……取って来い!
イベント的な事を出さないとなぁ。
更に言えば、この町を拠点にしていた高ランクの冒険者達は、不意打ち等の暗殺や数の暴力で、既に排除済みになっていた。
聞く事を聞いた俺達は、町長家を後にした。
そして、数日後に俺達はエリンマグを出発した。
「……取って来い!」
「ニャー!」
「ワォーン!」
「ベアー!」
「行ってくりゅー!」
ルシアとアリシア、それは版権に引っ掛かるかもしれないから止めてくれ。
そんな事を思いながら、俺達は5時間後に目的地の都市「アルゴリア」に到着した。
このアルゴリアは、他国との交易の中継地の1つで、更に近辺にはダンジョンまで存在している為に、この都市は栄えている。
「……王都並みだな」
「そうね」
「そうだね」
「確かに」
異世界のとはいえ、王都を知っているソフィア達のテンションは横一線だが、ユリナ達は違った。
「……凄い大きいわ!」
「……凄く高い外壁です!」
「……美味そうな匂いがするのじゃ!」
ユリナ達は、舞い上がっていた。
「とりあえず、宿屋を探そう」
俺の言葉にユリナ達6人は頷いた。
良い宿屋を見付けた俺達は6人部屋を取り、早速だが散策する事にした。
「流石は交易の中継地の1つだな」
「そうね。 沢山の店が並んでいて目移りするわ」
「そうですね……あの屋台は当たりですので、買ってきます」
「行ってらっしゃいなのじゃ!」
「何を言っているのです? ランも行きますよ」
「のじゃ!?」
ランも串持ちとして駆り出して、リンとランは屋台に向かった。
……美味かった!
その後は、ユリナ達6人に銀細工のアクセサリーを買って贈ったり、チンピラ達から善意で装備品と全所持金を貰ったりした。
そんな中で……
「良かったな!」
「ああ。 やっと認めて貰えたよ」
「1か月後だな!」
「今から待ち遠しいな」
何か、気になって大銅貨2枚で話を聞いた。
「……凄腕の鍛冶師か」
「ライカ」
ユリナを見ると、興味津々みたいだ。
「行くか?」
「行く!」
俺達は、話に聞いた鍛冶師が居る工房に向かった。
「……此処か」
工房に入ると、俺から見ても一級品の武器が並べられていた。
「……合格だわ」
どうやら、防具もユリナが認める程の一級品が並べられているみたいだ。
「当然だ! 全て、オレが打ったんだからな!」
ユリナの言葉が聞こえていたみたいで、奥から身長180は有る美女が現れた。
「工房主か?」
「そうだ」
「その格好は?」
工房主だと答えながらも、外見が冒険者のそれだ。
「必要な素材の調達をするからな」
「戦闘鍛冶師か!」
「そうだ!」
この戦闘鍛冶師を簡単に言えば、必要な素材の調達から完成した武具の出来栄えの確認まで、全て自身でする鍛冶師の事だ。
だから、武器が完成すると自身で森に行き、モンスター相手に試し斬りをする。
「依頼なら1か月後に来てくれ。
オレは依頼を受けたら、その依頼に専念するから。
それに見た所、直ぐにという事は無さそうだな」
まあ、確かに切羽詰まっていないし、俺の「倉庫」には異世界の鍛冶の神が打った武具がある。
ただ、コレはまだユリナ達には過ぎた武具だから、まだ早い。
そして、ユリナ達の現在の武具は、それなりに傷んでいるから、そろそろ更新を考えなければならないんだよな。
「それに、オレは金だけで動く気は無いからな」
……頑固な職人気質の鍛冶師か。
「……分かった。 1か月後にまた顔を出す」
「そうしてくれ」
そう言って、彼女は自身の工房から出て行った。
「2か月程度、この都市でゆっくりするか」
「賛成!」
「ライカ様に従います」
「のじゃ!」
「分かりました」
「賛成だよ」
「分かったわ」
俺達も工房を後にして散策を再開し、数時間後に冒険者ギルドに行く事した。
ユリナ達を酒場に残して俺だけで受付嬢が居るカウンターに向かった。
「今日到着したのだが、何か注意事項は有るか?」
「はい。 注意事項ですが、この都市の領主様には4人の子息が居られますが、四男は冒険者に対して理解ある方です」
「……分かった」
つまりは……
「ぼくの命令が聞けないのか!」
酒場の方からデカい声が聞こえた。
「もしかして?」
「……はい」
受付嬢が、心痛な顔で答えた。
「情報、どうも」
俺は受付嬢に銀貨1枚渡して、急いで酒場に向かったのだが、急に静かになり、また騒ぎ出した。
到着した時には、既に声の主をボコして身ぐるみ剥いで、ギルド職員に突き出していた。
そして、そのギルド職員は対応に困りオロオロしている。
「ライカ!」
「何が有った?」
「うん。 それがね……」
ユリナが話した内容は、いきなり「ぼくの部下になれ」と言ってきて、断わると先程の「ぼくの命令が聞けないのか!」になり、最後には「ぼくの奴隷にしてやる!」と言った。
この最後の台詞で、国際奴隷法違反となり、ユリナ達は対応した訳だ。
一応言っておくが、リンとランは首の奴隷紋を隠していないし、外から見える様にしてある。
「貴方が奴隷主か?」
「誰の?」
「あの獣人族の雌2匹だ」
言い方にはムカつくが、事実だから我慢した。
「済まないが、穏便にしてくれないだろうか?」
「何故だ?」
「それは……」
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