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『属性適性なしの学院最下位、迷宮で見捨てられた僕は七罪の魔神と契約する ~最強英雄になった幼なじみに追いつくまで~  作者: ドキツトム


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第110話 あみだくじの行方

「この場面を挿絵で見たい!」と思った箇所がありましたら、挿絵希望度を★1〜5で評価し、場面と一緒に感想欄で教えてください!


例:『〇〇と△△が対峙する場面/★★★★★』


皆さまの声を、今後の挿絵制作の参考にさせていただきます!



成人事務職員が白紙へ二本の縦線を引く間、レイシア団長は僕の第一指名札から一度も目を離さなかった。


大演武場の中央には、先ほどまでの査定戦とは似ても似つかない道具が並んでいる。


紙。


墨。


筆。


木製の定規。


第八階位をぶつけ合っても決まらなかった僕の配属先が、今度は二本の線で決められようとしていた。


「作成担当者は、互いに横線の位置を相談しないでください」


成人選抜官の指示を受け、三人の成人事務職員が一人ずつ抽選台へ進む。


一人目が上部に横線を加えた。


二人目は中央。


三人目は下部。


墨が乾くまで、誰も紙へ触れない。


レイシア団長の聖剣は鞘へ収められ、成人警備員の管理する武器架に置かれていた。


ガイ団長の大剣も、反対側の武器架にある。


二人が所持していた小さな魔法道具は、封をした別々の保管箱へ移された。


水蝶騎士団と灰鬼騎士団の補佐役も、抽選台から十分な距離を取っている。


「なんというか、本当に徹底してるね」


ミナが小さく呟いた。


「第九階位まで使おうとした後だから」


フィアが答える。


短い言葉だが、それだけで理由は十分だった。


成人記録官が乾いた紙を持ち上げる。


表。


裏。


端。


厚さ。


墨の濃さまで確認し、再び台へ戻した。


「候補者側の中立立会人を二名、指名します。ユリウス、メルト。前へ」


「承知しました」


ユリウスが光龍騎士団の暫定配属席から立つ。


メルトも土亀騎士団の席から進み出た。


二人は別々の位置から紙を見る。


ユリウスは木製の確認棒で一本目の縦線を上から下へ追った。


横線へ当たるたびに進路を変え、もう一方へ移る。


メルトは紙を裏返し、光へ透かさず、裏側に余計な墨や傷がないことを確かめた。


「線の途切れはありません」


ユリウスが告げる。


「一つの位置から二方向へ分かれる線もありません」


「紙の裏側に書き込みなし。厚さの違う部分もないです」


メルトも答えた。


「乾いた後に加えられた線は見当たりません」


成人記録官が二人の確認を記録する。


続いて成人封印官が紙、墨、筆、定規、二枚の到達先札へ手をかざした。


魔法を使ったわけではない。


測定器具の表示を一つずつ読み取っていく。


「魔力付与なし。精霊反応なし。外部術式との接続もありません」


成人封印官の視線が僕の左腕へ移る。


黒銀色の封魔具は、治療布の上から二重に固定されたままだ。


「候補者アルトの封魔具は継続装着。抽選台への接触を禁止します。開始札は右手で選択してください」


「はい」


封魔具を外す必要はない。


外してはいけない。


僕は左腕を身体へ寄せ、成人警備員の指示を待った。


「到達先札を配置します。衝立を」


厚い衝立が三枚立てられた。


一枚は僕と抽選台の間。


残る二枚は、レイシア団長とガイ団長から台を隠す位置だ。


線を引いた成人事務職員は退場し、別の成人記録官が二枚の札を裏返したまま受け取る。


水蝶騎士団。


