海月師匠の修行・3回目…
海月師匠による3回目の訓練。
「大人の余裕ある会話の受け答え(相手の言葉を優雅に受け止め、返す)」というテーマだった。
リビングの中央に海月と葉留花が向かい合い、他の五人がソファや布団に座って見守る。
海月は眼鏡をクイッと上げ、静かに葉留花に説明を始めた。
海月「3回目の訓練は……『相手の言葉を優雅に受け止め、返す』ことよ。
葉留花ちゃん、いつもすぐに慌てて返事しちゃうけど……
大人の女性は、相手の言葉をしっかり聞いて、少し間を置いて、穏やかに、優しく返すの。
まずは……私が『今日の天気』というお題で話を振るから、それを優雅に受けつつ、『みんなとのこと』に自然に繋げてみて。いい?」
葉留花「わ、わかった!海月師匠!今度も……がんばる!」
海月「……ふふ。では、始めるわ。
今日の天気……本当に気持ちいいわね。こんな日は、みんなと散歩でもしたくなるわ」
葉留花は大きく息を吸って、背筋を伸ばし、視線を海月に向けて、ゆっくり口を開く。
葉留花「……そう……ですね……今日の天気は……本当に……気持ちいい……ですわね……
こんな日は……みんなと……散歩……したく……なります……ですわ……」
声は震えていたが、「ですわ」が「ですわ〜♡」にならず、ちゃんと「ですわ」で締められた。
間も少し取れ、視線も海月をしっかり捉えていた。
海月「……ふふ。良くなったわ。この前は『なりましゅですわ……』だったのに……
今日はちゃんと『なります……ですわ』で締められた。
間も取れて、視線も合ってる……着実に進歩してるわ、葉留花ちゃん」
葉留花「……ほんと!?やった!
あたし、大人に近づいてきた!?」
みんなが拍手し、
瑶季「葉留花さん、めっちゃ上手くなったじゃん!『ですわ』って言えてる!
海月先輩の教え、効いてる〜!」
理央「ふふ……葉留花さん、本当にがんばってるわね。可愛い……」
すみれ「えへへ……葉留花先輩、かっこいい……すみれも……がんばろ……♡」
夏菜実「……あたしも……なんか、応援したくなってきた……葉留花、もっとがんばれよ」
悠真「……葉留花さん、すごいよ。少しずつ……本当に変わってる」
葉留花の目が潤み、
「みんな……ありがとう……!
海月師匠の教えをちゃんと受け止めて、もっとみんなの支えになれるように……がんばるね……」
海月は葉留花の頭を優しく撫で、
「ふふ……焦らなくていいわ。あなたは……そのままのあなたでみんなを笑顔にできる子よ。
それが……あなたの『余裕』なんだから。
これからも……一緒に、ゆっくり進みましょう」
葉留花「うん!海月師匠!あたし、がんばる!
えへへ……あっ!また……言っちゃった……
でも……これも、あたしの魅力ってことで……いいよね?」
海月「……ふふ。もちろんよ。
『えへへ』も……あなたの大事な一部だもの」
みんなが笑い、部屋は温かい空気で満たされた。
葉留花の「海月師匠」修行はこうして着実に、少しずつ進んでいく。
葉留花の「えへへ」は、これからもずっとみんなの心を温かくする。
七角関係は、葉留花の「えへへ」と海月の「ふふ」で、さらに深く、温かく続いていく。
ポンコツも余裕も全部が、みんなの宝物だ。




