……本物のようだ
尊敬する、あの漫画は素晴らしかったけど、アニメが……
それと、あの「追い駆けっこ」は、後、何巻で終わる予定だったのだろうか?
冒険者ギルドを後にした俺達は、大人しく宿屋で過ごす事にした。
「頭を動かしたから眠いわね」
「そうだね」
「ルシア、嘘はダメよ」
「そうだよ、ルシア」
「嘘、言ってないもん!」
「分かったわ。 そう言う事にしてあげる」
「……ライカ~。 ソフィア達が酷い事を言って私を虐めるの~」
「ソフィアにアリシア」
「「……は~い」」
「ごめんね、ルシア」
「ルシアが可愛いからつい、虐めちゃったの」
「同じく」
「……許してあげる」
「「……やっぱり、ルシアは可愛い!」」
「むぎゅう……」
現場は、こんな状況だった。
そして、最後はルシアに抱き着くソフィアとアリシアだった。
そして翌日、俺達は夜明けと共に依頼の山を目指して向かう事にしたのだが、道が整備されているお陰で、半日以下で到着した。
「止まれ! この先は王家の所有地だ!
許可無き者は立ち去れ!」
そろそろ玄関かと思って徒歩に変えて移動すると、予想通りに門番付きの玄関に到着して、先程の台詞だ。
「許可証を持っている」
「確かめさせて貰う」
「どうぞ」
俺は、懐(倉庫)から出した許可証を門番に渡す。
「……本物のようだ」
「通って良し!」
(それだけ? ……まあ、いいか)
許可証を返されて、そう言われたから、許可証を「倉庫」に仕舞い、俺達は門から入る。
「この辺りでいいか」
「そうね」
門から入ると、ちょっとした広場になっていて馬車を預ける所があったから、その1つを借りた。
「行こうか」
「うん」
馬車を預けた俺達は、目標であるダークネスレッドアイズスネークを探す事にした。
……因みに、広場には誰も居なかったよ。
「……のじゃ!」
「……あ!」
約1時間ほど探索を続けていると、ランが反応し、直ぐにリンも反応した。
ランは一歩下がり、リンが「仕方ない」という顔で一歩前に出る。
「ライカ様、向かって東の方角から巨大な魔力の反応がありました」
「のじゃ!」
ランの方が先に反応したのだが、説明をリンに押し付けた。
……まあ、何時もの事だがな。
「行きましょう」
「そうだな」
ユリナの言葉で、俺達の進行方向が東に変わる。
「……あ!」
今回、約40mほど進むとユリナも感知したみたいで、ソフィア達が感心した顔をしていた。
「行こう」
「うん」
慎重に移動すると、そこには広い荒野に、ポツンと黒い小山があった。
「……アレか?」
「多分……ね」
魔力感知とか気配察知とかは、ピコンピコンと反応しているのだが、デカ過ぎね?
そして、ルシアが静かに近付いて俺に囁く。
「ねえ、ライカ」
「何だ、ルシア」
「黒い血のメドゥーサぐらい有るんじゃない?」
「……確かに」
ルシアの前世ネタを聞いて、確かに漫画の彼女の絵を思い出して、このぐらいだろうと思った。
「……内緒話?」
「違うよ、ユリナ」
「そうだよ、ユリナ」
「じゃあ、何を話していたの?」
「普通に、どう討伐するか……だ」
「それなら、わざわざそんなに近付いて話す事じゃないでしょ?」
「流石に、この大きさは異常だからな。
ルシアも緊張しているんだよ」
「そうだよ」
「分かったわ。 それで、どうするの?」
……胴回りの直径が5m以上で、体長は200m以上は有る。
「ユリナなら、どう討伐する?」
「……中途半端な攻撃や魔法は無駄に終わるだろうから、隙を突いての頭部への攻撃かしら」
「そうだな。 俺もユリナの考えと変わらないな」
「ソフィア達は、どうかな?」
「私達も、そんなに変わらないわ」
「ユリナ、やるか?」
ユリナに冷静な判断が出来るか、聞いてみた。
すると、ユリナ達は悔しそうな顔をして言った。
「……無理ね。 あの武具を装備しても、私達自身の実力が足りないわ」
「ライカ様。 私もです」
「のじゃ!」
ユリナやリン達も冷静な判断が出来て良かった。
「分かった。 ソフィア達はユリナ達と一緒に居て、警戒していてくれ。 アレは、俺が倒す!」
こういう時の為に身に付けた「力」だ。
存分に振るうとしよう。
まあ、考え無しで全力を出すと、此処から見える景色が全て荒野になるから制限するけどな。
「じゃあ、行ってくる」
「気を付けてね、ライカ」
「ああ」
「ライカ様、ご武運を」
「我が主、頑張るのじゃ!」
「待っているわ」
「頑張ってねー」
「防御結界は任せて!」
ユリナ達の声援を受けて、俺が無造作にダークネスレッドアイズスネークの前に出ると、向こうも頭を持ち上げて見下ろした。
「さて、始めるか」
「Fushaーーー!」
俺の言葉を理解したのか、向こうは戦闘開始した。
「は! 結構やるじゃないか!」
流石は物理系の純粋進化したモンスターで、一撃一撃が疾く重く正確だ。
……まあ、俺にはスローモーションだがな。
戦闘する中、俺は微妙に感じる違和感から、一進一退を演じた。
「……やっぱりだ!」
奴の身体から微小ながら神霊力を感じるのだ。
「まさかな……」
俺は、神としての「眼」で奴を視ると、人間の胸の部分に相当する場所に「神像」が視えた。
「……結果として、何処かに置かれていた神を模した『像』を喰ったのか?
それが原因で、更に巨大化したのか?」
それが本当なら……
「遊びは終わりだ!」
俺は、身体能力を上げて奴に向かった。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。
神像と心臓をかける訳にはいかなかったので、あの表現になりました。




