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良い勉強になったよ

バレバレの伏線を張りました。

 


「そこまで!」


 ……結局は、隣の訓練場に居た近衛騎士団の平騎士達を含めた騎士達全員と模擬戦をした。


「残りは、騎士団長だけだ!」

「……良いだろう」

「それでは、私が審判をしよう」


 名乗り出たのは近衛騎士団長だった。


「両者、構えて……始め!」

「うぉおおおーーー!」


 騎士団長が、吠えながら剣術や剣道の「正眼の構え」のままで駆けて来た。


 ……当然と言えば当然か。


 騎士達相手に一対一とはいえ、全てに勝った上に、俺は軽く汗を流しただけ……という状態だ。

 視る者が視れば、手加減した上で連戦連勝しているのが分かる。

 そうなれば、騎士団長としては、自分だけでも勝たないと面子に関わる。

 そんな理由から、本気を出すのだろう。

 その証拠が、開始の合図と同時に吠えながらの突撃という訳だ。


「喰らえ!」

「ふっ」


 そして、正眼の構えで駆けて来た騎士団長が、自分の距離に入ると、そのまま突きを出すが、俺は右に身体を傾け躱す。

 騎士団長は、それを読んでいたのか一本踏み出して突いた剣を俺の頭上まで上げて、一気に振り降ろす。


「せい!」

「はっ!」


 それを、俺は当然の様に右側に躱すと左回し蹴りを放つ……が、騎士団長はこれも読んでいたのか、屈伸して俺の蹴撃を躱すと、足を伸ばす勢いを加えてショルダーアタックを繰り出す。


「ふん!」

「……ちっ! 魔法矢マジックアロー


 騎士団長のショルダーアタックを、バックステップで躱しながら第1位階魔法の魔法矢マジックアローを詠唱破棄で放つ。

 騎士団長は、俺の魔法矢マジックアローを防ぐ事が出来ず、左肩に喰らう。


「……ぐっ」

「今だ!」


 俺は、好機と見て正面から突っ込む……が、騎士団長は痛みをこらえて、俺の突進に合わせて剣道の突きを放つ。


「破!」

「……がはっ!」


 しかし、その突きをギリギリに躱して、勢いを殺さずに、騎士団長の腹に正拳突きを放つ。


「それまで! 勝者ライカ!」

「「「「「「「「「「「「おおおーーー!!!」」」」」」」」」」」」


 いつの間にか、観客席には野次馬達が集まっていたが、一番良い席には王族かなと思える人族が居た。


 この後、意識を取り戻した騎士団長や騎士達が見守る中、観客席に居た予想通りだった王族達から「私に仕えないか?」という勧誘を受けたが、俺は丁重にお断りをした。

 勧誘した王族達は、あっさりと引き下がり、訓練場を後にした。


 そして、残ったのは国王だけになると……


「陛下。 如何でしたでしょうか?」

「悪くないな」

「恐悦至極でございます」

「後は任せる」

「は!」


 アレクサス国王は、そう言って訓練場を後にする。


「我が国の騎士にならないか?」


 騎士団長から勧誘を受けたが……


「俺は冒険者が性に合っている」

「……仕方ないか」

「悪いな」

「だが、騎士になりたくなったら何時でも来てくれれば良いからな」

「その時は頼む」


 さて、俺とフィリオネルはユリナ達が居る部屋に向かった。


「お帰り、ライカ」

「ただいま、ユリナ」


 ガールズトークは、俺とフィリオネルが戻った事で終了して、俺達はフィリオネルの提案で王城の図書館に行く事になった。


 ……渡りに船だな。


「知識は力であり、武器だからな」

「確かにそうね」


 当然だが、フェリシア王女も付いて来ている。


 到着すると、各々が読みたい本を選び読書を開始したのだが、漫画やアニメでいう背景に重要人物や主要人物かと思える人達が居たけど、無視した。


 ……触らぬ神に祟りなしだ。


 万が一な展開は未来の俺に任せて、俺も読書を開始する。


「流石だな」

「そうでしょう」


 一区切り付いた時に漏らした一言に、向かいに座っていたフェリシア王女が聞こえたみたいで答えた。


「良い勉強になったよ」

「それは良かったわ」


 フェリシア王女が居たお陰で、禁書以外は全て閲覧可能になって、魔法全般で知りたい事が全て識る事が出来た。


「フェリシア、そろそろ……」

「分かったわ、フィリオネル」

「時間か?」

「ええ」

「有意義な時間を過ごす事が出来て感謝する」

「それは良かったよ」


 俺達の会話を聞いていたユリナ達も、読んでいた本を所定の場所に返した。


「行こうか」

「うん」


 ユリナ達も良い笑顔だったから、敢えて読んだ本の内容を聞く事もないだろう。


 フェリシア王女から指示を受けたメイドに案内されて王城の出入り口の1つに到着すると、馬車が待っていた。


「此方の馬車をご利用ください。

 皆様の宿屋の場所を伝えております」

「分かった」


 俺達は馬車に乗ると移動を開始して、俺達は宿屋に到着した。


 翌日、俺達は朝食後に軽く休憩してから冒険者ギルドに向かった。


「……では、指名依頼受諾の処理をします」

「ああ」


 当然だが、正式に指名依頼が出せれていて、内容もきちんとしたものだったから、俺達は指名依頼を受けた。


「……処理が終了しました。 冒険者カードをお返しします。

 それと、入山の際に必要な許可証です」

「許可証?」

「はい。 この許可証が無いと入山する事が出来ず、無理に入ると重罪に処されます」

「分かった」


 俺は、許可証を受け取ると懐に仕舞うと見せ掛けて「倉庫」に仕舞う。

 この後、許可証以外の注意事項を聞いて、俺達は冒険者ギルドを後にした。



「……デカいな」

「……そうね」





厳しくも温かいメッセージを待っています!

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