灰鬼騎士団。


どちらがどちら側へ置かれたのか、僕には見えない。


二人の団長にも見えない。


札が紙の下へ配置され、位置を変えられないよう物理的な留め具で固定された。


「到達先札、封印完了」


成人記録官が告げる。


「これ以降、結果確認まで位置変更を禁止します」


僕は衝立の内側へ入った。


目の前にあるのは、同じ形をした二枚の開始札だけ。


紙も線も、その先にある騎士団名も見えない。


右か。


左か。


ここまで来ると、考えるための材料は何もなかった。


レイシアの隣へ立ちたい。


ガイ団長の下で自分の剣を伸ばしたい。


どちらも僕の本心だ。


片方を偽物にすれば、自分で選べたのかもしれない。


けれど、どちらも消せなかったから、ここまで来た。


僕は右手を伸ばす。


二枚のうち、左側の開始札を取った。


「選択しました」


札を成人記録官へ渡す。


「候補者アルト、第一開始線を選択。記録を固定します」


書面へ時刻と開始位置が記され、二人目の成人記録官が確認印を押した。


僕が衝立の外へ戻ってから、三枚の板が同時に外される。


大きな白紙が現れた。


二本の縦線。


いくつもの横線。


下部に伏せられた、二枚の到達先札。


「第一開始線から確認します」


成人記録官が木製の確認棒を置いた。


上から下へ。


最初の横線で、右へ移る。


次の横線では動かない。


その下で、再び左へ。


僕は呼吸を忘れて線を見つめた。


レイシア団長は治療布を巻かれた右手を、胸元で強く握っている。


ガイ団長は腕を組んでいた。


いつもの余裕めいた笑いはない。


成人記録官の確認棒が、最後の横線を通過する。


左から右へ。


そのまま下へ進み、伏せられた到達先札の前で止まった。


ユリウスが別の確認棒で同じ道を追う。


一度目。


二度目。


三度目。


同じ場所へ到達した。


メルトも指差しだけで線を追い、ゆっくり頷く。


「三者の到達位置、一致しました」


成人記録官が札の留め具を外す。


紙が裏返された。


そこに書かれていたのは――


灰鬼騎士団。


一瞬、何も聞こえなくなった。


歓声はない。


一般観覧客は、まだ石造退避廊にいる。


この場にいる候補者も団長も、結果が持つ重さを知っていた。


「候補者アルトの選択線は、灰鬼騎士団へ到達しました」


成人選抜官が正式に宣言する。


「灰鬼騎士団へ、候補者アルトの暫定配属優先権を認めます」


ガイ団長は勝ち誇らなかった。


腕を組んだまま、僕を見る。


その目は、面白い札を眺めていた時よりずっと真剣だった。


成人選抜官が続ける。


「候補者アルト。抽選結果後も、あなたには指名辞退権があります。灰鬼騎士団の指名を受諾しますか」


レイシア団長を見る。


水色の瞳が、僕だけを見ている。


それでも、ここで嘘をつくことはできなかった。


僕は両方の審査結果に従うと決めた。


「灰鬼騎士団への暫定配属を受けます」


成人記録官の筆が動く。


「候補者アルト、受諾を確認」


「本日付で、灰鬼騎士団への暫定配属成立とします」


成人事務職員が僕のもとへ来て、灰色の縁を持つ暫定配属札を渡した。


正式な騎士身分証ではない。


制服も、階級も、王国騎士の資格も、まだない。


身体確認。


誓約。


監督者登録。


正式な配属手続き。


その全てが残っている。


それでも、僕が進む騎士団は決まった。


「記録上の扱いを確認します」


成人記録官が告げる。


「水蝶騎士団による第一指名記録は維持。灰鬼騎士団による重複指名、両監督計画の同等適格、査定戦の勝敗不成立、物理抽選による優先権決定、候補者本人の受諾を全て併記します」


