……また来ると思うか?
やっちまった!
日にちを間違えてたよ……
済みませんでした!!
「ライカ様」
リンが、何かを思い出したかの様な顔をして俺を呼んだ。
「どうした、リン」
「黒牙虎は、どうされますか?」
「あ、ああ! 忘れる前に売っておこうか。
ユリナ達は待っててくれ」
「分かったわ」
俺は席を立とうとしたユリナ達を制して、俺だけで解体場に行くと伝えた。
俺は、適当な冒険者達に声を掛けて解体場の場所を教えて貰い、解体場に到着すると、台に黒牙虎を置いて解体場のオッチャンに全て売る事を話して、俺達のパーティ名「星屑」を伝えて解体場を後にした。
「ただいま」
「お帰り、ライカ」
「解体場に黒牙虎を置いて来たから、終わったら呼ばれる筈だ」
「分かったわ」
ユリナ達への報告が終わると、俺達に近付くパーティが居た。
全員が、銀色の鎧を装備している。
勿論、全員が全身鎧を装備しているわけではないが、各々が装備している防具は銀色だ。
「貴女達!」
「何か?」
「貴方には用は無いわ。 私達は彼女達に用が有るから黙っててくれるかしら?」
「そうか。 それで、誰だ?」
「アリン」
俺が、そう言うと仲間の1人が声を掛けた事で自身の非礼を自覚したのか、姿勢を正して言った。
「……失礼。 私達は冒険者パーティ『銀鎧』で、私はリーダーの『アリン』よ」
「俺達は冒険者パーティ『星屑』で、俺はリーダーのライカだ。
それで、何の用だ?」
「私達は、貴女達の勧誘に来たの」
……やっぱりか。
「どうかしら? やはり、男性が居ると色々と不便な所が有るわよね?
でも、私達の所なら男性が居ないから、その辺りは無いわ」
「お断りします」
「基本、私とランに選択権は有りません」
「のじゃ」
「お断りしますわ」
「お断りだよ」
「同じく」
ユリナ達の返答は予想通りだったが、向こうは予想外の様だ。
「何故!」
「そもそも、自分で決めた事を何故、外から言われた程度で変えなければならないのかしら?」
「そうだよね」
「その通りだわ」
ソフィアは更に追加して言った。
「その程度の事で立場を変えるのなら、私達は此処には居ないわ」
「分かったわ。 今回は引き下がる事にするわ」
そう言いながら、俺を一睨みして彼女達は去った。
「……また来ると思うか?」
「多分」
「そうだよな」
何となくだが、ただのお節介には見えなかった。
「星屑の皆さん」
黒牙虎の査定が終わったみたいで、受付嬢が俺達を呼んだ。
「まあ、気にしてもしょうがないしな」
「そうだね」
俺が言ってユリナが頷いた事で、とりあえず忘れる事にして、俺達は受付嬢の所に向かった。
因みに、黒牙虎の代金は、大金貨9枚に金貨9枚に、大銀貨9枚だったりする。
その後は、依頼掲示板を見たが、特に良い依頼は朝の争奪戦で無くなった後だった為に、冒険者ギルドを出る事にした。
「森に行って常駐依頼をしながら、適当にモンスターを狩ろう」
「そうだね」
そして、ルシアが名曲を歌いながら冒険者ギルドを出た。
「無限の宇宙さ~」
……大王の方を歌うとは、ルシアも渋いな。
森に到着した俺達は、適当にモンスターを狩ったり薬草を採取しながら森の奥へと進んだ。
「……やっぱり、ライカって持っているよね?」
「……え? 俺!?」
「「「「「「うん」」」」」」
「いや、ユリナや……」
「「「「「「ライカ」」」」」」
「……はい」
何が有ったかと言うと、ゴブリンの集落を発見したのだが、数秒後には銀鎧のメンバーが女性としての尊厳を喪う場面に出くわした。
「とりあえず……雷撃弾」
「「「「「「「「「「「「Gi……」」」」」」」」」」」」
とりあえず、銀鎧の周りに居たゴブリン共を全てを雷撃弾でヘッドショットを決めた。
「後は頼む」
「任せて、ライカ」
「ライカ様、お任せください」
「我が主、任せるのじゃ!」
「ライカ、任せて」
「ライカ、任せてだよ」
「ライカ、行ってくりゅ~」
既に中層で狩りが出来るユリナ達にとって、100匹程度のゴブリン共は敵にはならず、あっさりと殲滅した。
「……ありがとう」
「ああ」
事情を聞いた銀鎧のリーダーであるアリンが代表してお礼を言ってきた。
因みに、俺がゴブリン共の殲滅に参加しなかったのは、あの時のアリン達は防具は剥がされ、服が破かれていたからだ。
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