表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

111/125

惜しかったね

オーバー○ード、残り2巻で完結か……

 


 俺達は、エリーの荷馬車が壊れない程度の速度で先を急いだ。


「……す、凄く速い~!」


 なんせ、事実は小説より奇なりと言う様に、この世界がラノベ等とかの創作物では無い以上は、もしかしたら洞窟のトロール共がエリーの村を襲撃しているかもしれない。

 だから、そんな理由で急いでいる。


 しかし、流石に暗くなると走れないから野営する事にしたのだが、急いでいた為に公共の野営地を通り過ぎた俺達は、風属性の爆発魔法を放って街道横に3組分の広さの野営地を作った。


「冒険者って、こんな事も出来るの!?」

「……ライカだけよ」

「良かった」

「おい!」

「「「きゃー!」」」


 逃げたエリーとルシアとアリシアには、後で説教だなと思いながら、俺達は野営の準備を続けた。


 夕食と3人の説教が終わった俺達は、明日に備えて早めに就寝した。


 バリオスの警戒と結界石のお陰で安全に翌日を迎えた俺達は、昨日の残りに軽く手を加えたスープを朝食にして、少し休憩すると野営に使った道具等を片付けて出発した。


「到着したわ」

「お帰り、エリー」

「ただいま」


 午前9時ぐらいに、俺達はエリーの村「ラムセ」に到着した。


「……良かった。 まだ無事だったわ。

 直ぐに父さん……いえ、村長の所に向かいましょう」


 事態を把握しているエリーは、そう言った。


 村長の家に到着すると、エリーが直ぐに父親である村長を呼んで自己紹介の後、依頼内容等の確認をしたのだが……


「……この方々がトロールを?」

「大丈夫よ。 見掛けと違って強いのよ」


 野営の時に、俺の右腕の一振りと詠唱破棄で放った風属性魔法「風爆エアボム」で、長距離用観光バスぐらいの範囲を、生えている樹木ごと吹き飛ばして更地にしたからな。


「そうか。 それならお願いします」

「ああ。 任せろ!」


 エリーから大体の場所を聞いた俺達は、早速トロール共の討伐に向かった。


風弾丸エアバレット六連!」

「Gi……」

「Ga……」

「Guge……」

「Gu……」

「Ge……」

「Gufu……」


 俺達に向かって襲い掛かって来たゴブリン共が、都合良く6匹だったから、5秒以下で仕留めた。


「見事な模倣ね」

「まあな、ルシア」


 リスペクト作品を模倣するなら、再現性も限りなく100%に近付けるのも、ヲタの礼儀マナーだよな。

 そんな感じで遊びながらトロール共が棲む洞窟を探していると、地面にトロールの足跡が多数発見した。


「この足跡を追ってみよう」

「了解よ、ライカ」


 この足跡も視野に入れながら捜索すると、トロール共が棲む洞窟を見付けた。


「見付けたわ!」


 因みに、俺が活躍したのは最初のゴブリン6匹だけで終わり、後はユリナ達が討伐した。


「さて、行こうか」

「うん」


 洞窟に入る順番はラン、ユリナ、リン、ルシア、ソフィア、アリシアで、殿しんがりは俺だ。

 俺が殿なのは、通常戦闘で俺が出る様な事態が滅多に来ないからだ。

 幾ら、この世界が「剣と魔法の世界」だからと言っても、漫画やアニメじゃあるまいし、そんな都合良くイレギュラーは起こるもんじゃないからな。


 ……結果報告。


 オーバー○ードみたく、知性があるトロールなんて居ませんでした。

 あっさりと、ユリナ達が一撃必殺で鏖殺おうさつして俺がトロール共を回収して洞窟を物理的に破壊して、エリーが待つ村に戻った。


「良かった。 無事だったのね!」

「ああ。 全て討伐した」

「この村を預かる者として感謝します」

「……仕事だからな」


 あまりにも真っ直ぐに感謝されたから、照れ隠しで視線を逸らして答えた。


「……そうですな」


 年の功で察したみたいで、あっさりな返答が来た。


 報告が終わると、村長とエリーに一泊を強く勧められ一晩お世話になる事になった。

 その日の夕食は、村で出来る最大限のおもてなしを受けて俺達は満足したのだが、オチが付いていた。

 それは、男が俺だけだからと俺だけ個室になったのだが、夜にエリーが夜這よばいに来た。

 俺は、エリーには何もせずに丁重にお帰りして貰ったが、ユリナ達はしっかりと聞き耳を立てていて、翌朝にチクリと言われた。


「惜しかったね」

「全然」


 ……本心の返答だが、背中では冷や汗をかいた。


 因みに、ユリナの後ろではソフィア達が楽しそうに笑顔で口を隠してクスクスと笑っていた。


星屑スターダストの皆さん。

 本当にありがとうございます」

「昨日も言ったが、仕事だ」

「それでもです。

 星屑スターダストの皆さん、我が村には何時でも来てください。

 村を挙げて歓迎します」

「分かった。 来た時はよろしく」

「はい」


 エリーが俺達の前に出た。


星屑スターダストの皆、ありがとう!」

「良かったな、エリー」

「うん。 お父さんが言ったけど、何時でも来てね。

 総出で歓迎するから!」

「ああ」


 こうして、エリーや村の皆の見送りの中、ラムセ村を後にした。


 ……しかし、ラムセ村ではイベントは無かったが、タヴァサルへと戻る途中ではテンプレが発生した。


「きゃあああーーー!」


 タヴァサルまで、残り30分の所で女性の悲鳴が聞こえた。


 ある程度まで近付くと、俺達は馬車から降りて接近する。


「聖女様をお守りするのだ!」

「聖女様に刃を向けるなど、万死に値する!」

「聖女様には指一本たりとも触れさせん!」


 ……等と言っているが、聖女の護衛騎士達は6人いたみたいだが、既に半数は生きているみたいだが、地に伏している。 



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。 


風爆エアボムの一般的な効果範囲は、直径3mぐらいです。

威力は、Cランク冒険者が無抵抗で受けた場合は気絶するぐらいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