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二人の王子と皇子にキスさせて  作者: 坂下プリン
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【20話】決断

【20話】

それから私は毎日里見君とは話さない日は無いぐらい休み時間もずっと一緒にいた。

「ねぇ、でどう思う?優梨奈」

いきなり紗英に問かけられて、何も言えなくなる。

「あ、ごめんなんだっけ?」

「ちょっとしっかりしてよね。やっとテスト終わって久しぶりのランチだよ~」

あきれ顔で紗英は言う

「い~じゃんね~。ゆりちゃんは、里見君とラブメールしてんだから」

「いいけどさ、しすぎだろ~。友達の話すら聞いてくれないじゃん」

「ごめん。。。」

謝ると私達3人の間に変な空気が流れる。

「あんた否定しないってさ」

「やっと里見君に戻る決心付いたとか?」

変な空気とはこれのことかと納得する。

「やだな~ちがうよ?そんなんじゃない」

「いや、いいけど。あんた最近星柄君とは順調なの?」

私は黙ることしかできない。

「黙るなよ。いい?星柄君はあんた達のことそ~ゆう目で見るよ?」

「いやでもほんとに違うし。」

ほんとに違う。違うの。友達として仲良くなりたいってそう思ってるから頻繁に連絡取ってるだけなの

「ゆりちゃん。さすがにどっちかにしたら?」

「瑠璃香まで。。。」

二人ともさっきまでの笑顔は消えて真剣な顔つきに変わる。

「わかんないよ。」

「なにがわからないのよ」

「どっちがほんとに好きかなんてわかんない」

「あたし達からしたら、里見といる方が楽しそうに感じるからこういうこと言ってんのよ?」

私だって薄々気付いていた。自分の本当の感情に。でもこの気持ちを認めてしまったらいけない気がしていた。

「分かってる。でもこの感情を認めたら?今までの星柄君への気持ちは何だったの?星柄君との日々は?思い出は?」

「星柄君を好きだったのは事実なんじゃない?」

だって好きだもん。気持ち伝えてくれて幸せだなって思ったもん。

「でもさ、優梨奈に違う感情が芽生えているのも事実でしょ?」

ついに紗英の口からそう言われてしまった。

「ゆりちゃん。無理しないで?」

「どっちかじゃ無きゃだめ?選べないよ。てか選びたくない」

「優梨奈、わかるよ?気持ちは。でもさそれはあんたのわがままでしょ?」

私がおかしな事を言ってるのは分かってる。分かってるけどおかしな事でも言いから突き通したい気持ちの方が大きい

「でも」

「でもじゃない。時間かかってもいいから決めな。」

「無理だよむり。」

「それじゃあ星柄君の気持ちは?あんたが里見と上手くいかなくなったら星柄君にすがって、解決したら星柄君はいらないって。星柄君はあんたの人形じゃ無い事ぐらい考えなさいよ」

「でも」

「ゆりちゃん。さえちゃんの言うとおりだと思う。自分の気持ちを信じても良いんじゃ無いかな?無理して自分騙しても結果は変わらないよ。迷ってる時点で答えは決まっているはずよ?」

そう自分でも本当は分かってる。けどこんなに恋愛がつらいって思っていなかったし。自分がこんなに最低な人間だとも思っていなかった。二人に言われた事は正しい。

それでも私は決心できなかった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それから何度も里見君と連絡を取るたび、二人の言葉がよみがえる。

「自分が星柄君の立場だったら…」

そう考えると自分がいかに自分勝手な事をしているかを知らされる。私は切ない気持ちで携帯を開く。

1コールで彼は出る。

言わなきゃ、逃げたらいけないから。


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