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ある日、日常がハーレムになりました  作者: ネロ


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五角関係のクリスマス

サザエさん時空の弊害でバレンタインの後にクリスマスが来てますが、深く考えてはいけません

12月24日、クリスマスイブの夜。

悠真の狭い1Kアパートが、史上最大のカオスを迎えていた。

きっかけは瑶季の「今年のクリスマスは全員で悠真くんの家に泊まり込み決定!」という暴走宣言。

理央は「いいね〜、サンタさん気分でプレゼント交換しよ♪」、

すみれは「えへへ……みんなで一緒にいるの、夢みたい♡」、

海月は「ふふ、じゃあ私もお邪魔しちゃおうかしら」と穏やかに乗っかってきて、

結果、5人全員が悠真の部屋に押し寄せた。


部屋はもうパンパン。

ツリーは瑶季が持ってきたミニサイズのものが机の上に、照明は理央が用意したオレンジの間接照明でムーディーに、テーブルにはすみれの手作りクッキーと海月の高級ワインが並び、BGMは全員のプレイリストがシャッフル再生でカオス状態。

そしてメインイベント——「悠真くんへのクリスマスプレゼント大公開大会」。

ルールはシンプル。

「一番悠真の心を掴んだプレゼントをくれた人が、明日クリスマス当日のデート権+夜の添い寝権」


瑶季(全力感情型)

「じゃーん! 私のプレゼントはこれ!

悠真くん専用の手編みマフラー! 6年間の想いを全部込めて編んだんだから!

これ巻いたら、私のことしか考えられなくなるよ!?」


理央(甘い献身型)

「ふふ、私のはこれ。

悠真くんがいつも使ってるスマホケースの新調版……内側に私の写真と『ずっと一緒にいようね♡』の刻印入り。

毎日触るたびに私を感じてね?」


すみれ(天然甘え型)

「すみれのは……これ♡

悠真くんが前から欲しがってたワイヤレスイヤホン!

でもね、特別に……片方だけに私の声で『大好きだよ、悠真くん♡』って録音しちゃったの……

寝る前に聞いてね?」


海月(大人の余裕型)

「私は……これよ」そう言って差し出したのは、小さな黒い箱。

中には、シンプルなシルバーのペアリング。

内側に「Y & K」とイニシャルが刻まれている。海月「悠真くんはいつも頑張ってるから……たまには、誰かに甘えてもいいのよ。これ、左手薬指に……つけてみて?」

悠真「……先輩、それって……」

海月「ふふ、約束の指輪……じゃないわ。ただの『いつでも甘やかしてあげる』のお守りよ」


部屋が一瞬、静まり返った。

瑶季「……うわ、反則級」

理央「……私たちのプレゼント、全部負けたかも」

すみれ「……海月先輩、強すぎる……」

悠真「いやいやいや! みんなのプレゼント全部嬉しいんだけど!?なんでこんなに本気出してんの!?」

その言葉に、四人が同時に目を輝かせて悠真に群がる。


瑶季「じゃあさ! 今夜はみんなで悠真くんを囲んで寝ようよ! 布団は私の特大寝袋!」

理央「いいね〜。私、悠真くんの右側確定♡」

すみれ「えへへ……すみれは左側で、ぎゅって抱きついちゃう……♡」

海月「私は……悠真くんの胸に頭を乗せて、ゆっくり撫でてあげるわね」

悠真「待て待て待て!! 俺の布団はシングルだぞ!? 5人でどうやって寝るんだよ!!」

結局、布団は無理やり拡張され(瑶季の寝袋+理央の予備毛布+すみれのクッション+海月の上着)、

五人がぎゅうぎゅうにくっついて横になることに。

暗くなった部屋で、誰かがぽつりと呟く。


瑶季「……なんか、変な関係だけど……幸せだよね」

理央「うん。悠真くんが真ん中で困ってる顔、見てるだけで幸せ」

すみれ「私も……みんなと一緒にいられて、すっごく温かい……」

海月「ふふ……これからも、こうやって甘やかしていいかしら?」

悠真「……俺、もうどうなってもいいや……」

窓の外では、雪が静かに降り積もり始めていた。


五人の体温が混ざり合い、甘い吐息と小さな笑い声が部屋を満たす。

この五角関係のクリスマスは、誰も勝者にならず、誰も負けず、ただただ温かく、甘く、息苦しいほどに幸福で——朝まで続いた。


そしてきっと、来年のクリスマスも、もっとカオスに、もっと甘く続いていくのだろう。


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