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前世勇者の俺が転生した結果!?  作者: Re:Ei


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第四十一話 無能力者VS無能力者

悠「......」

砂浜で俺はある人と向かいあっていた

悠「まさか..最初に会う人が一度負けたあなたとは」

悠「他の人と会いたかったですよ」

俺はその対戦相手に言った所

伊織「....別にプレデターなんて司希以外あんまり実力変わらないよ?」

伊織「能力の違いはあるだろうけどね」

悠「...じゃあ能力を教えてくれたりするんですか?」

伊織さんは微笑を浮かべ

伊織「教えてあげるよ」

伊織「君が戦闘不能になってからねっ!」

その瞬間

伊織さんは懐からナイフを取り出して俺の身体目掛けて一直線に突っ込んできた

悠「っっ!!」

俺はギリギリの所でそれを回避し

悠「...殺しにきてますよね?」

伊織「そうかな?」

伊織「私的には気絶してほしいなーぐらいだけど」

伊織「ま、死んだらごめんね?」

表情一つ変えずにそんな事を言う伊織さんに恐怖を抱いた

悠「めんどくさい相手ですね」

俺がそう言った次の瞬間

俺の手には白く輝く剣が握られていた

俺はそれをしっかり握りしめ伊織さんに突きつけた

伊織「...私の言葉全然届いてないじゃん」

伊織「そうやって君はまた能力に頼る」

伊織「だから...」

伊織「君はプレデターになれないんだよ!!」

その瞬間

悠「!?」

鉛のように体が重たくなった

俺がめんどくさいと思う前に

俺の体はすでに伊織さんに蹴り飛ばされていた

悠「あがっ!」

俺の体は数十メートル吹っ飛ばされ

バシャンッ!

水飛沫を立てながら海に着水するのだった


悠「......」

俺は深い深い海の底にいた

めんどくさい...

あぁ...心底めんどくさい

勝てないんだ

俺は能力以外何も持ち合わせていないんだと再認識させられた

だが、その能力ですら勝てない

俺はプレデターにどの点においても勝てない

無理だ...

もういいや

全てがめんどくさい

このまま死んでもいいかな

俺の体は流れに身を任せどんどん海底に沈んでいった

しかし...

悠「上がる時は一緒に上がろうよ」

という零と交わした約束の言葉が脳内を反芻した

...そうだった

約束、したんだったな

その時、初めて俺の体が動いた

あーあ笑

約束なんて、するんじゃなかったな

守らなきゃいけなくなるじゃん

まぁ、ちょうどいいかな...

負けたままっていうのも...めんどくさいしね

次の瞬間

俺は能力を発動するのだった


伊織「....チャレンジャーが一人減ったね」

私がそう言ってその場を後にしようとした時

悠「まだ終わってないですよ?」

後ろから声が聞こえてきた

伊織「.....」

私はゆっくりと海の方へ振り返った

すると

先程海に沈んだはずの月城悠がいた

伊織「へぇー」

伊織「案外タフなんだね」

悠「...正直限界でしたよ」

悠「体も心もね」

伊織「.....」

伊織「よくまた戦う気になったね」

悠「...思い出しただけですよ」

悠「約束をね」

伊織「約束ねえ」

伊織「そんな約束だけで勝てると思ってるの?」

伊織「ずっと言ってるでしょ」

伊織「相手が同格だった時」

伊織「勝敗を分けるのは能力じゃなくて己の力だってさ」

伊織「能力に頼ってるだけのあなたじゃ、一生私には勝てないんだよ!!」

次の瞬間

伊織さんはナイフを持って俺目掛けて一直線に突っ込んできた

俺は...

その剣を生成し

シャキインッ!

ナイフと剣を衝突させナイフを弾いた

伊織「...それ以外あなたに戦うものはないの?」

伊織「もう見飽きたよ」

そんな言葉を吐く伊織さんに

悠「...もういいですよ」

伊織「?」

悠「俺はこれが欲しかったんです」

俺はそう言って砂浜に深々と突き刺さったナイフを引き抜いた

伊織「それをどうするつもり?」

伊織「私は予備のナイフがあるからいいけどさ」

伊織さんはそう言って懐からナイフを取り出した

悠「あなたの言葉が響いたんですよ」

悠「能力は、いらない」

伊織「まさか能力は使わないで戦いましょうって言うの?」

伊織「なら私は勝手に使わせてもらうよ」

次の瞬間

視界が奪われた

伊織「チェックメイト」

伊織さんがナイフを首にあてがっているのが感覚で分かった

俺はそして...

ニヤリと笑った

悠「やっぱそうですよね」

伊織「何が分かったって言うの?」

悠「あなたの能力ですよ」

悠「あなたの能力は...」

俺は今までの戦いを思い返していた

模擬戦での空気をなくした事、全員が足を踏み出したら膝をつく事

そして今回は視界が真っ暗になった

そこから導き出される答えは...

悠「エリア内の環境を好きにいじれる」

悠「違いますか?」

伊織「.....」

伊織さんが少し動揺したのを感じた

伊織「せいかーい」

あろう事か伊織さんはすぐに自分の能力を認めた

伊織「意外と頭いいんだね?」

悠「....否定しなくていいんですか?」

伊織「だって...」

伊織さんは不敵な笑みを浮かべ

伊織「能力がバレても君に負ける気がしないんだもん」

悠「....そうですか」

悠「じゃ...」

悠「能力に頼るのは...もうやめます」

そして俺は...

悠「伊織さんの能力は...」

悠「めんどくさい!!」

と、空に向かって叫んだ

伊織「!?」

次の瞬間

伊織さんは自ら距離を取った

伊織さんは自分の掌を見つめ

伊織「やってくれたね?」

伊織「能力が...使えない」

悠「安心してください」

悠「プレデターレベルの能力を封じ込めているんです」

悠「こっちも手いっぱいで能力使えないんで」

悠「これで条件は一緒です」

悠「伊織さんの言う通り能力に頼らない選択をしたまでですよ」

悠「さて...」

俺は伊織さんにナイフの剣先を突きつけ

悠「無能力者VS無能力者の...」

悠「第二ラウンドといこうじゃないですか!」


第四十一話 終了






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