第二話 観測された異端
相手が気を失った事を確認し...
零「ふぅ」
俺は軽く息をつき
自分だけその白い空間から出て
森に帰ってきた
俺は森に帰ってきた所で...
天に向かって掌を突き上げ
そして...
握り潰した...
その瞬間...
パリンッ!!
そんなガラスが割れるような音と共に俺の中の何かが砕け散った
零「お前が先に喧嘩売ってきたんだ」
零「死んでも文句言うなよ?」
僕はそう吐き捨てその場を後にした
そして次の日学校に行くと...
放送「あーあーあー全校生徒に告ぐ」
放送「至急体育館に集まれ」
ホームルーム中にそんな放送が流れた
クラスからはなんだ?や珍しいねなどの声が上がっていた
僕達は担任の指示に従い、体育館に向かった
零「........」
僕達が体育館に入ると、他クラスの奴らが軽蔑するような目で僕達を見てきた
しかし僕達は何もできないため手出しをする事ができない
ランクというものはそういうものなのだ
僕がそんな事を考えていると....
コツコツコツ
と、そんな足音をたてながら一人の男が壇上に立った
その男は紫色の目と背中まである漆黒の黒髪が特徴的な男だった
そしてその男はマイクを手に取り話し始めた
男「やぁ全校生徒のみんな、久しぶりだね」
その男は真顔で淡々と話し始めた
男「私が前に出てきたのはこの前の<学園長>あいさつぶりか」
そう、この男がこの能力至上主義なんて馬鹿げた学園を作り上げた張本人の学園長だ
学園長「そんな普段前に出てこない私が出てきた理由は一つだ」
学園長「昨日....」
学園長は全校生徒に圧をかけるかのような喋り方をし
学園長「うちの学園の生徒が行方不明になった」
学園長「行方不明になった生徒はEランクの生徒」
学園長「死体があるならまだしも、彼は忽然と姿を消した」
学園長「そのためこちら側としても大きく動けない」
学園長「だから今日は注意喚起だ」
学園長「Eランクの生徒といえど能力者」
学園長「能力者を倒すぐらいの実力はあると見ていいだろう」
学園長「くれぐれも気をつけてくれたまえ」
学園長「あぁそうそう」
学園長「この学園のルールは覚えているな?」
学園長「試験以外で生徒を殺害した者は即刻退学とする」
学園長「ないとは思うが....」
学園長「もしもこの事件を起こした生徒がこの学園の生徒ならば...」
学園長「そいつは覚悟しておけよ」
そう言って学園長はスピーチを締め括った
そうして僕達が教室に戻ると....
悠「物騒な世の中だな」
悠が話しかけてきた
零「え?あ、まぁそうだな」
零「でもまだ死んだとは限らないだろ」
零「ワンチャン学園が嫌になって逃げ出したって線も」
目の前の悠は不思議そうに僕を見つめ
悠「冷静に考えてみなよ」
そう言葉を投げかてきた
悠「俺達はどうやってこの学園に来たのさ」
零「......」
悠「俺達は船に乗せられてそこで睡眠薬を飲まされた」
悠「そうして着いた場所はどこ?」
悠「あたり一面海で囲まれてる島だったでしょ」
悠「そんな島でこの学園のセキュリティーから逃れられるとは思わないけどね」
悠「だからまぁ....」
悠「99パー死んでるよ」
零「.......」
零「でもそれだとおかしくないか?」
零「じゃあ逆になんで死体がないんだよ」
悠「あぁ、だからまぁきっと....」
悠「学園長が言ってた」
悠「能力者、なんだろうね」
悠「あの頭のいい学園長の事だ、きっと気づいていて釘を刺しているんだろうね」
僕達がそんな会話をしていると.....
キーンコーンカーンコーン
そんなチャイムの音が鳴り響いた
そして....
放送「生徒の呼び出しをする」
放送「Fクラスの....」
放送「神谷零は至急学園長室に来なさい」
キンコンカンコン
放送はもう一度チャイムを鳴らし終わった
クラスの視線は僕に集まった
となりにいた悠も...
悠「.....お前なんかした?」
そう、問いをなげかけてきた
その問いに僕は...
零「さあな」
そう返し、学園長室に向かうのだった
そして僕は学園長室の前に立ち
コンコンコン
と、3回ノックした
すると...
学園長「入っていいぞ」
許可を貰えたため僕は扉を開けて
神谷零「失礼します」
そう言って入室をした
扉を開けるとそこは、高級感あふれる部屋でまさに学園のトップの部屋という感じだった
そして奥に目をやると椅子に深々と腰をかける学園長の姿があった
僕は学園長を呆然と眺めていると...
学園長「座っていいぞ」
学園長はそう言ってソファーを指差した
僕はソファーにこしかけ
一息ついた所で単刀直入に一番大切な事を聞いた
零「で、学園長がわざわざ僕なんかになんの用ですか?」
学園長「あぁ....」
学園長は腕を机の上に置き、話し始めた
学園長「朝伝えた通り、うちの生徒が一名行方不明になった」
学園長「そこで我々学園側も調査をしてみてな」
学園長「教師陣に人物を思い浮かべればその人物が今どこにいるか分かるという能力者がいてな」
学園長「能力を使って彼が今どこにいるか見てみたんだ」
学園長「そしてその結果不可解な事に....」
学園長は僕を指差し
学園長「君が写し出された」
零「.....結局何が言いたいんですか?」
学園長「まぁ単刀直入に言うとだな」
学園長「どういう芸当かは知らん、ただ...」
学園長「神谷零」
——お前が殺ったんだろ?——
第二話 終了