水蝶騎士団が僕を最初に選んだ事実は消えない。


レイシアの判断が間違いだったことにもならない。


そう確認された直後だった。


小さな音がした。


レイシア団長の膝が、床へ触れた音だった。


「レイシア団長?」


水蝶騎士団の補佐役が呼ぶ。


返事はない。


レイシア団長は、灰鬼騎士団と記された札を見つめていた。


水色の瞳から、光が消えている。


指が開く。


呼吸が浅くなり、細い肩が一度大きく震えた。


成人治療職員がすぐに動く。


「レイシア団長、聞こえますか。呼吸を――」


「やだ……」


掠れた声が落ちた。


成人治療職員の足が止まる。


「やだ……やだよ……」


顔を上げたレイシアは、七大魔法騎士の顔をしていなかった。


人々から聖女と呼ばれる水蝶騎士団長でもない。


涙が一粒、頬を伝う。


次の瞬間には、止められないほど溢れていた。


「アルトが……また、離れちゃう……」


誰も声を出せなかった。


レイシアは両手で自分の胸元を押さえる。


何かを必死に繋ぎ止めようとしているように。


けれど、その手から力が抜け、身体がさらに小さく縮こまった。


「やだよ……。せっかく、会えたのに……」


言葉が涙で途切れる。


「ずっと待ってたのに……。何度も、何度も呼んだのに……。やっと会えたのに……」


整った説明ではなかった。


団長としての主張でもない。


同じ言葉を何度も繰り返し、泣きながら息を詰まらせている。


何年も一人で待ち続けた少女が、最後に張っていた糸まで切れてしまったようだった。


「アルト……やだ……。また、いなくなるの、やだ……」


僕は、この泣き方を知っている。


孤児院で暮らしていた頃。


他の子にも大人にも見つからない場所で、レイシアは時々こうして泣いた。


普段は誰よりも優しく、年下の子を安心させる側だった。


だからこそ、耐えられなくなった時だけ、僕の前で言葉をなくした。


その頃から変わらない泣き方だった。


けれど、僕以外の誰も知らない。


ガイ団長の表情から笑みが消えていた。


シルフィ団長は、叱る言葉さえ見つけられないように立ち尽くしている。


ギルバート団長も口を閉ざしたまま。


ゴウセル団長とイグナシオ団長は、どう動くべきか判断しかねていた。


アーサー団長の青い瞳にも、僅かな驚きが浮かんでいる。


水蝶騎士団の補佐役たちは、最も混乱していた。


自分たちが仕えてきた団長の姿なのに、誰一人として近づき方を知らない。


ティアナも、フィアも、セルフィナも、ミナも言葉を失っている。


笑う者は、一人もいなかった。


「身体的な発作ではありません」


成人治療職員が慎重に確認する。


「外部魔力、呪い、精神干渉の反応もありません。ですが、呼吸が乱れています」


僕は成人警備員を見る。


「近づいてもいいですか」


成人警備員は成人治療職員と目を合わせた。


やがて、進行区画の境界が開けられる。


「許可します。走らず、右側から近づいてください」


「ありがとうございます」


僕は左腕を身体へ寄せたまま、レイシアのもとへ歩いた。


目の前で膝をつく。


「レイシア」


名前を呼ぶと、泣き濡れた水色の瞳が僕を捉えた。


「アルト……」


レイシアの手が伸びる。


僕の右袖を掴んだ。


力は弱い。


けれど、離せばまた何年も会えなくなると思っているように、指だけは必死に布へ絡んでいる。


「行かないで……」


「いなくならないよ」


「でも、灰鬼に……」


「うん。僕は灰鬼騎士団へ行く」


誤魔化さない。


嘘で泣き止ませても、また傷つけるだけだ。


「でも、灰鬼騎士団も水蝶騎士団も、本部は王都にある」


レイシアの手に、僕の右手を重ねる。


「僕たちは同じ王都にいる。騎士団が違っても、二度と会えなくなるわけじゃない」


「……ほんとう?」


「本当だよ」


「会いに……来てくれる?」


「僕から必ず会いに行く」


涙がまた溢れる。


