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俺達が、依頼を受けた冒険者だ

……間に合ったよ!

 


 ……数時間後、何とか清掃等を終わらせた街タヴァサルは聖女様御一行を迎える事が出来た。


「「「「「「「「「「「聖女様!!!」」」」」」」」」」」


 ……思っていた以上に派手な御一行だな。


「まあ、そのまま領主館に直行したから、殆どの街民は遠巻きに見るだけで終わったみたいだな」

「そうね」

「それで、どうするの?」

「とりあえず、冒険者ギルドで聞いてみよう」

「それが良いよ」


 そんな訳で、冒険者ギルドで聞いてみた。


「約10か月前ぐらいに、王都の神殿から正式に認可された方です。

 今回のは、聖女様のお披露目かと思わられます」

「何を以て、彼女は神殿から正式に聖女として認可されたんだ?」

「噂によりますと、王弟殿下の第一子アルフォンス様が召喚術を行い成功したようです。

 その時に召喚された者が、聖女としての力を持っていた為に神殿が調査した結果、認可されたみたいです」

「なる程」


 ……マジで!?


 そうなると、どっちだ?

 お前を愛する事は無いからの溺愛系か、追放からの偽物ざまぁ系か?


「王都に行くのに、巻き込まれは勘弁だぞ?」

「は?」

「いや、なんでもない」


 この後、受付嬢から必要な質問を終わらすと冒険者ギルドを後にした……にはならず、テンプレが発生した。


「良い女を連れているじゃないか。 ガキは消えろ」

「断わる。 そんな台詞せりふは、雌ゴブリンに告白して断れないようになってから言え」

「ぶっ殺す!」


 何時もの流れ作業で、このバカをフルボッコにして身ぐるみ剥いで、冒険者ギルドに鉱山労働者として差し出した。


 改めて冒険者ギルドを後にした俺達は、ナシリーク商会に行ってみる事にした。


「お待ちしておりました!」


 ……全商品が3割引きにされた。


「ありがとうございます。 全部で大金貨1枚と金貨8枚に、大銀貨6枚と銀貨2枚になります」


 このナシリーク商会は、調味料に力を入れていて、かなり買ってしまった。

 やっぱり、調味料が多種多様にあると、料理の幅が広がるからな。


「大体、大金貨2枚分も買えば充分だろう」

「そうだね」

「この後は、街を散策するか?」

「賛成!」


 リン達やソフィア達も頷いてくれた。


 ……約2時間後ぐらいにイベントが発生した。


「お願いします!」


 散策していると、一周したみたいな感じで冒険者ギルド前に到着した俺達は、そのまま気紛れで入ってみたら、先程の台詞せりふだった。


「何が有った?」


 近くに居た冒険者のオッチャンに聞きながら大銅貨1枚渡すと笑顔で教えてくれた。


「おお、いいぜ! 実はな……」


 どうやら、近辺の幾つか存在する村の村長の娘さんみたいで、先ほど街に到着して、そのまま冒険者ギルドに依頼の申請に来たが、依頼料が少なくて誰も受けていないみたいだ。 

 そこで、娘さんは周りの冒険者達に直訴しているらしい。


 因みに依頼内容は、その娘さんが暮らす村の近くの洞窟に、いつの間にかトロールの群れが棲息していたみたいで、そのトロールの群れの討伐が依頼内容だ。

 しかし、その依頼の報酬である依頼料は金貨1枚だけらしい。


 俺達にとっては楽勝で美味しい依頼だが、他の冒険者達にとっては楽勝で美味しい依頼では無いみたいで、誰も首を縦に振っていないみたいだ。


「どうする?」

「受けても良いよ」


 ユリナは賛成みたいだ。


「リンは?」

「ライカ様が決めた事に従います」

「ランは?」

「我が主が決めたのなら、それに従うのじゃ!」

「ソフィアは?」

「受けても良いと思うわよ」

「ルシアは?」

「オーバー○ードのエンリの村みたいだね」


 つまり、ルシアも賛成と。


「アリシアは?」

「決まっているわ! 行きましょう!」

「……決定だな」


 俺は、依頼掲示板から娘さんの依頼票を取り、受付嬢の前に出す。


「……良いのですか?」

「金額よりも経験を優先しただけだ」

「……畏まりました。 では冒険者カードを」


 俺は冒険者カードを出すと、受付嬢は処理をする。


「……処理が終了しましたので、冒険者カードをお返しします」


 これで、娘さんの依頼は俺達が担当となった事で、娘さんの所に向かった。


「俺達が、依頼を受けた冒険者だ」

「引き受けてくれるのですか?」

「ああ。 先程までの事から、そんなに時間の余裕は無いのだろう?」

「……はい」

「それなら、今から行こう」

「そう……ですよね……今から向かいましょう!」


 こうして、娘さんは自分が乗って来た村共有の荷馬車で、俺達も自前の馬車で向かう事にした。

 それと、俺達は馬車を出すついでに宿屋にはキャンセルを伝えた。

 使えないのに宿屋の料金を払うのは、勿体ないと思ったからな。


「エリー。 村までは、どれくらいだ?」

「私の荷馬車で丸1日よ」

「分かった」


 お互いの自己紹介は移動中に済ました。

 それと、エリーの荷馬車は俺達の馬車に連結させて、エリーは俺達の馬車に乗っている。


「……揺れない!? 凄い馬車ね」

「まあな」

「……幾ら、掛かったのかなぁ?」

「知りたいか?」

「いいよ! どうせ、欲しくなっても代金を用意出来ないしね」

「……残念だ」





厳しくも温かいメッセージを待っています!

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