それで、何処に向かっているの?
遂に、ソフィア達が……
3人は、お互いを褒めながらキャッキャしている。
一頻り褒め合いが終わると、武具の性能を調べる為に森に行く事になったが、オーガではダメージすら与える事が出来なかった。
そして、魔法も第3位階魔法までなら、全て無効化したのだった。
翌日、俺達は馬車で出発した。
「「「出発ー!」」」
3人は上機嫌だが、今回は侍女のバレリアとパルマとシリウスは留守番だ。
「私達、Bランクになったので」
「そういう事だよ」
「幾ら、貴族令嬢と王女と言っても……ねぇ」
「分かった」
どうやら、上機嫌な理由としてお目付け役が居ない事も含まれているみたいだ。
因みにシリウスは、侍女2人の生け贄に捧げられたらしい。
そんな訳で、4人旅が始まった訳だが、残り3か月を切った以上はゆっくりする気にもなれず、創造神サナアドラ様にウザ絡みする邪神が居る場所に向かった。
「それで、何処に向かっているの?」
「そう言えば、まだ聞いていないよ!」
「ライカ、教えて」
「魔王城」
「「「……は!?」」」
「だから、魔王城」
「それは聞いたわ。 それで、何故?」
「そうだよ」
「俺の目標が魔王城に居るから」
今となっては魔王は雑魚だが、口約束と言えども約束は約束だ。
それに、恩を仇で返す気も無いしな。
「分かったわ」
「……私達で魔王討伐か~」
「そうね」
ルシアは違う意味で言ったのだろうな。
魔王討伐なんて、古き良きRPGの王道だもんな。
DQ2までは古き良き王道だったが、3で変化が起きて、4からは別物みたいな感じになったからな。
それから、俺達は勇者御一行みたいな扱いを受ける……訳もなく。
ひっそりと一定以上の強さを持つ魔王軍幹部を討伐しながら、魔王城に向かった。
そして、回る途中で再び「ロンダーク」と「ファルサ」と遭遇したが瞬殺した。
それと、引き受けた以上は、次世代が育つまでの時間を稼がないといけないからな。
そして、ユリナとの約束まで残り2週間で魔王城に到着した。
「「「……魔王城」」」
「行こう!」
「ええ!」
「うん!」
「はい!」
魔王城の強力モンスターが襲って来るが、アリシアが相手の足を止め、ルシアが攻撃して、ソフィアが攻撃魔法でフォローする……が、基本のフォーメーションだ。
……俺は、彼女達の万が一の保険だ。
この世界の者では無い以上は、出来るだけ俺が関わるべきじゃない。
その為に用意したのが、魔境のモンスターを素材にした武具なのだから。
神々からの「伝説級」と、お墨付きの武具だ。
……しかし、邪神の気配が充満していて、位置の特定が出来ないから、邪神を討伐するまでは、気を抜かない方が良いだろうな。
そして魔王城のモンスターを粗方片付けた俺達は魔王が居る玉座の間に向かった。
「ルシア、ゲーム的なギミックが無くて楽だな」
「そうだね」
「何を話しているの?」
「そうだよ」
「後は魔王を討伐するだけだなって話してた」
「「……」」
「魔王を討伐したら話してね」
「分かった」
そして、俺達は魔王が居る玉座の間の扉の前に到着した。
俺達は、武具の手入れをして軽く休憩をしてから俺が扉を開ける。
「よくぞ来たな」
「お前が魔王か?」
「そうだ! 我こそが魔王だ!」
魔王が、そう宣言した瞬間に魔王の側近2匹が襲い掛かって来たが、俺が前に出て側近2匹を抑えると言った。
「俺が抑える。 魔王を討て!」
「「「はい!」」」
「小癪な! 小娘3匹に遅れなど取らぬわ!」
魔境のモンスターを素材にした武器だが、流石に一撃で致命傷にはならず、一進一退が続いた。
「……ぐはっ」
「……がはっ」
「はい、終了」
俺は、側近2匹を呆気なく始末すると、彼女達の戦いを見ていた。
「……風弾丸」
「……んぐ」
「今よ!」
「破邪烈光拳!」
ルシアが光属性の魔力を右拳に纏い、翔けると表現した方が相応しい疾さで魔王に突進して、その勢いを乗せた右拳を魔王の心臓に向けて打つ。
「がぁあああーーー!」
ルシアは、後方伸身宙返り2回転しながら後ろに翔び、ルシアの後ろに控えていたアリシアがスイッチして一撃を放つ。
「極光氷獄槍!」
「……ぎゃあああーーー!」
アリシアの槍の一撃が魔王の腹に深く刺さり、腹の回りから幾つもの氷槍が魔王の腹を突き破り飛び出した。
そして、アリシアは足下に発生させた氷の道をスケートの様にスゥーと後方に移動すると、ソフィアが吼えた。
「くたばりなさい、魔王! 閻魔紅蓮槍!」
「ぐぁああーーー!」
「「まだよ!」」
「烈光槍!」
「魔反射結界陣!」
「……ぐぎゃあああーーー!」
3人の魔法が消えると、そこには立っているのがやっとの満身創痍の魔王が居た。
「……わ、我が、こ、小娘3匹如きに……ま、負ける訳が……無い」
「往生際が悪いわよ、魔王!」
「……神よ! 我に力を!」
魔王が叫ぶと、一瞬で闇が広がり、回りの全てを黒く塗り潰すと知らない声が聞こえた。
「仕方ないなぁ」
「……がぁああああああああ……」
魔王の絶叫が響く。
「……Gururu……」
魔王が居た所から、魔獣の唸る声が聞こえたかと思ったら視界が開けた。
魔王が居た場所には、狼であり、獅子であり、虎であり、それらの特徴を消したかの様な形容し難い巨大な四足獣が居た。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。
魔反射結界陣とは、簡単に言えば圧縮鍋です。
攻撃魔法を結界で閉じる事で威力を上げる結界魔法です。
その威力は3倍から5倍になります。




