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第三話 最強の無能力者

零「......」

僕は学園長のその言葉に....

零「何を言ってるんですか?」

と、冷静に返した

零「学園長も僕の事は知っていますよね?」

学園長「あぁ」

学園長「この学園唯一の無能力者だったか?」

零「なぜそれが分かっていて僕だという選択肢があるのか疑問ですね」

零「それこそ彼はEランク」

零「EランクとFランクですら相当の実力差があります」

零「僕は能力すら発現してない」

零「そんな僕がEランクを倒せると思いますか?」

学園長「あぁ、無理だろうな」

零「そういう事ですよ」

零「僕が殺したっていう確たる証拠がなければ、僕を退学にはできませんよ」

学園長「.......」

学園長は少し黙り込んでから....

首を横に傾げた

学園長「お前は何を勘違いしているんだ?」

零「え?」

学園長のそんな言葉に僕は素っ頓狂な声が漏れ出た

学園長「じゃあ問おう神谷君」

学園長「試験以外で生徒を殺してはいけない」

学園長「なぜこんなルールがあるか分かるか?」

零「....弱いものいじめで生徒の数を減らしたくないから」

学園長「.......」

学園長は不気味な笑みを浮かべ

学園長「まずその思考から間違っているんだ」

学園長「私は弱いものに興味はない」

学園長「弱者が死んでもどうでもいい」

学園長「なぜなら弱いのが悪いからだ」

学園長「じゃあなぜこんなルールを作ったのか?」

学園長「逆なんだよ」

学園長「個々は弱くてもそれが集まれば脅威となる可能性がある」

学園長「弱者が束になって強者を殺す」

学園長「そんなの学園側からしたら一番面白くない」

学園長「このルールは強者のためのルールだ」

学園長「強ければ偉い、弱ければゴミ」

学園長「それがこの学園だ」

零「.......」

僕は唖然としていた

弱者はいらないという事は分かっていた

しかし.....

ここまでとは思ってもいなかったからだ

しかしそうなると一つ疑問が残り

零「じゃあなんでEランクの生徒のためにこんな動いているんですか?」

零「Eランクはどちらかというと弱者」

零「なんでEランクのためにこんな時間をかけているんですか?」

僕は学園長にその問いを投げかけた

学園長は僕の目を見つめ

学園長「あぁ」

学園長「僕が時間をかけているのはEランクの生徒じゃない」

学園長は人差し指をピンと僕に立ててき...

学園長「君だ」

零「僕?」

学園長「あぁ、確たる証拠はない」

学園長「ただ、状況証拠が犯人は君だと言っている」

学園長「でもならばおかしい事になる」

学園長「入学当初、君の能力値を測った時は0だった」

そうこの学園は入学してまず学園にある測定装置で能力値を計測する

そこで能力値が高いほど高いランク低いほど下のランクになる仕組みだ

そして僕がその測定装置で測ったところ....

そこには0という数字が写し出されていた

学園長「君はあの時点で無能力者である事が確定している」

学園長「だが今回Eランクの生徒を倒した」

学園長「つまり君のランクはDランク」

学園長「いや....」

学園長「死体すら残っていない圧倒的ぶりを見るとDランク以上の実力があってもおかしくない」

学園長「私は君に期待をしているんだ」

学園長「言うならば」

学園長「<最強の無能力者>にな」

零「......」

僕は学園長の言葉を最後まで聞き

僕が学園長に返す言葉は....

零「随分とできた妄想話ですね」

零「考えるのに随分と労力と時間を使ったんじゃないですか?」

零「僕がEランクの生徒を倒した?」

零「じゃあなんで僕は実力を隠す必要があるんですか?」

零「第一、どうやって測定装置で0という数値を叩き出せたんですか?」

零「色々とおかしいんですよ」

零「ただ教師の能力が不調でうまく発動しなかっただけだと思いますが」

零「では、もういいですか?」

僕はそう言ってから立ち上がり

学園長に背を向けた

そしてドアに向かって一歩また一歩と歩を進めていると

学園長「次で最後だ」

後ろからそんな声が響き渡った

学園長「次の入れ替わり試験で勝利できなければお前達は退学」

学園長「よく考えて行動しろよ」

僕は学園長のその言葉に何も返さず

零「......」

バタンッ

学園長室を後にするのだった


学園長「ハハッ」

私は学園長室でただ一人笑い声をあげていた

学園長「神谷零....か」

分からない

もしかしたら本当に違うのかもしれない

ただ....

少しでも可能性があるなら私はその可能性に賭ける

学園長「必ずしも見つけ出して見せます」

私はポツリとそんな決意を言葉にし

仕事に戻るのだった


第三話 終了

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