……コレ、勝てないヤツだ。
利潤と責任はセットで。
その後は、俺が出した酒で大宴会が開かれた。
「日本の神々も、こんな感じだろうなぁ」
「これ以上に馬か……」
「……え!?」
「いえ。 何でもないわ」
狩神ディミスが、何かを言いかけた……が、聞かなかった事にしよう。
「ありがとう、ライカ」
そして、翌日から神々からの戦闘の指導が始まったのだが、最初の1か月は徹底的に基礎を繰り返した。
その後は、想像以上に激しく苛烈だった。
怪我は自分で治癒していたが、意識が一瞬で飛ぶ様な怪我は魔神マグラスが治癒してくれた。
……約1年後。
「まさか、我ら4人掛かりでさえ、余裕で勝てる程になるとはわな」
「ありがとうございました!」
約1年前の俺が、平民の5歳児だとしたら、今の俺は、歴代最強の騎士団長並みの強さを手に入れた。
「このまま、我らの世界で神にならないか?」
「遠慮するよ。 待っている人が居るからな」
「……それでは仕方ないか」
この約1年で、俺は「亜神」になっているが、創造神サナアドラ様との約束は守りたいと思っている。
亜神になった今でも分からないが、特定の次元を意図的に渡るのはかなりな事なのだろう。
「今のライカなら、邪神など敵では無いだろう」
「ああ! 戦神ガレウス」
「軽く捻ってやりなさい」
「おう! 闘神アリレス」
「魔法の真髄を叩き込んでやれ」
「当たり前だ! 魔神マグラス」
「冷静さを保ちなさい」
「分かっている。 狩神ディミス」
そして、創造神サナアドラ様が前に出る。
「今のライカなら、邪神の位置が判る筈です」
「……はい」
「後は自由にしなさい」
「ありがとうございます! またな、皆」
俺は、自分の力で地上に転移した。
「あれから約1年が経過したから、約束の3年までに、残り3か月も無いな」
とりあえず、俺はソフィアとルシアが待っている筈の屋敷に戻った。
「「「待っていたわ」」」
俺を出迎えたのは、ソフィアとルシアと……アリシアだった。
「アリシア!?」
「……やっぱりね、離ればなれは嫌だったから……来ちゃった」
「それでね、ライカ」
「どうした、ソフィア」
「「……ん」」
俺が質問をすると、ソフィアとルシアが冒険者のギルドカードを提示した。
「……ん? Bランク!」
「ライカが、約1年間どこかに行っている間に、私とルシアは、アリシアとパーティを組んで頑張ったのよ」
「そうだよ」
「そうか。 ソフィアもルシアも頑張ったんだな」
「ええ」
「えへへへ」
「「「だから……」」」
3人が声を揃えて言った。
「「「次の冒険には付いて行くから!」」」
……コレ、勝てないヤツだ。
「……分かった」
「ふふ」
「やったー!」
「やったわ!」
それにしても……
彼女達は、俺が根源的に変わった事に気付いていなくて良かった。
因みに、この世界の冒険者は、Bランクになると扱いが一気に変わる。
待遇は良くなるのは勿論だが、背負う責任もかなり重たくなる。
街に入る時の確認もBランクからギルドカードの視認だけで終わるが、Cランクまでは軽い荷物検査が有る。
そして、有事の際は最初に身柄を拘束されるし、最前線に送られる。
だから、あの時、アリシアも駆り出された。
そんな訳で、リターンもリスクも上がるのがBランクからな訳だ。
「分かっているわ」
「分かっているよ」
「私も、きちんと伝えてあるわ」
「……そうか」
その日の夕食は、俺が提供した魔境のモンスターを使っての晩餐となり大盛り上がりだった。
「……美味しい!?」
「凄く美味しい!」
「私、初めてよ! こんな美味しいの!」
翌日、俺は旅に必要な調味料や食料に、日用品等を補充した。
更に翌日、俺は3人に武具を渡す。
「「「……こ、これは!?」」」
「3人への贈り物だよ」
ソフィアには、黄金不死鳥から造った魔術士系の武具を。
ルシアには、死神熊から造った拳闘士系の武具を。
アリシアには、青金剛竜から造った聖騎士系の武具を。
どれも、魔境での「森の主」的なモンスターだ。
まあ、コレらは俺の「倉庫」で死蔵していたけど、目的を達成したら、この世界から居なくなるからと置き土産的な感じで用意したモノだ。
アリシアの分も有るのは、あの様子から再び出会うと思っていたからだ。
……因みに、造ったのはギラムだ。
当然だが、ユリナ達の分も有るから、ユリナ達の驚く顔が楽しみだな。
そして、人族に擬態しているがギラムは神だから、造った武具には神霊力で自動調整付きになっているからグラビアアイドル並みの体型になっていても大丈夫だ。
「「「……ありがとう!」」」
「喜んで貰って嬉しいよ」
3人の武具を装備した外見からの印象だが……
ソフィアの防具は、衣装に朱と金の刺繍が入ったアメ○ア=ウィル=テスラ=セイ○ーンのアレで、武器は、ポ○プのブラックロッドだ。
ルシアの防具は、紫基調のBL○ACHの○蜂の衣装に、左右対称なマァムの魔鎧みたいな感じで、武器は、最大が20cmで長さの調整自由な鉄の爪的な手甲だ。
アリシアの防具は、背中に大盾が付いた青基調の最終形態の魔法騎士のヒ○ルみたいな感じで、武器は、左右に湾刀を付けた槍で、一番飾り意匠が派手な武器だ。
「「「……どうかな?」」」
「3人とも、とても似合っているよ」
「「「……」」」
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