「死者が...生き返った?」


零「.....」

流石に気づくか

迅もバカじゃない

流石にこの技をもう一度使おうとしたら止めてくる

なら...今回で勝負を決めないとな


迅「いやー流石に驚かされたよ」

迅「ここから察するに零君の能力は...」

迅「死に戻り、かな?」

零「......」

俺は何も返さなかった

迅「別に零君が回復しようがなんでもいいけどさ」

迅「バッジを持ってるのは僕だよ?」

迅「僕を倒す手段を見つけない限り...」

迅「零君、退学しちゃうよ?」

実際その通りだった

俺はただ死に戻りをしただけ

劣勢な状況にはなんら変わりなかった

零「それをこれから探そうと思ってます」

迅「そう?」

迅「じゃ...」

迅「頑張ってね」

俺は剣を握りしめ

迅に向かって振り下ろした

当たり前のようにそれは回避されるが

零「バカじゃないので学んでるんですよっ!」

俺はその回避した先に剣を振り下ろした

だが...

迅「バレバレだよ」

迅は空高く飛び上がり

剣先に乗った

零「舐めないでください!」

俺はすぐさま剣を降ろし何回も何回も切り掛かった

しかし、それが迅の体に当たる事はなかった

零「はぁ...はぁ..はぁ...」

クソッ....

これじゃあさっきと変わらない

なんで迅は全てを避けれる?

なんで一撃も当たらない?

なんでだ?

なんで...

俺がそんな事を考えていた時....

空に一つの光が差し込んだ

ゴオオオオ

そんな音が鳴り響いた

迅「しまっ!———」

迅はこの場から突然逃走しようとした

零「?」

次の瞬間

ドオオオオオン!!!

雷がこの場に落ちた

その雷は地面目掛けて一直線に落ちてきた

そして...

迅「がぁぁぁっ!!!」

その落雷は迅に直撃した

迅はしばらく悶え苦しんだ後

迅「はぁ...はぁ...はぁ...」

ゆっくりと息を吐いていた

しかし俺の思考は別の事を考えており

当たった....?

俺の力じゃないとは言え迅にダメージが入った

普通なら喜ぶ場面

しかし

俺は何か引っ掛かりを覚えていた

俺の攻撃を何百回と避けた迅が雷には当たった

つまり...驚異的な反射神経で避けてたわけじゃない

じゃあ...どうやって?

雷と俺の攻撃の違う所はなんだ?

それに迅は、雷が落ちる前に反応していた

まるで...雷が落ちる事がわかっているかのような...

零「あっ———」

俺は肩で息をする迅の方を見る

そうか....

迅、あなたは....

零「未来を...見ていたのか...」

俺のその言葉に迅は

迅「......」

悔しそうなそれでいて少し嬉しそうな

そんな複雑な顔をしていた

迅はゆっくりと立ち上がり

迅「運が悪いなぁ」

迅「まさか雷が落ちてきて能力がバレるなんてさ」

迅はあっさりと能力を認めた

零「随分とあっさり認めるんですね」

迅「...フェアじゃないからね」

零「フェア?」

迅「零君は能力がバレてるのに僕が言わないのはフェアじゃないでしょ?」

迅「それに、僕あんまり嘘つくの得意じゃなくてさ」

迅「誤魔化せないんだよねー」

迅「でもさ...」

迅「能力が分かったからって零君は勝てないよ」

迅「自分で言うのもなんだけど、未来を見るってのは理不尽な能力なんだよ」

迅「攻撃が全部避けられるんだからね」

零「...もう勝ち方は明白です」

迅が雷を避けれなかったのはきっと

未来を見てから回避するスピードを雷がおちるスピードが上回った

つまり迅が見えている未来は3秒先程度だろう

だから...

零「俺があなたの未来視を上回るスピードで攻撃を叩き込めばいい」

迅「....それができないって言ってるんだけどね」

迅「ま、いいや」

迅「俺は残り1時間半逃げ切れば勝ち」

迅「零君はそれまでに僕からバッジを奪えれば勝ち」

迅「さて、お互い能力がバレてる状態」

迅「やりあおうか」

その一言で戦闘は再開された

しかし...

戦闘がはじまりものの10分で勝者はほぼ決していた

地面に膝をついていたのは...

零「くっ...!」

俺だった

俺は何度だって何回だって攻撃を繰り出した

しかし...

その全ては迅の予想の範囲内で

俺は迅の未来視を超える事はできなかった

未来を見るってのは自分が思っていたよりも理不尽で...最強だった

誰がこんな化け物能力に勝てるっていうん...だ...

その時

俺は一人の人物が思い浮かび

そうだな...

何も勝つ方法は素早さだけじゃない

未来が見えていても避けきれなければ意味がない

それに気づいた次の瞬間

俺は最後の力を振り絞って高く高く飛び上がった

迅「もう戦いは終わりでいいのかな?零君」

そんな余裕な表情を浮かべる迅だったか

数秒後にはその余裕そうな笑みも消え失せており

迅「っっ!!!」

迅はその場から走り出した

未来を...見たのだろう

俺はそんな迅を見下ろしていた

君が敗北した瞬間を俺は一度だけ見た事がある

そう、美月と戦った時だ

あの時迅は流れ星に直撃し敗北を喫した

つまり...

零「広範囲の攻撃なら未来を見ても....」

零「避けきれないっ!」

そして俺は.....

バアアアアアン!!!

剣で近くにあった山を半分に叩き切った

勇者の剣が触れた瞬間大地そのものが悲鳴をあげ

巨大な亀裂が山を駆け抜ける

次の瞬間

山の半分が轟音と共に崩れ落ちた

山は雪崩のように崩れて木や石が転がり

それは...

迅目掛けて一直線に崩れ落ちた

そして...

迅「っっ!!」

避け切る事ができなかった迅は瓦礫の下敷きになり

何度も何度も瓦礫が体を叩き

迅はやがて

迅「......」

気を失ってしまった

俺はゆっくりと迅に近づき

迅の胸についているバッジを外して奪い

零「プレデターは...」

零「俺だ」

そんな言葉と共に俺は迅に背を向け

長い長い戦いも試験終了まで残り1時間という所で

終焉を迎えるのだった


第四十四話 終了








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