昨夜、みんなで交わった記憶が蘇り……
温泉旅行2日目の朝。
雪は夜通し降り続き、窓の外は真っ白な世界。
客室の露天風呂はまだ湯気が立ち上り、昨夜の熱気が残っている。
五人は布団を並べて敷いた大部屋で、朝の光が差し込む中、ゆっくりと目を覚ました。
最初に起きたのは海月だった。
髪を軽くまとめ、薄い浴衣を羽織って、窓辺に立ち、雪景色を眺めている。
表情は穏やかで、わずかに頰が赤らんでいるだけ。
大人の余裕、というよりは、昨夜の記憶を静かに反芻しているような、柔らかい微笑み。
海月(独り言のように)
「……ふふ。やってしまった、わね」
他の四人は、まだ布団の中で固まっている。
悠真は天井を見つめ、頭の中で昨夜の映像がループ再生されている。
瑶季の唇、理央の指、すみれの小さな手、海月の舌……
四人から同時に触れられ、舐められ、包まれ、最後は全員で絡み合い、湯の中で何度も達した記憶。
体はまだ熱く、敏感で、布団の下で硬くなったままの部分を抑えながら、
(……やってしまった……もう、普通に戻れない……)
瑶季は布団に顔を埋め、
両手で耳を塞いでいる。
でも、耳を塞いでも頭の中の声は消えない。
「悠真くん……もっと……」「瑶季ちゃんのここ、感じてる?」「あっ……悠真くん……」
自分の喘ぎ声まで思い出して、
(うわぁぁぁ……!私、みんなの前で……あんな声出して……!
やってしまった……!でも……気持ちよかった……)
理央は横向きに丸まって、
膝を抱え、頰を真っ赤にしている。
普段は献身的に受け止める側なのに、
昨夜は自分も声を上げ、悠真の上で腰を振って、
「悠真くん……私の中……いっぱいにして……」と懇願した。
(……私、そんなに乱れてた……?みんなに見られて……でも、悠真くんの熱さが……まだ体の中に残ってる……もう、普通の関係には……戻れない……)
すみれは布団の端で小さく縮こまり、
両手で顔を覆っている。
最年少の自分が、みんなの前で悠真のものを握り、
舐め、飲み込み、「悠真くん……すみれの中に……出して……♡」と甘く喘いだ記憶。
(すみれ、そんな大胆なこと……しちゃった……!でも……悠真くんのこと、全部感じられて……幸せだった……でも、やってしまった……!)
四人がそれぞれ悶絶している中、海月が静かに歩み寄り、布団の端に腰を下ろす。
海月「ふふ……みんな、まだ顔が赤いわね。昨夜のことを……思い出してる?」
四人が一斉に「うっ……!」と声を漏らす。
海月は悠真の頰に指を添え、優しく撫でながら、
「私も……少し、照れてるのよ。でも、後悔は……してないわ。悠真くんを、みんなで……こんなに深く繋がれたこと。これで、私たちはもう……普通の関係には戻れない」
悠真「……海月さん……」
海月「そうよ。もう、戻れないの。でも、それでいいと思ってる。だって、みんな……悠真くんのこと、本気で愛してるから」
瑶季が布団から顔を上げ、涙目で、でも笑顔で言う。
瑶季「……うん。私も……後悔してない。みんなと一緒に、悠真くんを……感じられて……幸せだった……」理央もゆっくり起き上がり、悠真の手を握って。
理央「……私も。これからは……もっと、みんなで……悠真くんを、愛していこうね」
すみれは布団から這い出て、悠真の胸に飛び込んでくる。
すみれ「すみれも……!みんなと一緒に……悠真くんのこと、ずっと、ずっと……大好きだから……♡」
悠真は四人を順番に抱きしめ、最後に全員を腕の中に引き寄せた。
悠真「……俺も。みんなのこと……こんなに深く、愛してる。もう、普通に戻る気なんて……ないよ」
窓の外では雪が静かに降り続け、部屋の中は五人の体温と、昨夜の余韻で、甘く熱く、息苦しいほどに満ちていた。
もう、世間一般の「普通」には戻れない。
でも、それがこの関係の一番美しいところだった。
五角関係は、この冬の朝を境に、
新たな段階へ——
より深く、より熱く、永遠に続きそうな気配だけを残して静かに、しかし確実に進んでいった。




