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ライカの方はどうなの?

話題……話題……和鯛……違った!

話題だ。

 


 話を聞けば、見逃して欲しいとの事だ。

 つまり、少なくとも、このギルド職員は最終的には領主に恩を売りたいのだろう。


「だが断わる!」


 ……言ってみたかった台詞せりふ


「え!?」

「何故、自分の大切な仲間を奪おうとした奴に慈悲を与えなければならないんだ?」

「それは……」

「俺達には関係無い!」

「……っ」


 こうして、バカは鉱山労働者となった。

 更に、罪が多少は軽くなるが取り巻き5人も同様に鉱山労働者となる。

 なんせ、この国際奴隷法を制定したのが、当時の世界を救った英雄と、その英雄を支えた貴族と商人だからだ。

 貴族や商人は、自分自身に戦闘力なんて無いのは分かっているから、逆恨み対策に、今回の様な「取り巻き」も同罪になる様にした訳だ。


 そして、誰かが教えたのか、あのバカの親である領主が現れた。


「どういう事だ!」

「実はですね……」

「待て!」


 先程のギルド職員が、領主に説明しようとしたから割り込んだ。


「俺が説明する」

「誰だ?」

「今回の関係者だ」

「言え」

「今回の件は……」


 俺は事実を説明する横で、ギルド職員が悔しそうな顔をしていたから、そっちの方もチクった。


「……分かった」

「領主様」

「ギルドマスターには、お前を解雇する様に言っておく」

「領主様!?」

「当然であろう。 背後の利権に目が眩み、犯罪を無かった事にしようとする者を放置する訳にはいかないからな」


 どうやら、この領主はバカ親では無いみたいだ。


 因みに、この後、領主と雑談する事になって知ったが、どうやら領主館外での仕事帰りに寄ったから、直ぐに来れた訳だ。


 当然、四男は親である領主に救けられる事なく鉱山労働者として正式に決まった。

 勿論、取り巻きもな。


「領主館に来れば歓迎しよう」

「ありがとうございます」


 領主が去った後に皆に言った。


「あの言葉は、社交辞令扱いな」


 ユリナとランに、ルシアとアリシアが、特に強く頷いた。


 バカ共を鉱山労働者にした時の諸々の処理が全て終わったから、都市を出て森に行き狩りをする事にした。


 1年間で、Bランクにまで登ったユリナ達の実力は、俺から見ても本物で浅層ではなく中層で狩りをする事になった。


「ユリナ、行ったぞ!」

「任せて……せい!」

「Gya……」


 ルシアとランが赤眼虎レッドアイズタイガーを追い立てて、リンが魔法で右眼を盲目にし、ソフィアが右前脚の筋を切り、アリシアが左後ろ脚の筋を切って、ユリナの方に行かせると、待ち構えていたユリナが、光属性の身体強化をして、赤眼虎レッドアイズタイガーに一瞬で接近して薙刀の刃が煌めき、赤眼虎レッドアイズタイガーの首と胴体が分かれた。


「お見事!」

「ありがとう、ライカ!」

「私達は~?」

「勿論、リン達やソフィア達のお陰よ」


 ユリナ達は、順番にモンスターのトドメ役を交代しながら、中層のモンスターを狩っている。


 因みに、赤眼虎レッドアイズタイガーはAランクのモンスターだ。


「ライカの方はどうなの?」

「結構、集めたぞ」

「……凄い!?」


 俺は、ユリナ達を見ながら中層の薬草採取をしていたのだが、冒険者が滅多に来ないから大量の薬草をゲットしていた。


「戻ろうか」


 ユリナ達、全員が頷いた。


「到着したわ」

「到着だよ!」

「到着~!」


 俺達は、ソフィア達の言葉と共に都市に到着して、冒険者ギルドで討伐したモンスターと薬草を出す。


 しばらく待っていると、今回の担当した受付嬢から呼ばれて行くと……


「今回は、貴重なモンスター素材や薬草を売って頂いてありがとうございます。

 合計ですが、白金貨1枚と金貨2枚に、大銀貨6枚と銀貨3枚になります」

「分かった」


 この後、ギルドカードの処理を済ませ、出された小袋の中身を確認してから懐に仕舞う。


「また、当ギルドに売って頂けたら嬉しいです」


 心からの笑顔だから、次の給料かボーナスが良くなるのが確定なのだろう。


「……ふう」


 俺達は、冒険者ギルドの中に併設されている酒場に移動して、喉を潤す事にした。


「ちょっと緊張してたかな?」

「ユリナ、そうなのか?」

「うん。 確かに実力も付いて、中層でも活動出来るけど、やっぱり緊張するわ」

「そっか」

「ライカはどうなの?」

「俺は……」

「おい!」


 ユリナに言われて、返答しようとすると誰かが割り込んで来た。


「誰だ?」


 声の方に振り向くと、そこには冒険者だと思われる野郎が5人立っていた。


「オレ達はクラン『銀牙シルバーファング』傘下の冒険者パーティ『青牙ブルーファング』だ」

「それで?」


 因みに、クランとは2つ以上の冒険者パーティが組んだ時の総称だ。


「貴様に用は無い。 用が有るのは女達だ。

 どうだ? オレ達のクランやパーティに入らないか?」

「お断りよ」


 ユリナが代表して言った。


「他は?」

「お断りします」

「お断りなのじゃ!」

「お断りしますわ」

「お断りだよ」

「お断りね」

「……だ、そうだ」


 俺から見れば当然の結果だが……


「何故だ!? オレ達のクラン『銀牙シルバーファング』は、この都市最大のクランだぞ!

 そこのガキと一緒にいるよりも、良い稼ぎが出来るのだぞ!」

「お金の問題じゃないわ」

「そうか! そこのガキに何か弱みを握られているのだな!」

「バカじゃない?」

「黙れ!」


 ……奴から殺気が漏れた。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


前書きのネタ、気付く人はいるのかな?

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