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第二十八話 流れ星に願いを

闘技場に静寂が満ちた

そりゃそうだろう

プレデターvsプレデター

そんな試合この学園でも滅多に見られるもんじゃない

迅「よろしくね!美月!」

美月「.......」

美月は迅の目をじっと見つめ

美月「本気できてよ」

迅「え?」

美月「手抜かれたらこっちとしても面白くない」

迅「フッ」

迅「じゃ、遠慮なく....」

学園長「授業授業はじめ!」

その瞬間...

零「っ!」

美月が消えた

いや....違う

見えないスピードで迅との距離を詰めたんだ

迅「へー速いじゃん」

迅「右、だね」

ガキキイイン!!

迅は美月の蹴りを片手だけで止め

武器を使っていなければ絶対にならないような音が闘技場に響いた

しかし...

迅「.....っ!」

威力を抑えきれなかったのか迅は数メートル吹き飛ばされ

美月「へぇ」

美月はニヤリと笑った

美月「今の止めれるんだ」

迅「そりゃあね....」

美月「なら...これならどう?」

美月「もしも...」

美月「私に最強の剣があったら」

その瞬間....

美月の手に白く光る粒子が集まり

その剣は形を成した

零「.......」

美月「これで、おしまいだよ!」

美月はその白く輝く剣を握り

迅へ突っ込んだ

しかし....

美月「あ....れ...?」

美月のその一撃は空を切っていた

迅は美月が持っている剣の剣先に乗り

迅「危ないなー」

迅「こんなもん、使うもんじゃないよ?」

そう言って美月から剣を奪い取った

美月「あっ!返し...て...」

美月の言葉が止まった

なぜならば...

迅「......」

迅が剣を握った瞬間

その剣はまるで朽ち果てていたかのようにボロボロと形を崩し壊れていったのだ

美月「なんで...?」

美月「使えば良かったじゃん!!」

美月「私は舐めプなんてされたくない!!」

迅「....してないよ」

美月「え?」

迅「僕が握った瞬間剣は壊れた」

迅「僕の意思じゃない」

美月「....そっか」

美月は少しホッとしたかのような顔をした

その刹那

美月「っっ!!」

迅「戦場で笑うってどういうつもりかな?美月」

迅は美月を床に押し倒していた

美月はなんとか逃れようと

何度も迅の顔面に向け拳を放った

しかし迅はそれをことごとく避けた

迅「こんな悪あがきしても意味ないって事は僕の能力を知っている君が1番分かってるんじゃないかな?」

美月「.......」

迅「僕は他のプレデターみたいに高火力を出せるわけじゃない」

迅「だから、こんな物を使うしかないんだ」

迅はどこからか模擬刀を取り出し

迅「少しの間だけ...気絶してて欲しいな?」

そう言って迅は腕を振り上げた

その瞬間

キランッ!

迅「あれは...」

迅「流れ星だね!」

迅は上空を見上げそう呟いた

美月「っっ!!!」

美月「———」

迅「え?よく聞こえないよー」

迅「流れ星にこっから逆転できるよう願ってるの???」

迅は楽しそうに笑っていた

しかし....

迅「っっ!!!」

迅はひどく驚いたような顔をした

迅「.....みえちゃった」

迅は全てを諦めたようにフッと微笑んだ

迅「僕の負け、みたいだね」

そして....

そして

美月「もしも!この場所に流れ星が落ちたら!」

美月がそう願った次の瞬間.....

男子生徒「な...なんだよあれ!」

そんな男子生徒の声が響き渡り

上空を見上げると

そこには流れ星がこちらに向かって垂直に落ちてくるのが視認できた

迅は美月から離れ

ゆっくりと立ち上がった

迅「......」

迅は流れ星を呆然と見つめた後

体を翻し

迅「そんなに僕に勝ちたかったの???」

美月「......」

美月は気まずそうに目を逸らした

迅「しょうがない、学校に被害を出すわけには行かないしね」

そう言うと迅は足に力を込め....

バンッ!!

上空に向かって高く高く飛び上がった

それはまるで空にも届いてしまうんじゃないかというぐらい高い飛び上がり

そして...

バアアアアアン!!!

そんな轟音を立て

こちらに垂直に落ちてくる流れ星に直撃した

迅は上空で気を失ったのか

力なくただ落ちる事しかできなかった

やがて...

美月「.....」

美月は落ちてきた迅を優しく受け止め

美月「ごめんね....」

そう言って涙を流す美月に僕は

零「......」

美月への評価を改めさせられるのだった

学園長「....美月の完全勝利とする」

学園長「ただな....」

学園長「お前は少し加減というものを覚えろ」

美月「....はい」

美月は学園長に背を向け

迅を抱えて医務室に向かうのだった

学園長「じゃあ、次どうする?」

悠「そろそろ俺行ってもいいですか?」

学園長はニヤリと笑い

学園長「ああぜひとも」

学園長「私も君の戦闘をみてみたい」

学園長「さて、誰にする?」

学園長「と、いってもまあ...二人しかいなくなったわけだが....」

悠「.....」

悠は二人を交互に見た後

悠「伊織さんで、お願いします」

学園長「....では、始めるとしようか」

こうして

プレデターvs不完全な怠惰のバトルが

始まろうとしているのだった


第二十八話  終了



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