でも高いよな?
少し遅れましたが、どうぞ。
一応、周りを警戒しながら森から出た俺達と青牙は、真っ直ぐに王都に向かい到着すると、冒険者ギルドへと移動した。
「本当にありがとうございます」
「もういいって」
「でも……」
「それなら、アザル達が今後出会う後輩を助けてくれればいい」
「……分かりました」
そんな雑談をしていると冒険者ギルドに到着して、討伐したモンスターの換金をした。
「「「「「ありがとうございます!」」」」」
「気にするな」
そう言って、俺達は冒険者ギルドを後にした。
「……ふう」
「ふふ。 お疲れ様」
ユリナが慈愛に満ちた顔で俺を労ると、ルシアが前に出た。
「ライカ」
「なんだ、ルシア」
「あの子達、未来で魔王を倒して世界を救う勇者になったりして」
「……かもな」
そうなったら、如何にもなテンプレで面白いな。
「さて、この後はどうしようか?」
そう提案すると、ソフィアが挙手して言った。
「一般人も利用出来るという、王立図書館に行ってみたいわね」
……行ってみる事にした。
「凄いわね」
「そうだな」
思っていた以上に立派な図書館で、納められている蔵書量も凄かった。
「でも高いよな?」
「それは仕方ないわよ」
因みに、入場料が1人につき銀貨5枚だった。
更に納められている本を損壊すると、修復料を払うのは勿論の事、追加で罰金として大銀貨1枚を払う事になる。
そんな場所だからだろうが、一般人も入れるとはいえ、金銭的に余裕のある人達しか居ないみたいだ。
「「……!?」」
変装した知り合いと目が合った!
しかも男性と一緒で、どう見てもデートにしか見えないぞ。
そして、変装した知り合いが俺に近付いてくるが、その笑顔が何か怖い。
「一切他言無用よ」
「わ、分かった」
「それで、いつ王都に?」
「2日前」
「それなら連絡を送りなさいよ」
「冒険者ギルドから手紙を送ったぞ」
「そう。 それなら近日中に遣いを出すから予定を開けてね」
「分かった」
「じゃあ、またね」
俺が、そう答えると変装した知り合いであるフェリシア王女は笑顔で別れの言葉を言って男性の方に行った。
……怖かった。
因みに、ユリナ達は肩を震わせて笑いを堪えているのは、どういう事だ?
「……見ていたんなら救けろよ!」
「ごめん、ライカ」
そんな事が有ったが、本来の目的である読書を開始したのだった。
「……閉館時間みたいよ」
「分かった」
俺が思っていた以上の蔵書に、時間を忘れていたが、閉館時間が来たみたいだ。
「また来ような」
「うん!」
ある程度は頭のイメージだけで魔法を放てるが、この世界の魔法を識れば、より高度に魔法を制御して操作する事が出来る。
そんな訳で、俺は蔵書の中から魔法に関する情報を調べた。
お陰で、実戦で使えるネタが幾つかあって内心ではホクホクだ。
ユリナ達やソフィア達も、それぞれが読書に勤しんでいたが、どんな内容の本を読んだかまでは分からない。
とりあえず、ユリナ達やソフィア達も笑顔だったから、読書の時間は有意義だったのだろう。
翌日、宿屋の食堂で朝食後のゆったりしていると、王宮からの使者が馬車付きで来た。
勿論、目当ては……
「冒険者パーティの星屑の方々は居られるか!」
……やっぱり、俺達か。
「俺達が冒険者パーティの星屑だ」
「王城より遣わされた使者だ。
ご同行願う」
……行くしかないよな。
「分かった」
それにしても昨日の今日だぞ?
早過ぎるだろう。
まあ、来た以上は行くしかないけどな。
……ドナドナド~ナ。
王城に到着した俺達は、文官らしき男性の案内で移動するのだが、途中からメイドに変わった。
つまり、メイドが居た場所からが王宮だという事だろうと思う。
まあ、その辺りをメイドに聞くと、最悪でブラックリストに載るからしないけどな。
「此方の部屋でお待ちください」
「分かった」
そして、何処かの応接室に通されて、紅茶とお菓子付きで待っていると、フェリシア王女と昨日の変装した男性が入ってきた。
「久し振りね、ライカに皆」
「お久し振りです、フェリシア王女殿下」
「砕けた言葉で良いわよ」
「分かった。 それなら言うが、昨日会っただろ?」
「様式美よ」
「それならそうしようか」
俺は男性に向かって言った。
「初めまして。 冒険者パーティ『星屑』のリーダーでライカです」
「初めまして。 仲間のユリナです」
「初めまして。 仲間のリンです」
「初めましてなのじゃ。 仲間のランなのじゃ!」
「初めまして。 仲間のソフィアよ」
「初めまして。 仲間のルシアだよ」
「初めまして。 仲間のアリシアです」
全員の自己紹介が終わると、男性の自己紹介が始まった。
「初めまして。 ゼリガディス侯爵家の嫡子で、名前はフィリオネル=レゾ=ゼリガディス。
フェリシア王女とは幼馴染みで婚約者だよ」
「ゼルガディス?」
思わずルシアが零した。
「違う。 ゼリガディス」
「……失礼しました」
「分かったなら、それで良いよ」
まあ、ツッコミ待ちが満載の名前だよな。
「それで、昨日今日で呼んだのは、何か理由が有るのだろう?」
「……ええ」
フェリシア王女が姿勢を正して答えた。
……シリアスな内容だな。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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