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ある日、日常がハーレムになりました  作者: ネロ


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夏菜実とデート… そして加入へ

夏菜実は、最初のうちは悠真を「便利な性欲解消の相手」としか見ていなかった。

隣の部屋から漏れ聞こえる甘い声に苛立ち、欲求不満を爆発させて押し入ったあの夜。

悠真の体温と熱さだけを求めて、

「また来るかもね」と軽く言い残して去ったつもりだった。


でも、週末ごとに悠真の部屋から聞こえてくる声が、ただの嬌声ではなく、

「悠真くん、今日も一緒に映画見よ?」

「悠真くん、手繋いで帰ろうね♡」

「悠真くん、好きだよ……ずっとそばにいて」

という、甘く優しい言葉に変わっていくのを、壁越しに何度も聞いてしまった。


四人が悠真と「普通のデート」をしている。

カフェで手を繋いで笑い合い、公園で肩を寄せ合って夕陽を見て、映画館で暗闇の中で指を絡め、帰り道で軽くキスを交わす。

そんな日常の甘い時間が、夏菜実の胸に小さな棘のように刺さった。

「……あたしは……ただのセフレ?」

鏡の前で自分の顔を見つめながら、

夏菜実は唇を噛んだ。

欲求不満はまだ消えていないのに、それ以上に、心の奥で何かが疼き始めた。


悠真の優しい声、困ったような笑顔、四人に囲まれながらも、時々隣の部屋を気にするような視線——

それらが、夏菜実の中で「嫉妬」として形を成した。


そして、決意した。

ある平日、四人が大学やバイトでいない夕方を見計らい、夏菜実は悠真の部屋のドアをノックした。

悠真「夏菜実……?今日はみんな来ないんだけど……」

夏菜実は悠真の腕を掴み、強引に部屋の中に引きずり込むと、ドアを閉めて鍵をかけた。

実「……今日は、あたしとデート」

「え……?」

夏菜実は悠真の胸ぐらを掴み、壁に押しつけて顔を近づける。

息が熱く、目が潤んでいる。

「四人が悠真くんと普通にデートしてるって、聞いたの。

カフェ行ったり、手繋いだり、キスしたり……

あたしには、そんなことしてくれないよね?

ただの……相手だから?」

悠真「……そんなつもりじゃ……」

夏菜実は悠真の唇を塞ぐようにキスをし、舌を深く絡めて、悠真の体を壁に押しつけたまま、自分の胸を悠真の胸に押しつける。

「……嘘つき。あたしも……悠真くんのこと、好きになっちゃったの。

四人に負けたくない……今日は、あたしだけを見て。あたしだけを……愛して」


悠真は抵抗する間もなく、夏菜実に手を引かれて部屋を出た。

夏菜実は悠真を連れて、街の少し離れた小さなカフェへ。

個室ブースを予約していたらしく、ドアを閉めるとすぐに悠真をソファに押し倒す。

夏菜実「……ここなら、誰も来ない。四人に内緒で……あたしとデートしてるって、悠真くんも……嬉しいでしょ?」


「……悠真くん……あたし……本気だよ。

四人と同じように……あたしも、ずっと、そばにいたい……」

悠真は夏菜実の髪を優しく撫で、小さく頷く。

「……夏菜実……俺も……」

カフェの個室は、二人の吐息と甘い匂いで満たされていた。

夏菜実は、四人を出し抜いた秘密のデートで、自分の気持ちを悠真に刻み込んだ。




週末の夜、悠真のアパートはいつものように五人で埋め尽くされていた。

布団を広げ、明かりを落とし、四人が悠真を囲むように重なり合う。

悠真は抑えようと必死だった。

隣の部屋の存在を、強く意識していたから。

「……みんな、声……抑えて……隣、聞こえちゃう……」

「え〜? 抑える?悠真くん、もっと声出してよ……隣に……聞かせてあげようよ♡

『あたしらの悠真くんは、こんなに気持ちいいんだよ』って……」

「ふふ……悠真くんの可愛い声、隣の女の子にも聞かせてあげたら……きっと、悔しがるよね♡」

「えへへ……すみれも……もっと声、出したい……悠真くんのこと、みんなに自慢したい……♡

「……ふふ。抑える必要なんてないわ。むしろ……聞かせてあげましょう。

私たちの愛が、どれだけ深いか……隣の欲求不満な子に、ね」

四人の動きが、まるで意図的に激しくなる。


部屋は四人の喘ぎと水音と肌のぶつかる音で満たされ、壁一枚隔てた隣の部屋に、確実に届いていた。

そして——

突然、ドアを激しく叩く音が響いた。

ドンドンドン!!

「開けなさいよ! 今すぐ!!あんたたち……!」

声は夏菜実だった。

四人は動きを止め、悠真は慌てて体を起こす。

でも、瑶季は悠真の腰を掴んだまま離さない。

「……来たね。隣の女の子」

「ふふ……ちょうどいいタイミング」

「えへへ……悠真くんのこと、みんなで守ろうね……♡」

「……ふふ。ようやく、顔合わせね」


悠真がドアを開けると、夏菜実が息を荒げて立っていた。

Tシャツ一枚にショーツ、髪は乱れ、頰は真っ赤、目は涙で潤んでいる。

「……あんたたち……毎晩毎晩……あんな声出して……あたし、もう……我慢できない……!」

彼女は部屋の中に勢いよく入り込み、ドアを閉めて鍵をかける。


四人と悠真を交互に見て、体を震わせながら叫ぶ。

「アンタたち……悠真くんを……四人で囲んで……あんなに……!あたし、隣で聞いてるだけで……

毎晩、自分で慰めて……でも、もう足りないのよ……!」


「……ふーん。欲求不満なの?じゃあ……入ってきなよ。

悠真くんのこと、みんなで分かち合おうよ」

「ふふ……悠真くんが幸せなら……新しい子も、受け入れるよ♡」

「えへへ……夏菜実さんも……悠真くんのこと、好きになっちゃったんだね……

一緒に……悠真くんを、甘やかそう?♡」

「……ふふ。欲求不満で、こんなに震えてるのね。

可愛いわ。悠真くん……新しい子も、受け入れてあげて?」


夏菜実は四人の視線に晒され、体を震わせながら、ゆっくりと頷く。

夏菜実「……あたしも……悠真くんのこと……欲しくてたまらないの……

みんなと……一緒に……いい?」

四人は同時に微笑み、夏菜実を布団の中に引き込む。


瑶季「……じゃあ、早速……悠真くんをみんなで……たっぷり、愛してあげようか」

理央「……ふふ。新しい匂いも、みんなで上書きして……」

すみれ「……えへへ……六人目だね……

悠真くん、幸せすぎて……大変だよ……♡」

海月「……ふふ。これで……本当に、誰も逃げられないわね」


五角関係は、ついに六角へ。

夏菜実という、欲求不満の隣人が加わり、誰もが誰もを求め、誰もが誰もを共有する、より深く、より厚い幸福が始まった。


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