討伐依頼は出ているな?
ソフィアとルシアの同行は、ライカからの恩返し的な部分が有ります。
旅は順調だった。
まあ、クリムのお陰で雑魚モンスターが出ないから当たり前だけどな。
「ソフィア、右!」
「ルシア、後ろ!」
今日の夕食、何にしようかなぁ。
「最後の1人よ!」
「……えい!」
「「……終わったー!」」
終わったみたいだ。
ソフィアとルシアには、魔法無しの物理攻撃だけで強襲した盗賊共の相手をして貰った。
やっぱり、魔法が使えない状況って有るだろうからな。
「キャン!」
……シリウスは、4人の少女のお願いで見学だ。
「ライカ、お願いするわ」
「ライカ、お願いね」
「分かった」
……お願いされたのは、生け捕りにした盗賊共からアジトの場所を聞き出す事だ。
約20分後に、来世の片道切符を握りしめた盗賊共が旅立った。
「行ってくる」
「「行ってらっしゃい」」
「「行ってらっしゃいませ」」
「キャン!」
約10分後に、盗賊共に吐かせたアジトに急襲してルーチンワークを熟す。
「風撃弾」
「ぎっ……」
「火矢」
「2属性だと……がっ」
「氷矢」
「3ぞ……ぐふっ」
「岩矢」
「ばか……げばっ」
「光矢」
「有り得な……がはっ」
此処ぞとばかりに、全属性の魔法を放つが、盗賊共ですら2属性目で驚愕していた。
「……自重しよう」
この後もルーチンワークを熟し、盗賊共から換金出来る物と首級は回収して、貯めていた金銀財宝を徴収する。
「囚われた人達が居なくて良かった」
全てのルーチンワークが終わると、元盗賊共を焼却してアジトを物理的に崩壊させる。
「終わったし、戻るか」
約5分後に、ソフィア達の所に戻り報告を済ますと移動を再開した。
勿論、ソフィア達が強襲した盗賊共の処理を済ましている。
午後2時頃に、目的地の街であるカズサハルに到着すると宿屋を探した。
ソフィアの専属侍女バレリアと、ルシアの専属侍女パルマの強い要望で、最初に向かった宿屋は第1位の宿屋だったが、料金が高い上に傲慢だったから辞めた。
「当宿屋を利用するには品格が足りませんな。
お引き取りを」
「却下ね」
「却下だね」
「「却下です」」
「そうだな」
……第2位の宿屋は、第1位の宿屋と変わらずな傲慢さで辞めた。
第3位の宿屋は、誠実に真摯に頑張っていたから、此処に決めた。
「ようこそ、宿屋クスノキへ」
「従魔が2匹居るが構わないか?」
「勿論です。 ただ、従魔の責任はお客様が背負う事をご了承ください」
「それは分かっている」
「それなら大丈夫です。 部屋は如何しますか?」
「1人部屋と4人部屋を」
「畏まりました」
部屋は、運良く向かい合わせだった。
俺達は大人しく部屋で休息を取り、宿屋で美味しく夕食を頂き、風呂に入り、後は寝るだけの状態で、ソフィア達の部屋で明日以降の予定を話す。
「明日、朝食後に冒険者ギルドに行ってユニークモンスターに関する情報を集めて森に行く」
「ええ」
「うん」
「明後日は、午前中はソフィア達の冒険者稼業に付き合い、午後からは街の散策。
その翌日は、ソフィア達は宿屋で過ごして、俺は魔境に行く」
「分かったわ」
「分かったよ」
翌日、朝食後の休憩が終わると、俺達は冒険者ギルドに向かい到着した。
「ようこそ、カズサハルの冒険者ギルドへ。
今日は、どの様なご用件でしょうか?」
空いていた受付嬢に用件を伝える。
「ユニークモンスターについて」
「……」
そう言った瞬間に受付嬢の空気が冷たくなり、俺達は値踏みする視線を受けた。
「残念ですが……」
受付嬢が拒絶の言葉を言った瞬間に、俺は自身の冒険者カードを提示する。
「……!?」
「実力不足か?」
「……し、失礼します」
受付嬢は、俺の冒険者カードを受け取ると、何かの魔道具に通す。
「……な!?」
青くなった受付嬢からカードを受け取る。
「た、大変失礼いたしました」
「大丈夫だ。 俺の外見と経歴が合っていないのは、分かっている」
「……あ、ありがとうございます」
「それで、ユニークモンスターの情報は?」
「はい。 ユニークモンスターの情報ですが……」
ユニークモンスターについての情報は、予め集めていた内容とあまり変わり無いが、現地だからこその情報も入っていた。
どうやら、ユニークモンスターが進化したらしく、ギルドとしては対応に苦慮していたみたいだ。
「討伐依頼は出ているな?」
「はい」
「受けよう」
「ありがとうございます!」
冒険者ギルドで必要な情報を手に入れた俺達は、カズサハルの街を後にして、ユニークモンスターが棲んでいると思われる森に向かった。
「ソフィアとルシアは見学な」
「分かっています」
「分かっているよ」
因みに、シリウスとバレリア達は宿屋で待機だ。
「アレがユニークモンスターか!」
「……凄い魔力!」
「……凄い強そうだよ!」
俺にとっては雑魚だが、一般的には王国騎士団や宮廷魔術士が軍を編成して遠征するレベルだな。
「種族としては、ウルフ系で元々がAランクモンスターだったが、最初の進化でユニークモンスターとなり種族がプラチナウルフに。
それで名前が『白銀狼』と」
「そして、再び進化を果たした訳ね」
「ライカ的には当たり?」
「そうだな。 これ程のモンスターが、中層に居るのなら、魔境のモンスターにも期待出来るな」
「良かったですね、ライカ」
「そうだな」
……さて、行くか。
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