……迷惑料だと?
勝てば官軍とは良く言ったものです。
「……ほい」
ソフィア達に結界を張った事で、向こうのユニークモンスター「白銀狼」も、俺の存在に気付いて警戒している。
「Gururu……」
「お前にとっての最後の戦いだ。
悔いが無い様に、全力を出せ!」
「Gau!」
そしてSランク相当のモンスターとの戦闘が始まったのだが、折角ソフィアとルシアを中層まで引率したから、色々と勉強になる様に動いた。
そして……
「雷撃槍」
「Ga……」
「討伐完了だ」
俺は、ソフィア達の結界を解くと彼女達は俺に駆け寄った。
「流石はライカですわ!」
「全くだよ!」
「それで気付いたか?」
ソフィアとルシアに問い掛ける。
「勿論です」
「当然だよ」
気付いていたようで良かった。
「それなら、勉強になったか?」
「はい!」
「うん!」
俺は白銀狼を「倉庫」に仕舞うと、中層から撤収し冒険者ギルドに向かった。
「あら? 今日は様子見でしたか?」
「いや。 討伐してきた」
「……え!?」
「何処に出せば良い?」
「あ!? は、はい! 解体場にご案内します」
俺達は、解体場でユニークモンスター「白銀狼」を出して、査定が済むまで隣接する酒場でフルーツジュースを飲みながら待つ事にした。
「ライカ様」
「終わったか」
よくあるテンプレな「お前みたいなガキが、良い女を……」的な絡みも無く、査定が終わり受付嬢から呼ばれた。
「……全て売却でよろしいですか?」
「ああ」
「では、討伐依頼達成と素材としての売却を合わせて、合計で白金貨1枚に、大金貨8枚と金貨5枚となります」
「分かった」
「では、ギルドカードを……はい、お返しします」
受付嬢に言われてギルドカードを提出して処理が終わるとギルドカードを返された。
「処理が終わりました。 此方が報酬です」
カウンターに置いた時に、硬質な音を出す小袋が俺に前に置かれた。
中身を確認すると、受付嬢が言った金額が入っていたから、懐に仕舞うと見せ掛けて「倉庫」に仕舞う。
「じゃあ、行こうか」
「ええ」
「うん」
俺達は、冒険者ギルドを後にした……となる筈が、声を掛けられた。
「待ち給え」
「誰だ?」
声の方を向くと騎士団と見間違う程の見事な鎧を装備した連中が居た。
因みに、こいつらは本物の騎士団ではない。
証拠としては、鎧の何処にも紋章が付いていないからだ。
「我らは、青星の傭兵団だ」
「その傭兵団が、何の用だ?」
「お前の様なガキに用は無い。
用が有るのは後ろの淑女2人だ」
「「私達?」」
「そうだ。 麗しくも美しい貴女達には、もっと相応しい場所やパーティメンバーが有る筈だ。
この様なガキが、隣に居るのは大変不愉快であり、貴女達2人の価値を著しく下げている!」
「「「「「そうだそうだ!」」」」」
「そして、貴女達2人が最も輝く為には我々こそが必要であり相応しいのだ!」
……偉そうに言っているが、所詮はナンパだ。
「「「……はぁ」」」
「無知が罪なのは、本当だったんだな」
「そうですね」
「そうだね」
「何を言っている?」
「一言で表現するなら『馬鹿』だな」
「……な!?」
「このガキが!」
「……ふっ」
「……がはっ」
後ろに居た取り巻きの1人が、俺の言葉に耐えられず殴り掛かってきたが、余裕で躱して腹に一撃を入れる。
「何をする!」
「そっちが先に仕掛けてきて、何を言っている?」
「……話にならない。 我らは、淑女2人を救う為に粛清を実行する」
「「「……は?」」」
不利を悟ったのか、無理矢理に自分達の行いを正義の行動にしやがった。
「何をしている!」
……だがな、此処は冒険者ギルドの中だ。
「誰だ?」
「私は、この冒険者ギルドのギルドマスターだ」
俺は、魔力察知で上の階段で誰かが控えていたのを知っていた。
「話を聞こうか」
「では、我々からだ!」
まあ、見事なまでの自己中な内容に、俺達は呆れ果てたよ。
「そうなのか?」
「全くの事実無根だな」
「その通りですわ」
「その通りだよ」
「……と、言っているが?」
「な!? 我々は貴女達を救う為に……」
「私達は、誰にも救いを求めていないわ」
「そうだよ」
「それに、私達が彼にお願いして、パーティにして貰っているのよ」
「その私達が救いを求めている?
巫山戯ないで!」
「……だ、そうだ」
「ぐぬぬぬ……。 我々の勘違いのようだ。
失礼する」
「待てよ」
「……」
「1つのパーティを解散させようとしたんだ。
その迷惑料を払って貰おうか」
「……迷惑料だと?」
「ああ。 そうだなぁ……白金貨1枚で良いぞ」
「バカな!?」
「そうか? Sランク冒険者のパーティを解散させようとしたんだ。
寧ろ、安いと思うが?」
「……誰がSランク冒険者だと?」
「俺がSランク冒険者だ」
「お前みたいなガキが?」
「そんな訳があるか!」
「「「「そうだそうだ!」」」」
「それなら証明してやるよ。
練武場に来い」
「いいだろう。 冒険者は実力世界だと教えてやる」
ギルドマスターも含めて、俺達は練武場に移動し、俺は言った。
「全員で掛かって来い!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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