俺達は一切出ない
タイトル回収?
……ドサッ!
色々と混じった負荷に耐え切れず気絶したか。
「折角、楽しい殺しが出来ると思っていたのによ」
「全くだな」
公爵の両脇に居た野郎2人が喋った。
「つまり、お前らは、黒幕の使い捨てかパシリか」
「……殺す!」
「僕達の神の力で、絶望を味あわせてやる!」
「……神の力か」
「「覚悟はい……ぐはっ」」
北銀河の黒い帝王みたいに、2人の野郎に同時に腹パンを入れる。
先制攻撃は成功したか……ら…
「……倒した?」
敵2人に挨拶代わりの腹パンで、ノックアウトした件について。
「……弱い。 人体実験その2……聖浄絶対陣」
「「……ぐぎゃあーーー!」」
……2人は消滅して、何かが俺の中に入った。
「……ステータス」
俺は自身の隠蔽無しのステータスを見ると、称号に「神喰らい」が付いていた。
とりあえず、この称号も隠蔽を掛けておく。
「……はあ」
天幕から、残った1人が出て来た。
「まさか、この私にまで出番が回るとは思わなかったですよ」
「お前、誰だ?」
「私? 私は、とある方に仕える下僕ですよ」
「……邪神ガルクリブ」
「貴様! 何故、その御名を識っているのだ!?」
「どうやら、目的達成の為の、ファーストコンタクトみたいだな」
「何を言っている」
「別に。 ただ、お前は俺の獲物だ」
「……不安材料は駆除する!」
そして、ナメ○ク星以降の戦闘シーンが繰り広がれた。
つまり、大気を震わす衝突音と、最小で直径10mを超えるクレーターだけが辺りに広がっている。
そんな戦闘も終わりを告げた。
「……ぐばっ!」
「喰らえ! 烈光閃覇魔轟雷!」
「ぎ…がぁあああーーー……」
……やり過ぎた。
奴のHPを残り1桁にして、尋問しようと思ったのに消滅までいった。
そして、奴からも何かが身体に入り、イメージ的には俺の中の何かが、赤寄りの赤紫になった様な感じだ。
さて、やってしまった事は仕方ないとして、仕事はきちんとしよう。
先ずは、大将らしいオッサンを拘束する。
次に天幕ごと「倉庫」に仕舞う。
最後に大将らしいオッサンを抱えて、舞空○で国王側の天幕に向かう。
「ライカ殿!」
「敵の総大将らしき人物を捕らえた」
「ギードリュー公爵!?」
「後は任せる」
肩書きが何であれ、役職にも就いていないガキが、これ以上、出しゃばるのは良くないだろうからな。
……あ! 勿論、天幕も丸ごと渡したぞ。
この後、クーデターは正式に終了宣言され、各関係者は王城や王宮では東奔西走していた。
それで、僅かに監視の意味も含めて、エクレシア王女は俺達とお茶会をしている。
「エクレシア様、お持ちしました」
「ご苦労さま、エリルーナ」
エクレシア王女が読み終わると、その紙は俺達に渡された。
紙の内容は決定した行事で、中にはギードリュー公爵の絞首刑の日時なども書かれていた。
「それで……」
「俺達は一切出ない」
「……分かりました」
この紙に書かれた行事の参加すると、もれなく英雄扱いにされる。
そうなると、俺達の名が政治利用される。
……そんなの嫌だね。
だから、一切出ない。
何よりも、最長でも残り約1年で、この世界から俺は消える以上は、そんな人間が表舞台に出るもんじゃない。
「調べ物は終わったし、出ようか」
「そうね」
「そうだね」
王城と王宮がクーデターの後始末で大変な時に、エクレシア王女が監視する中、俺達は禁書の中から神話に関する書物を洗っていた。
だから、この王都でする事は無い訳だ。
「また来てください」
「それじゃあ」
エクレシア王女が見送りに来て貰い、再会の言葉を言ってくれたが、次が有るかは分からないから、応える事が出来なかった。
10日後に、バラングラ王国の王都に到着して、俺達は屋敷に戻った。
「お帰りなさいませ、ライカ様。 ソフィア様にルシア様」
「10日ほど、休息を取る」
「畏まりました」
俺達は、ダイニング的な部屋に行き、俺の予定を2人に伝える。
「次は、俺1人で行く」
「分かりましたわ」
「分かったよ」
翌日、ミッシェルから連絡が入り、店に行くと目の下に濃いクマが出来たミッシェルが待っていた。
「……やっと完成したわ!」
「素晴らしい出来だ!」
ミッシェルが出したユリナ達への土産を受け取ったが、どれも素晴らしい出来栄えだ。
「ありがとう、ミッシェル」
「私も、良い経験になったわ」
俺は、ユリナ達への土産を「倉庫」に仕舞うとミッシェルにお礼を伝えて店から出た。
そして、そのまま王都を出て単身で森に入る。
「この辺りでいいか」
俺が居る場所は深層の魔境手前だ。
ここなら、意図的じゃない限り冒険者が現れる事は無い。
「……」
俺は、自分の身体の中に魔力とは違うエネルギー的な「何か」を感じていた。
どうやら、邪神とはいえ、神の「力」を授けられた3人を倒した事で、俺にも神の力「神霊力」を手に入れたみたいだ。
因みに、邪神から授けられた「神霊力」を吸収しても大丈夫だ。
サナ様から聞いたが、称号「創造神サナアドラの使徒」のお陰で、吸収した邪神の「神霊力」は、俺に悪影響を与える事も無く、純粋な「神霊力」として、俺の中に存在している。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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