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……部屋の気温が下がった?

初代聖女の苗字は適当です。

 


 創造神サナアドラ様に確認したが、処理しても良いと許可を得た。


「そんな訳で、情報収拾をしたのだが、当たり前と言っちゃあ当たり前で、全く集まらなかったな」


 ……そうなると、この聖王都の中心である研究施設が有るエリアか、神殿のスタッフオンリーに行くしかない訳だ。


「さて、どうしようか」

「……カ」

「ん?」

「……イカ」

「んん?」

「ライカー!」


 ……え! マジで!?


「アリシア!?」

「やっと振り向いた!」


 考え事に意識が集中して、俺を呼ぶ声が耳に入っていなかったみたいだ。


「どうしてアリシアが居るんだ?」

「だって、此処が私の生まれた場所だもん」

「……は?」

「……そっか。 付いて来て」

「分かった」


 アリシアに付いて行くと、研究施設の正面玄関から顔パスで入り、俺への質問も「私の友達」で、あっさり通り、俺とアリシアは王城に例えると王宮の位置になる場所、つまり重要人物のプライベートエリアに居る。


「改めて自己紹介するね。

 私は『アリシア=クジョウ』で、この聖王都の代表であるクジョウ家の三女よ」

「……そうか」

「あら、反応が薄いわね」

「薄々、重要人物なのは分かっていたからな」

「そっか」


 この後、今日までの事をお互いに話したが、単独でAランク冒険者になった後は、故郷である聖王都に戻り、攻撃魔法は勿論だが、それ以上に回復魔法や防御魔法に、結界魔法の鍛練を続けていた。

 そして、今や結界魔法だけなら、聖王都でトップになったし、防御魔法も上位に入るとか。

 ただ、結界であれ防御魔法であれ、属性を付与させようとすると、攻撃魔法と同じで使える属性しか付与出来ないみたいだ。


 俺の事も話したが、アリシアは驚く事は無かった。

 理由を聞くと、聖王都の立場的に調べれば分かる情報は、簡単に手に入るらしい。

 そして、重要人物であるアリシアは、外交を担当する人達にお願いしていた。

 冒険者ライカに関する情報の収拾を。


「だから、ライカがSランク冒険者で魔境のモンスターを狩っているのは知っているし、拠点にしている屋敷には、ソフィア王女とルシア公爵令嬢と一緒に暮らしている事も知っているわ」

「情報、ただ漏れだな」

「そして、神話や伝説について調べている事もね」

「それなら……」

「分かっているわよ。 この後、図書室に案内するわ」


 アリシアが、そう言った瞬間に扉をノックする音が部屋に響いた。

 そして、返事を待たずに扉は開いた。


「アリシア、おめでとう!」


 高貴な服を着ているが、クララに出会う前のハイジみたいな、この女性は誰だ?


「エクシア姉様!」

「聞いたわよ! 遂にアリシアに春が来たって!」

「ち、違います。 彼は友人です!」

「彼って、やっぱり?」

「エクシア姉様!」


 アリシアの目が座った。


「可愛い妹で遊ぶのは、これぐらいにしましょう。

 初めまして。 エクシア=クジョウで、クジョウ家の次女よ」

「初めまして。 冒険者のライカだ」

「それで、2人の本当の関係は?」

「エクシア姉様……」


 ……部屋の気温が下がった?


「……ヤバっ! まだ、仕事が残っているから失礼するわ」


 そう言うと、アニメでしか見る事のない速さでエクシアは部屋を出た。


「エクシア姉様ったら」


 まだ気温が下がったままだから、意識を逸らした。


「アリシア。 図書室に案内してくれるんだろ?」

「そうだったわね。 ライカ、案内するわ」


 ……部屋の気温が戻った。


 アリシアに案内されて図書室に到着すると、神話と伝承を中心に調べた。


「……なる程な」

「何か、分かったの?」

「ああ」


 童話風にしているが、イタズラばかりする神様に我慢出来なくなった初代聖女様が、女神様から授かった大岩にイタズラばかりする神様を封印して、その監視を神殿がする様になったと書かれていた。


「アリシア」

「何、ライカ」

「この辺り近辺に大岩が有るか?」

「イタズラばかりする神様が、封印された大岩の事よね。それなら聖王都の北東に有るわよ」

「どんな扱いだ?」


 場合に因っては、その大岩を破壊するかもしれないしな。


「えぇっとね……」


 アリシアの話だと、聖王都クジョウとしては清掃等はしている。

 しかし、神様の実在は信じているが、本当に大岩に神様が封印されているとは思っていないらしい。


「私としては、神様が封印されていないと思っているのよねぇ」

「……クジョウ家の者が、そんな事を言ってもいいのか?」

「……内緒よ」


 後は、封印の大岩の位置を知っているのはクジョウ家と、神殿の上位の管理者だけらしい。


 この後、強くアリシアに勧められてクジョウ家に泊まる事になって、クジョウ家から歓迎を受けて夕食もクジョウ家と一緒にいただいた。

 勿論、アリシアの上2人の姉と母親から揶揄からかわれたアリシアがブチ切れ掛けたが、何とか収まった。


 後は寝るだけとなり、クジョウ家が俺の部屋に押し掛けてくるかと思ったが、誰かに突される事もなく就寝した。

 後から知ったが、アリシアが俺の部屋を丸ごと結界を張った為に、クジョウ家女性軍の突撃が無かったみたいだ。


 翌日、アリシアと別れ聖王都の北東に向かった。


 俺は森に入ると言った。


「アリシア。 尾行は下手だな」

「……バレてた?」

「最初からな」

「それでどうするの?」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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