けれど、今度の涙には、さっきまでとは違うものが混じっていた。


「すぐ無理する……。痛くても、平気って言う……」


「うん」


「お腹が変でも、腕が痛くても……言わない……」


レイシアは僕をよく知っている。


自分では隠せていると思っていても、昔から何度も気づかれてきた。


「異変も、痛みも、もう隠さない」


僕は一つずつ言葉にする。


「空腹も、左腕も、黒い紋章も、知覚や契約境界の変化も。一人で抱え込まない」


「ほんとうに……?」


「約束する」


レイシアは僕の袖を掴んだまま、何度も息を吸った。


まだ呼吸は震えている。


「隣に立つって……言ったのも……?」


「変わらない」


迷わず答える。


「騎士団が違っても、レイシアの隣へ立てる騎士になる。僕の夢は変わらないよ」


「……約束?」


「約束する」


レイシアの額が、僕の肩へ触れた。


泣き声はすぐには止まらない。


それでも、さっきまでのように壊れた呼吸ではなくなっていく。


僕は右手で淡い銀青の髪をそっと撫でた。


誰も急かさなかった。


学院長も、七人の団長も、成人職員も。


ただ、レイシアが自分で顔を上げられるまで待っていた。


やがて成人選抜官が告げる。


「王国七騎士団合同ドラフトを、一時休止します」


短い休憩が設けられた。


成人治療職員がレイシアへ水と布を渡し、呼吸と脈を確認する。


僕もしばらく近くに残ることを許された。


レイシアは何度も僕の袖を確認してから、ようやく手を離した。


それから半刻も経たないうちに、ドラフト再開の準備が整った。


レイシア団長は顔を洗い、銀青の髪を整えて団長席へ戻ってきた。


水色の瞳は赤く腫れている。


第八階位の反動も残ったまま。


それでも背筋は伸びていた。


「手続きを再開します」


成人選抜官が宣言する。


「重複指名の第一指名記録は維持されます。ただし、候補者アルトの実配属が灰鬼騎士団へ成立したため、水蝶騎士団には補充指名枠一名を認めます」


レイシア団長が一枚の指名札を受け取る。


筆を持つ指はまだ僅かに震えていた。


それでも、書いた名に迷いはない。


「水蝶騎士団、補充指名。ミナ」


「えっ」


ミナが目を見開く。


レイシア団長は、団長として彼女を見た。


「学院侵攻時、あなたは成人治療職員の指示に従い、負傷者の搬送を続けました」


声は少し掠れている。


けれど、一語ずつ明瞭だった。


「治療物資を用途別に整理し、混乱の中でも救護経路を塞がなかった。戦闘の勝敗だけを成果とせず、必要な仕事を止めなかった記録があります」


ミナが姿勢を正す。


「戦えないから選ぶのではありません」


レイシア団長は、はっきりと言い切った。


「戦いの最中にも、救う仕事を止めなかったから選びます」


ミナは胸元の候補札を握った。


驚きの残る顔が、少しずつ真剣なものへ変わる。


「指名を受けます」


自分の言葉で答える。


「私にできる救護と運搬を、もっと学びたいです」


「受諾を確認」


成人記録官が記す。


「候補者ミナ、水蝶騎士団への暫定配属成立」


メルナが水蝶騎士団の暫定配属席から、小さく手を振った。


ミナも笑い返し、水蝶の団旗の下へ移動する。


「続いて、追加指名段階へ移行します」


成人選抜官が次の記録票を開いた。


「一巡目とは別の後続手続きです。灰鬼騎士団には、二名分の追加指名枠を認めます」


ガイ団長が治療布を巻いた手で、一枚目の札を取る。


「フィア」


フィアの名前が響いた。


彼女は驚いても騒がない。


静かに立ち上がり、ガイ団長を見返した。


「速い奴なら他にもいる」


ガイ団長が言う。


「お前より魔力が多い奴も、派手な技を使う奴もな」


フィアの表情は変わらない。


「俺が選んだのは、人じゃなく術式線を斬ったお前の判断だ」


候補資料の一頁が掲げられる。


術者本人を斬れば早かった場面で、フィアは被害を広げる術式の線を断った。


