葉留花が海月に弟子入り…!?
アパートのリビングは、昨夜の甘い匂いと少しだけ残ったアルコールの残り香が混ざり合っていた。
布団はまだ片付けられず、みんながぼんやりと起き上がる中、葉留花だけが妙に真剣な顔で座っていた。
葉留花「……みんな、おはよう……」
声はいつもより少し低く、でもどこか決意に満ちている。
みんなが「葉留花ちゃん、どうしたの?」と心配そうに寄ってくると、彼女は深呼吸をして、ゆっくりと言葉を紡いだ。
葉留花「……昨日、酔っぱらって……あたし、みんなに……『迷惑かけてる』とか『いなくなった方がいい』とか……面倒くさいこと言っちゃったよね……ごめん……本当に、ごめん……」
すみれ「葉留花先輩、そんなことないよ……すみれ、葉留花先輩のこと……大好きだもん……」
瑶季「そうだよ! 葉留花さんのポンコツ、あたしめっちゃ好きだから!毎日笑えるもん!」
理央「ふふ……葉留花さんのドジも、私たちにとっては宝物よ。誰も、面倒だなんて思ってないわ」
海月「……葉留花ちゃん。あなたがいるから、私たちみんな、もっと優しくなれるの。それが、あなたの魅力よ」
夏菜実「……あたしも……葉留花のこと、嫌いになれない……むしろ……守ってやりたいって思う……」
悠真は葉留花の前に座り、彼女の両手を優しく握った。
悠真「……葉留花さん。俺、葉留花さんのポンコツなところ……全部、好きだよ。
失敗しても、笑顔で立ち上がる葉留花さんが……大好きだ。
だから……これからも、そのままの葉留花さんでいて。
俺たちみんなで……葉留花さんを、支えるから」
葉留花の目から、また大粒の涙がこぼれた。
でも今度は、昨夜のような悲しみの涙ではなく、温かくて、嬉し涙だった。
葉留花「……みんな……ありがとう……
あたし……みんなに、こんなに愛されてるんだ……
ポンコツなあたしでも……みんなの大事な仲間なんだ……
えへへ……あたし……ちゃんと、みんなに恩返ししたい……もっと、みんなの役に立ちたい……」
そして葉留花はゆっくり立ち上がり、海月の方を向いた。
葉留花「……海月さん。あたし……海月さんみたいになりたいの」
海月「……私みたいに?」
葉留花「うん……海月さんって、いつも落ち着いてて、大人っぽくて、みんなを優しくリードしてて……
あたし、ポンコツでドジばっかりだけど……少しでも、海月さんみたいに……
みんなの支えになれる人になりたい……
だから……あたしを、弟子にしてください!」
部屋が一瞬静まり返り、そしてみんなが同時に笑い出した。
瑶季「え〜! 葉留花さん、海月さんの弟子!?めっちゃ面白そう!」
理央「ふふ……海月さん、どうする? 可愛い後輩が来ちゃったわよ♡」
すみれ「えへへ……葉留花先輩、海月先輩の弟子になったら……もっとかっこよくなっちゃうね……」
夏菜実「……あたしも……なんか、応援したくなってきた……葉留花、がんばれよ」
海月は眼鏡をクイッと上げ、少し照れくさそうに、でも優しく微笑んだ。
海月「……ふふ。いいわ。葉留花ちゃん、私の弟子になるなら……
ちゃんと教えるわよ。大人の余裕って、ただのポーズじゃないの。
心の強さと、優しさと、全部を身につけるのよ。……いい? 後悔しない?」
葉留花「うん!あたし、がんばる!
海月師匠!よろしくお願いします〜!」
みんなが「師匠!?」と爆笑する中、海月は葉留花の頭を優しく撫で、
「ふふ……じゃあ、まずは……『えへへ』を減らす訓練からね」
葉留花「えへへ……あ、はい!がんばります!」
こうして、七角関係に新たな風が吹いた。葉留花は「海月師匠」の下で、少しずつ、「大人の余裕」を身につけていく。
でも、ポンコツな部分は、きっとずっと変わらない。
そしてみんなは、それが愛おしくてたまらない。
七角関係は、葉留花の「えへへ」と海月の「ふふ」で、さらに深く、温かく、続いていく。




