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新年の運試し

「・・・ん。」

いつの間にか寝ていた俺は目を覚ます。 新年は過ぎているから遅く起きても文句は言われないが、目が覚めてしまったなら起きようと思っただけだ。

「おや、カズも随分と早く起きたものだな。」

「そう言う姉さんこそ。 何かあったっけ?」

「初詣には行くのだろう?」

確かに初詣には行くつもりだったが、流石に早すぎるかとも思った。

ただ時間を見ればそれほどでもなかったので細かい理由を抜きにしてと行きたいとは感じていた。

そして食卓に向かえば、同じことを考えている人達がいた。

「おはよう2人とも。 良く眠れたかい?」

「おはよう。 ちょっと待ってて。 もう少しで準備が出来るから。」

父さんと母さんも出掛ける準備が出来ているようで、もうすぐにでも出発しそうな勢いだ。 その姿を見た俺と姉さんは、自室に戻って準備をし始めた。

「ここも賑わってるわねぇ。」

俺達は前にお祭りをした神社に赴いて、その人の多さに感嘆としていた。

「こんなに小さい神社でも人は来るものなんだなぁ。」

「それは神社に対して失礼というものだぞカズ。 小さくとも神を祀られている場所なのだから、多からず少なからずご利益はあるはずだ。」

そう言いながら階段を上り、鳥居の下を会釈した後にくぐった後は、人の波に飲まれながらも、社の前につく。 そしてお賽銭を入れて、お願いをする。

俺が願うのは何事もなく終わること。 それが今後の自分の安泰になるはずだと信じて。

「・・・みんな終わったかな?」

「うん。」

「終わった。」

「全員終わってるみたいね。」

「それではこの場を去ろうか。 後ろからの人達も来ている。」

そう言って俺達はお賽銭箱の前から端へと避けていった。

初詣に来たからにはやることもある。 今年の運気を占うおみくじだ。何だかんだとこのおみくじが楽しみでもある。

「そう言えばおみくじって本当に凶とか入ってたりするのかな? 漫画とかだと出たりするけど、実際には聞いたこと無いかも。」

「その辺りは神社次第ということだろう。 入っている場所もあれば、入れずに吉を細々と入れていたりな。」

それって嬉しいのか? そんなことを思いながら俺はおみくじを引く。 出た結果は・・・

「・・・小吉・・・」

もしかして去年がそれなりに吉な事が多かったから、運気が下がってるのか?

「今は運気が下がっている状態。 無理に動こうとせずに動かないことも考えるべし。 行き過ぎた行動が運気を更に下げさせる。 今年は機敏に動くなってことか。 余計な入れ知恵も止めた方がいいってか。」

今年は大分消極的な動きになるかもしれない。 こういうのって半信半疑な位が丁度いいんだろうな。

「こういう時はあれだ。 逆説的に考えればいいんだ。 待っていればいいことあるさってさ。」

「あ、数馬君。」

名前を呼ばれて振り返れば、そこにはフィーナの姿があった。

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