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上手く対応出来たわね

時間を守るように頑張っていますが……

 


 目的地の街キカングラに到着した俺達は依頼主が居る領主館に向かった。


 到着すると、門番からの「止まれ! 此処は領主館だ。 用が無いなら立ち去れ!」と、様式美の誰何すいかがあったが、依頼書を見せると「待っていろ」と門番が言うから待機していると、約30分後に応接室まで案内された。


 更に約20分後に、この館の主であるキカングラ伯爵と執事らしき男性とメイド2人が入ってきた。

 そして、メイド2人が紅茶を人数分を用意して、俺達の前に置くと2人とも退室した。


 ……と言っても、部屋の外で待機しているみたいだけどな。


「依頼を受けた冒険者だな?」

「そうだ」


 俺達は、冒険者カードをキカングラ伯爵に見せる。


「……冒険者ギルドからの紹介状を確認する」

「どうぞ」


 俺が、そう答えると王都の冒険者ギルドの受付嬢から預かった紹介状を渡す。


「……本物のようだな」

「それでは、改めて依頼の内容を説明します」


 紹介状を返して貰うと、領主の後ろに控えていた執事が俺達の右側に来て説明を始めた。


 内容は、この街キカングラの南西にある森の中層手前に強力なモンスターが現れる様になり、冒険者の死亡が増え、冒険者ギルドから入る税金が激減しているらしい。


 ……要するに、そのモンスターの討伐だな。


「そのモンスターは?」

「はい。 そのモンスターはケルベロスの亜種で

『ブルーケルベロス』です」

「情報を纏めた書類ものは有るか?」

「こちらです」


 俺は、執事から渡された書類を確認する。


 ……なる程な。


「討伐可能か?」

「可能だ」

「それならば、この館で旅の疲れを癒して、3日後から動いて貰う」

「分かった」


 まあ、依頼主が領主だから当然の宿泊だな。


「どう思う?」


 俺は、宿泊用に用意された部屋でユリナ達に質問した。


「大丈夫だと思う」

「同意です、ライカ様」

「のじゃ!」

「問題無いと思うわ」

「私もだよ」

「同じく」


 因みに、この質問は領主であるキカングラ伯爵の人格とかの事だ。

 ブルーケルベロスは、最悪、俺が出れば大丈夫なので問題無い。


「それなら伯爵のお言葉に甘えて、3日後に動くとしよう」

「賛成」

「はい、ライカ様」

「のじゃ!」

「ええ」

「分かったよ」

「分かったわ」


 一応、万が一を考えて食事等の口に入れるものには警戒したが、命に関わったり、状態異常を起こす毒物は無かった。


 まあ、伯爵が依頼主で、王都の冒険者ギルドで出した依頼だから、大丈夫なんだろうけど、王宮での暗殺未遂があったから念の為だ。


 因みに、この街の冒険者ギルドを拠点にしている冒険者で、ブルーケルベロスを討伐出来る者は残念ながら居ないらしい。


 そして、この後は夕食で領主の家族紹介が有るのがテンプレで、実際に招待されて行くと、嫡男は勉強と経験を兼ねて他領地を視察中で、長女は嫁ぎ済みで、次男と次女は王都の王立学園の寮住みで不在な為に、夕食の席に座っているのは、領主と正妻のみだ。

 因みに、王都には第2夫人と息子1人と娘2人が居るらしい。


 夕食を無事に過ごし、風呂でもアクシデントもラッキースケベも無く終わった。


「寝るか」

「そうだね。 お休み、ライカ」

「お休み、ユリナ」


 リン達やソフィア達とも「お休み」を言い、就寝した。


 因みに、部屋割りは俺・ユリナ・リン・ランと、ソフィア・ルシア・アリシアだ。




 ???side


「上手く対応出来たわね」

「そうだな」

「でも、依頼に来た冒険者が、あの『方々』だったのは驚いたわね」

「そうだな、私も驚いた。 まさか、王族とも繋がりを持ち、アルフォンス様やフィリオネル様とも繋がっている方々だ。

 粗相が無い様にしないとな」

「そうですわね。 子供達が居なくて本当に良かったわ」

「確かに……な。 特に次男のフェリクスは愚かではないが、力で物事を進めようとするからな」

「そうなのよね。 それに次女のアザベルも似たような感じだし」

「……何処で間違えたのだ?」

「大丈夫よ、あなた」

「……そうだな」




 ライカside


 3日間という充分な休養を取った俺達は、討伐対象であるブルーケルベロスが棲息する森へと向かった。


「……多いわね、ウルフ系」

「そうだな」

「ライカ様。 それに強さが、私達の知るウルフ系よりも強いです」

「そうだな。 だから、油断せずに移動しよう」


 ……多分、ブルーケルベロスからバフを受けているのだろうな。


「はい、ラスト」

「ギャン……」


 ブラックウルフの群れを、俺達は狩った。


「……そろそろだな」

「そうだね」


 ブラックウルフは、冒険者ギルドの強さ認定ではギリギリBランクになる。

 つまり、通常の森の浅層では、これ以上の強いモンスターは限られているから、次は本命であるブルーケルベロスになる筈だ。


「……ユリナ!」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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