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第二十四話 めんどくさい

すいません!

10分遅れました!!

僕は悠の元へ駆け寄った。

零「能力分かったのか!?」

悠「まぁ……多分だけど」

零「どういう能力なんだ」

悠は少し考え込み

悠「んー……」

悠「めんどくさいって思った事が」

悠「勝手に省略される……?」

零「省略……」

悠「例えばさ」

悠「死ぬの嫌だなーって思ったら」

悠「傷が治ってた」

悠「剣欲しいなーって思ったら」

悠「あの白い剣が出てきた」

悠「で、さっきは」

悠「歩くのめんどくさいなーって思ったら」

悠「移動してた」

零「……」

悠「つまり俺の能力って」

悠「<楽をする>能力なんじゃないかな」

零「じゃあお前が言ってた省エネの能力って……」

悠「あー、多分無意識に能力が発動してたんだろうな」

悠「疲れるのめんどくさいって思ってたから」

悠「体力減ってなかったんだと思う」

静寂

悠は苦笑する。

悠「まさかずっと能力勘違いしてたとはなー」

悠「馬鹿みたいな話だね」

零「....お前はDクラスなんかじゃない」

零「学園長に言えばSクラス...」

零「いや、プレデターの可能性だってある」

零「それでもお前はここにいるのか?」

悠はしばし考え

悠「んーー」

悠「能力完璧に扱えてるってわけじゃないし」

悠「俺別に上目指してるわけじゃないし」

悠「何より....」

悠は僕の目をじっと見つめて

悠「零いないしね」

悠「だからいっかな」

零「っ!」

僕はそんな悠の言葉に

零「アハハなんだよそれ」

思わず笑いが込み上げてきた

僕はなんでこんな奴にあんな汚い感情をぶつけていたのかと自分を呪った

悠は拳を突きつけてき

悠「上がる時は一緒に行こうよ」

悠「試験までは俺もお前もDランクを貫き通す」

悠「これ約束だよ」

僕は満面の笑みを浮かべ

零「....あぁ」

そう呟き、悠の拳に自分の拳を押し当てるのだった


次の日僕は学校に向かった

1日で変わってしまったクラス

EクラスではなくDクラスへ

ガラガラガラ

僕が扉を開けるとそこは

空気がピリついていた

あぁ...そうか...

個人戦になった事で実質的なクラス替えが起きたのか

僕はそんな事を思いながら、自分の席についた

すると....

???「久しぶり」

そんな声が隣から響いた

そりゃいるよな..と思いながら

僕はため息をつき...

零「あれから1日しか経ってないだろ」

零「美月」

美月「まーねー」

そこに立っていたのは美月だった

零「ここにいるって事はDランクに勝ったんだな」

美月は不気味な笑みを浮かべ

美月「え?負けるとでも思った?」

そんな事を言ってきた

零「....ないな」

美月とそんな会話をしていた時

ガラガラと教室の扉が開いた

そちらに視線を向けると

悠「おはよ」

少し寝不足なのかあくびをして入ってくる悠がいた

その瞬間...

悠「っ!?」

クラスは静まり返った

なぜならば...

美月「動かないで」

美月が一瞬で距離を詰め悠の首元にナイフを当てがっていたのだ

悠「......」

数秒の静寂

やがて...

美月「もー能力発動してほしいな」

そんな事を言ってナイフを離した

悠「....どういうつもり?」

美月「いんや別に」

美月「また能力見れないかなーって思っただけ」

悠「....君の事はどうやっても好きになれそうにないや」

美月「えー悲しいなあ」

そんな一触即発な状況

やがて...

ガラガラガラ

担任「はい、そこまで」

パチパチパチと手を鳴らしながら担任が入ってきた

担任「争ってるとこ悪いけど試験以外での殺傷禁止だから」

担任「後、普通にホームルームだからみんな座って」

担任がそう言うとみんな渋々席に着いた

担任は一度咳払いをして続けた

担任「まずはおめでとう」

担任「君達は今日から晴れてDクラスだ」

担任「しかし....」

担任「学園長がFクラスを全員退学にさせたという事はこのランクは今下から2番目という事」

担任「これからどういう試験をするのかはまだ話し合い中だ」

担任「だが、もしも...」

担任「また退学をかけた試験なのであればDクラスは退学圏内だという事を肝に銘じておくように」

担任「もしかしたら、最後にはAランク以上しか残らないなんて事も....」

担任「あるかもしれないからな」

担任「話は以上だ」

そう言って担任はクラスから出て行った

担任が出て行った後

クラスの雰囲気は変わらずピリついていた

悠が僕の元へやってき

悠「ここ居心地悪い」

そう呟いた

そう感じるのも無理はないだろう

明らかに悠に視線が多く突き刺さっていた

しかも、異物を見るような目で...

そんな時....

男子生徒「なぁ、月城悠」

男子生徒が話しかけてきた

悠「?」

男子生徒「あの試験さ...」

男子生徒「お前ってマジで不死身なのか?」

悠は少し困ったような表情を浮かべ

悠「いやー...俺も良くわかんないけど...」

悠「流石に死ぬ時は死ぬんじゃないかな?」

男子生徒「なるほどな...」

男子生徒「じゃあ...」

男子生徒「試してみてもいいか?」

男子生徒は机に触れた

次の瞬間

バキッ!

そんな音を立て机は壊れた

これを見るにこの男は壊す系の能力なのだろう

男子生徒はその掌を悠に向け

男子生徒「安心しろ、軽くやるだけだ」

そう言って悠の胸部分に触れた

しかし....

男子生徒「あがっ!?」

悲鳴をあげていたのは男子生徒の方だった

男子生徒の右腕はありえない方向に曲がっており

声にならない声をあげていた

僕はそれをみて....

ほんとに...

零「なんてチート能力だよ...」

そう呟くのだった


第二十四話 終了

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