速さを見せるためではない。


最小限の刃で、最も多くを止めるための判断だった。


「その剣を、灰鬼で伸ばせ」


フィアは僕を見なかった。


自分の細剣へ一度だけ目を落とし、正面から答える。


「私の剣がどこまで通じるか、灰鬼で確かめる」


短い返事だった。


「指名を受けます」


「候補者フィア、灰鬼騎士団への暫定配属成立」


続いてガイ団長が、二枚目の札を取る。


「セルフィナ」


淡い銀緑色の髪が揺れた。


セルフィナは翡翠色の瞳を細める。


「私ですか」


「お前だ」


ガイ団長は彼女の記録票をめくる。


「精霊を消耗品として扱わなかった。確定したことと推測を分けた。人族へ合わせるために、分からねえことを分かったふりもしなかった」


セルフィナは黙って聞いている。


「監視対象へ情が移っても、疑うべきところを疑った。アルトを盲信せず、危険を見た上で必要な協力だけを選んだ」


ガイ団長は僕とセルフィナを一度ずつ見た。


「誰かの付属品じゃねえ。その目が必要だから指名する」


セルフィナはすぐには答えなかった。


灰鬼騎士団の団旗。


ガイ団長。


僕とフィア。


それぞれを順に確認する。


「人族も、灰鬼騎士団も、まだ全面的には信用していません」


丁寧だが、遠慮のない言葉だった。


「だからこそ、内側から確かめます。指名をお受けします」


「候補者セルフィナ、灰鬼騎士団への暫定配属成立」


セルフィナは固定四人へ加わったわけではない。


僕の従者になったわけでもない。


自分の目的で、同じ団旗の下へ進むことを決めた。


成人記録官たちが全ての指名票と受諾記録を照合する。


土亀。


炎獅子。


光龍。


水蝶。


風鷹。


雷虎。


灰鬼。


七つの暫定配属席に、それぞれ選ばれた候補者がいる。


まだ指名されていない者にも、別の騎士団や後続選抜へ進む道が残されていた。


学院長が候補者席を見渡す。


成人選抜官が最後の記録票を閉じた。


「以上をもって、本年度の王国七騎士団合同ドラフトを終了します」


静かな拍手が起こる。


「本日成立したものは暫定配属です。正式入団には、身体確認、誓約、監督者登録および配属手続きが必要です。現時点で王国騎士の階級、資格は付与されません」


僕の左腕にある封魔具も、その条件も消えてはいない。


単独任務は禁止。


定期検査も続く。


それでも、進む場所は決まった。


成人警備員から移動許可が出た後、僕は灰鬼騎士団の暫定配属札を胸元に付けた。


フィアとセルフィナも、それぞれ自分の札を受け取っている。


ガイ団長は離れた位置から僕たちを見ていた。


何も急かさない。


その時、右袖が僅かに引かれた。


振り向く。


レイシアが立っていた。


団長としての手続きは全て終えている。


泣き腫らした水色の瞳。


整え直した銀青の髪。


公の場へ戻ったはずなのに、僕の袖を掴む指だけは、孤児院にいた頃のままだった。


「……約束、忘れていない?」


「忘れてないよ」


「会いに来る?」


「必ず」


「隠さない?」


「隠さない」


レイシアはようやく、小さく息を吐いた。


今度は泣かなかった。


僕も袖を振り払わない。


灰鬼の暫定配属札を胸元に付けた僕の袖を、レイシアは泣き腫らした目で掴んだまま、今度こそ離さないとでも言うように、ほんの少しだけ笑っていた。

 「面白かった!」


 「続きが気になる、読みたい!」


 「今後どうなるの!!」


 と思ったら


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 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


 ブックマークといただけると本当に嬉しいです。


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